卓球・東京五輪シングルス世界予選 リオ五輪ベスト8が敗れる波乱も男女9選手が通過 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ルボミール・ヤンカリク/提供:ittfworld

大会報道 卓球・東京五輪シングルス世界予選 リオ五輪ベスト8が敗れる波乱も男女9選手が通過

2021.03.18

文:ラリーズ編集部

<東京五輪シングルス世界予選 3月14日~17日 カタール・ドーハ>

3月14日~17日、東京五輪の男女シングルスの出場権を争う世界予選が行われ、男子シングルスで4選手、女子シングルスで5選手の東京五輪出場が決定した。

>>女子は韓国、男子は香港が最後の出場枠を勝ち取る〈2020東京五輪卓球・団体戦〉

男子シングルス総括

男子シングルスでは73名の選手を3つのトーナメントに分け、各トーナメントの優勝者と敗者復活トーナメントの勝者、計4名が東京五輪の出場権を獲得するシステムで実施。負ければ終わりのトーナメント戦ということもあり、リオ五輪ベスト8のクアドリ・アルナ(ナイジェリア)ら実力者が早々に敗退する番狂わせが随所で見られた。

そして最終的に、トーナメント1ではルボミール・ヤンカリク(チェコ)が、トーナメント2ではベンス・マヨロス(ハンガリー)が、トーナメント3ではワン・ヤン(スロバキア)が、それぞれ出場権を獲得。


写真:ルボミール・ヤンカリク/提供:ittfworld

特に、ヤンカリクは決勝でリアム・ピッチフォード(イングランド)にゲームカウント4-2で勝利する金星を挙げて、大一番での勝負強さを見せつけた。

その後の敗者復活トーナメントには、ピッチフォード、パナギオティス・ギオニス(ギリシャ)、コウ・レイ(ウクライナ)といった、国際大会での実績のある選手が出場。最後の1枠を賭けて激闘を繰り広げ、決勝戦にはピッチフォードとキリル・スカチコフ(ロシア)が勝ち上がった。


写真:キリル・スカチコフ/提供:ittfworld

決勝戦は、準決勝でギオニスとのフルゲームの激戦を制し、世界ランキングでも分があるピッチフォードが有利に試合を進めるかに思われたが、第1ゲームをスカチコフが制する。

続く第2ゲームはピッチフォードが取り返したものの、その後はスカチコフが積極的な攻めでペースを握り、3ゲームを連取。ゲームカウント4-1の金星を挙げ、スカチコフが東京五輪の最後の出場枠を勝ち取った。

男子シングルス予選通過者


写真:ベンス・マヨロス/提供:ittfworld

ワン・ヤン(スロバキア)
ルボミル・ヤンカリク(チェコ)
キリル・スカチコフ(ロシア)
ベンス・マヨロス(ハンガリー)

女子シングルス総括

女子シングルスでは60名の選手を4つのトーナメントに分けられ、男子と同じく、各トーナメントの優勝者と敗者復活戦の勝者に出場権が与えられる。

女子の試合では、シードを獲得していた選手が順当に勝ち上がる試合が多く見られ、最終的に、トーナメント1ではブリット・エーラント(オランダ)、トーナメント2ではリンダ・ベルグストローム(スウェーデン)、トーナメント3ではポリーナ・ミハイロワ(ロシア)、トーナメント4ではヤン・シャオシン(モナコ)が、それぞれ出場権を獲得した。


写真:サウェータブット・スターシニー/提供:ittfworld

敗者復活トーナメント決勝では、サウェータブット・スターシニー(タイ)とシャオ・マリア(スペイン)が勝ち上がり、最後の1枠を賭けて対戦。試合は序盤からお互いに攻撃を仕掛けあう展開となり、第1ゲームはスターシニー、第2ゲームはシャオが制す。

しかし、第3ゲーム以降はスターシニーがしゃがみ込みサーブからの展開でペースを握り、連続でゲームを奪取していく。そして最後はシャオとのラリー戦を制し、試合終了。ゲームカウント4-1でスターシニーが東京五輪出場を決めた。

今回落選した選手に残されたチャンスは、世界ランキングによる推薦もしくはアジア予選、ラテンアメリカ予選、ヨーロッパ予選の3つの大陸予選となっている。

女子シングルス予選通過者


写真:ミハイロワ・ポリーナ/提供:ittfworld

ヤン・シャオシン(モナコ)
サウェータブット・スターシニー(タイ)
ブリット・エーラント(オランダ)
ポリーナ・ミハイロワ(ロシア)
リンダ・ベルグストローム(スウェーデン)

リアム・ピッチフォードインタビュー


写真:ピッチフォード(イングランド)/撮影:伊藤圭

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