文:ラリーズ編集部
<アジア選手権2021 日時:9月28日~10月5日 場所:カタール・ドーハ>
3日、アジア選手権は6日目を迎え、女子シングルス、女子ダブルスで日本勢が勝ち上がった。
安藤みなみ、早田ひな、芝田沙季が4強入り
女子シングルスでは、アジア選手権選考会で2位通過し、今大会の代表権を掴み取った安藤みなみ(トップ名古屋)が、準決勝進出を決めた。4回戦ではタイのエース、サウェータブット・スターシニーを3-0で下すと、準々決勝では今大会第1シードの田志希(チョンジヒ・韓国)にフルゲームで逆転勝利し、4強入りを果たした。
写真:世界選手権選考会での安藤みなみ(トップ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部
安藤は今年2月に実業団を辞め、プロ転向を果たした24歳。過去には世界ランキング最高29位にも入ったことのある実力者だ。フォアのスマッシュ、バックの表ソフトの変化は唯一無二の戦型で、国際大会であまり対戦のない相手選手は対応しづらい。自らの武器を存分に生かし、勝ち上がりを見せている。
また、早田ひな(日本生命)、芝田沙季(ミキハウス)も各国の実力者を下し、4強入りを決めている。女子ダブルスでは、WTTスターコンテンダードーハで優勝した長﨑美柚(日本生命)/安藤ペアが、インドペアを振り切り、準決勝進出を決めた。これで安藤は単複でのメダルが確定した。
日本女子勢の大会6日目の結果は以下の通り。
女子シングルス(大会6日目)
3回戦
〇安藤みなみ 3-1 MUKHERJEE Sutirtha(インド)
〇芝田沙季 3-0 MUKHERJEE Ayhika(インド)
〇早田ひな 3-0 KHADJIEVA Rozalina(ウズベキスタン)
4回戦
〇安藤みなみ 3-0 サウェータブット・スターシニー(タイ)
〇芝田沙季 3-0 PINYOPISAN Phantita(タイ)
〇早田ひな 3-0 SALPAHDORU Muthumali(スリランカ)
準々決勝
〇安藤みなみ 3-2 田志希(チョンジヒ・韓国)
〇早田ひな 3-0 杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)
〇芝田沙季 3-0 徐孝元(ソヒョンウォン・韓国)
女子ダブルス(大会6日目)
準々決勝
〇長﨑美柚/安藤みなみ 3-2 MUKHERJEE Sutirtha/MUKHERJEE Ayhika(インド)
佐藤瞳/芝田沙季 2-3 杜凱琹/李皓晴(中国香港)〇
安藤みなみが3回目の申裕斌戦へ
大会7日目となる4日は、女子シングルス準決勝が行われる。早田と芝田がここで激突することになった。
写真:申裕斌(シンユビン)/提供:ittfworld
また、安藤が決勝進出をかけて対戦するのは韓国の17歳・申裕斌(シンユビン・韓国)だ。両者は、WTTスターコンテンダードーハの女子シングルス、アジア選手権の女子団体と直近で2度対戦しており、安藤が2連勝を収めている。
独特の戦型の安藤にとって、3試合目と慣れられている状態でのスタートにはなるが、地力の差で勝ち切れるか要注目だ。勝利すれば同日に女子シングルス決勝が行われる。
女子シングルス(大会7日目)
準決勝
安藤みなみ – 申裕斌(シンユビン・韓国)
早田ひな – 芝田沙季
アジア選手権とは
アジア選手権は、2~3年ごとにアジア各国の予選を勝ち抜いた選手によって、アジアNo.1を決める大会である。卓球の全種目(男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス・男女団体)が行われ、各種目で優勝者が決まる。
日本勢の記録としては2017年大会の女子シングルスで平野美宇(日本生命)が中国勢3人に連続で勝利して優勝したことが記憶に新しい。ほかにも前回大会では男子ダブルスで吉村真晴(愛知ダイハツ)/戸上隼輔(明治大)ペアが3位、女子ダブルスで平野/石川佳純(全農)ペアと芝田沙季(ミキハウス)/佐藤瞳(ミキハウス)ペアがともに3位入賞を果たしている。
今大会では中国代表が、先日の第14回全中国運動会卓球競技の開催と、11月に控える世界選手権に向けたトレーニング等への影響を考慮し不参加を表明している。また、日本からも東京五輪代表の選手は参加しないこととなり、6月の国内選考会を勝ち抜いた代表選手が参加することとなる。
安藤みなみインタビュー(2021年2月公開)
写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:田口沙織
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