混合複で戸上・早田が初優勝 女子単複でも日本勢が優勝狙う<卓球・WTTスターコンテンダードーハ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:早田ひな(日本生命)・戸上隼輔(明治大学)/提供:WTT

大会報道 混合複で戸上・早田が初優勝 女子単複でも日本勢が優勝狙う<卓球・WTTスターコンテンダードーハ>

2021.09.25

文:ラリーズ編集部

<WTTスターコンテンダードーハ大会 9月20日~25日>

24日、WTTスターコンテンダードーハ大会は5日目を迎え、男女シングルスの準々決勝、男女ダブルスの準決勝、そして混合ダブルスの決勝戦が行われた。戸上隼輔(明治大)/早田ひな(日本生命)ペアが混合ダブルス決勝戦に登場し、韓国ペアに3-1で勝利して初優勝を飾った。

総括


写真:早田ひな(日本生命)・戸上隼輔(明治大学)/提供:WTT

混合ダブルスの決勝戦に登場した戸上/早田ペアは、張禹珍(チャンウジン)/田志希(チョンジヒ・韓国)と対戦。第1ゲームでは日本ペアがラリーでリードして11-6で制す。しかし、第2ゲームでは張禹珍の威力のあるボールに日本ペアが圧倒され、3-11で韓国ペアが取り返した。1-1と並んだ第3ゲームで、早田のサービス、戸上のストップが得点につながり大きくリードする。


写真:張禹珍(チャンウジン)/田志希(チョンジヒ・韓国)ペア/提供:WTT

11-2で第3ゲームを取って優勝に王手をかけた戸上/早田ペアは、第4ゲームで再び韓国ペアの猛攻に苦しむも中盤から戸上のチキータでラリーを優位に運び、10-8でマッチポイントを握る。最後は戸上のチキータに張禹珍が合わせられずオーバーミスし、戸上/早田ペアの初優勝が決まった。


写真:安藤みなみ(トップ名古屋)/提供:WTT

早田は女子シングルスでも準々決勝で安藤みなみ(トップ名古屋)との日本勢対決を3-0のストレートで制し、ベスト4入りを決めている。このほか、女子ダブルス準決勝で長﨑美柚(日本生命)/安藤ペアがシンガポールのペアに3-0で勝利し、決勝進出を決めた。


写真:宇田幸矢/戸上隼輔ペア/提供:WTT

一方、男子ダブルス準々決勝に出場した木造勇人(愛知工業大)/吉村和弘(岡山リベッツ)ペアはセドリック・ヌイティンク(ベルギー)/ボヤン・トキッチ(スロベニア)ペアの攻撃にうまく対処できず1-3、宇田幸矢(明治大)/戸上ペアも韓国ペアの技術の引き出しの多さに苦しみ、準決勝で敗れた。

最終日となる25日には、男女シングルスとダブルスで決勝戦まで行われる。

最終日見どころ


写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT

日本勢では早田が女子シングルス準決勝、長﨑/安藤ペアが女子ダブルスの決勝戦に挑む。早田は混合ダブルス決勝でも対戦した田志希との対戦となる。2冠を目指す早田のプレーに注目だ。


写真:長﨑美柚/安藤みなみペア/提供:WTT

一方長﨑/安藤ペアは、今大会第1シードで未だ1ゲームも落としていない田志希/梁夏銀(ヤンハウン・韓国)と対戦することとなった。田志希が今大会出場している全種目でベスト4以上を確定させていることに加えて、梁夏銀も混合ダブルスで世界選手権優勝の経歴を持つ、強力なペアが日本ペアの前に立ちはだかる。長﨑/安藤ペアが、歯車のかみ合ったプレーで初優勝を飾ることができるのか。こちらも見逃せない。


写真:リアム・ピッチフォード(イングランド)/提供:WTT

このほか、男子シングルス準決勝には、東京五輪で張本智和(木下グループ)に勝利したダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)や、ラリーの名手であるウーゴ・カルデラノ(ブラジル)らが登場する。中でも注目はリアム・ピッチフォード(イングランド)だ。男子シングルスに加え、ポール・ドリンコール(イングランド)と組んだ男子ダブルスでも決勝に進出しており、2冠を狙える位置にいる。男子の海外勢の活躍も要チェックだ。

24日 日本選手結果

男子ダブルス準々決勝

木造勇人/吉村和弘 1-3 セドリック・ヌイティンク(ベルギー)/ボヤン・トキッチ(スロベニア)〇
4-11/13-11/8-11/4-11

男子ダブルス準決勝

宇田幸矢/戸上隼輔 1-3 趙勝敏(チョスンミン)/安宰賢(アンジェヒョン・韓国)〇
11-6/10-12/7-11/10-12

女子シングルス準々決勝

安藤みなみ 0-3 早田ひな〇
6-11/8-11/13-15

女子ダブルス準決勝

〇長﨑美柚/安藤みなみ 3-0 リン・イエ/曾尖(ゼンジャン・シンガポール)
11-7/11-5/12-10

混合ダブルス準決勝

〇戸上隼輔/早田ひな 3-1 黄鎮廷(ウォンチュンティン)/杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)
11-9/8-11/11-5/11-6

混合ダブルス決勝

〇戸上隼輔/早田ひな 3-1 張禹珍(チャンウジン)/田志希(チョンジヒ・韓国)
11-6/3-11/11-2/11-8

*戸上/早田ペア初優勝

最終日 試合予定

男子シングルス準決勝

ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア) – 李尚洙(イサンス・韓国)

リアム・ピッチフォード(イングランド) – ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)

男子ダブルス決勝

リアム・ピッチフォード/ポール・ドリンコール(イングランド) – 趙勝敏(チョスンミン)/安宰賢(アンジェヒョン・韓国)

女子シングルス準決勝

早田ひな – 田志希(チョンジヒ・韓国)

マルガリタ・ペソツカ(ウクライナ) – 杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)

女子ダブルス決勝

長﨑美柚/安藤みなみ – 田志希(チョンジヒ)/梁夏銀(ヤンハウン・韓国)

WTTとは

ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。

これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに、五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。


図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部

スターコンテンダー・ドーハを観る方法

試合の模様は、WTT公式サイトやテレビ東京Youtubeチャンネルでも配信される。
また、発表されている実況・解説付きのライブ配信としては、J SPORTSにて9月21日(火)午後4時から登場する、PC、スマホ、タブレットで見られる動画配信サービス「J SPORTSオンデマンド」の卓球パックにて、23日〜25日の3日間、注目試合を中心に全時間帯を実況解説と共に、お手元のスマホでライブ中継が楽しめる。

こちらは月額1,100円(税込)、U25割(25歳以下)なら月額550円(税込)というお手頃価格で、申込みから視聴までスマホで簡単に完結するということだ。11月以降もWTTシリーズの試合配信を予定している。


写真:J SPORTS放送・配信概要/提供:J SPORTS


写真:11月のJ SPORTS放送・配信予定/提供:J SPORTS

日本の自宅から、遠くドーハでの各選手の活躍を楽しみたい。

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