日本勢は計4種目で優勝 男子単は李尚洙が韓国代表初の優勝飾る<卓球・アジア選手権> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:混合ダブルス優勝の早田ひな(日本生命)・戸上隼輔(明治大学)/提供:新華社/アフロ

大会報道 日本勢は計4種目で優勝 男子単は李尚洙が韓国代表初の優勝飾る<卓球・アジア選手権>

2021.10.06

文:ラリーズ編集部

<アジア選手権2021 日時:9月28日~10月5日 場所:カタール・ドーハ>

5日、アジア選手権は最終日を迎え、男子シングルスの決勝、女子ダブルスの決勝が行われた。戸上隼輔(明治大)は男子シングルス準決勝で敗退、長﨑美柚(日本生命)/安藤みなみ(トップ名古屋)ペアは女子ダブルス準決勝で敗れ、日本勢の全試合が終了した。

男子シングルスは李尚洙が韓国男子初の優勝


写真:李尚洙(イサンス・韓国)/提供:ITTF

男子シングルス決勝は、準々決勝で木造勇人(愛知工業大)を破った荘智淵(チャンチーユエン・チャイニーズタイペイ)と、準決勝で戸上に勝利した李尚洙(イサンス・韓国)の対戦となった。第1ゲームからデュースにもつれ込んだが、荘智淵が制す。第2ゲームは両ハンドで安定感のあるプレーを見せた李尚洙が取り、1-1と並んだ。


写真:荘智淵/提供:ittfworld

第3ゲームでも李尚洙が前陣でのバックハンドで荘智淵を圧倒し、優勝に王手をかけた。しかし第4ゲームで荘智淵が得意のフォアハンドを軸とした戦術でリードし、1ゲーム取り返して最終ゲームに突入する。互いに譲らない攻防を見せた最終ゲームは10-8で李尚洙がマッチポイントを握った。最後は荘智淵のバックハンドの攻撃がオーバーして試合終了となった。

韓国の選手が男子シングルスで優勝を飾るのは大会創設以来初の快挙となる。

女子ダブルスは韓国ペアが21年ぶりの優勝


写真:申裕斌(シンユビン・写真左)/田志希(チョンジヒ)/提供:ittfworld

女子ダブルス決勝に登場したのは、準決勝で長﨑/安藤ペアを下した田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国)ペアと杜凱琹(ドゥホイカン)/李皓晴(リホチン・中国香港)ペアだ。第1ゲームから申裕斌の強烈な攻撃でリードを広げ、韓国ペアがものにする。第2ゲームでは香港ペアが息の合ったプレーで熱戦を制すが、第3ゲームから田志希と申裕斌の攻撃が止まらず、香港ペアのミスを誘う。第3ゲームを韓国ペアが奪うと、第4ゲームでも大きくリードを広げた。最後は杜凱琹のレシーブミスで試合終了。

韓国ペアが優勝するのは、同じドーハの地で開催された2000年大会での石恩美/李恩実ペア以来21年ぶりである。

最終日 結果

男子シングルス 準決勝

戸上隼輔 1-3 李尚洙(イサンス・韓国)〇
11-8/11-13/10-12/6-11

張禹珍(チャンウジン・韓国) 1-3 荘智淵(チャンチーユエン・チャイニーズタイペイ)〇
11-6/12-14/7-11/9-11

男子シングルス決勝

〇李尚洙(イサンス・韓国) 3-2 荘智淵(チャンチーユエン・チャイニーズタイペイ)
10-12/11-6/11-6/7-11/11-8

女子ダブルス 準決勝

長﨑美柚/安藤みなみ 0-3 田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国)〇
8-11/8-11/9-11

〇杜凱琹(ドゥホイカン)/李皓晴(リホチン・中国香港) 3-0 鄭先知(ジェンシェンチー)/LIU Hsing Yin(チャイニーズタイペイ)
11-9/11-1/11-3

女子ダブルス決勝

〇田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国) 3-1 杜凱琹(ドゥホイカン)/李皓晴(リホチン・中国香港)
11-5/7-11/11-3/11-4

全種目 最終成績

5日でアジア選手権の全試合が終了した。日本勢は、女子シングルス・男子ダブルス・混合ダブルス・女子団体の計4種目で優勝を勝ち取った。さらに、男子ダブルスは45年ぶり、混合ダブルスは43年ぶり、女子団体は47年ぶりの優勝を飾るとともに、早田が女子シングルス・混合ダブルス・女子団体で3冠を達成するなど、歴史的快挙が続いた大会となった。詳細は以下の通り。

男子シングルス


写真:李尚洙/提供:アフロスポーツ

1位 李尚洙(イサンス・韓国)
2位 荘智淵(チャンチーユエン・チャイニーズタイペイ)
3位 戸上隼輔、張禹珍(チャンウジン・韓国)

*李尚洙、韓国男子初のシングルス優勝

女子シングルス


写真:早田ひな(日本生命)/提供:新華社/アフロ

1位 早田ひな
2位 申裕斌(シンユビン・韓国)
3位 安藤みなみ、芝田沙季

*早田ひな、日本勢45年ぶりとなる3冠達成

男子ダブルス


写真:宇田幸矢・戸上隼輔(明治大学)/提供:新華社/アフロ

1位 宇田幸矢/戸上隼輔
2位 張禹珍(チャンウジン)/林鐘勲(イムジョンフン・韓国)
3位 カマル・アチャンタ/サティアン・グナナセカラン(インド)、ハーメット・デサイ/THAKKAR Manav Vikash(インド)

*男子ダブルスは日本勢45年ぶりの優勝

女子ダブルス


写真:田志希(写真奥)と申裕斌(写真手前)/撮影:ラリーズ編集部

1位 田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国)
2位 杜凱琹(ドゥホイカン)/李皓晴(リホチン・中国香港)
3位 長﨑美柚/安藤みなみ、鄭先知(ジェンシェンチー)/LIU Hsing Yin(チャイニーズタイペイ)

*女子ダブルスは韓国勢21年ぶりの優勝

混合ダブルス


写真:戸上隼輔(明治大)/早田ひな(日本生命)ペア/提供:新華社/アフロ

1位 戸上隼輔/早田ひな
2位 張禹珍(チャンウジン)/田志希(チョンジヒ・韓国)
3位 黄鎮廷(ウォンチュンティン)/杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)、何鈞傑(フージェンジェ)/李皓晴(リホチン・中国香港)

*混合ダブルスは日本勢43年ぶりの優勝

男子団体


写真:張禹珍(チャンウジン・韓国)/提供:ittfworld

1位 韓国
2位 台湾
3位 日本、インド

*男子韓国代表は25年ぶりの優勝

女子団体


写真:長﨑美柚(日本生命)/提供:新華社/アフロ

1位 日本
2位 韓国
3位 中国香港、シンガポール

*女子日本代表は47年ぶりの優勝

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