木造・田中ペア、男子複準優勝 女子複では中国下し優勝したペアも<WTTコンテンダーラシュコ大会> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:木造勇人/田中佑汰(愛知工業大)/提供:WTT

大会報道 木造・田中ペア、男子複準優勝 女子複では中国下し優勝したペアも<WTTコンテンダーラシュコ大会>

2021.11.08

文:ラリーズ編集部

<WTTコンテンダー ラシュコ大会 日時:11月1日~7日 場所:スロベニア・ラシュコ>

7日、WTTコンテンダー・ラシュコ大会は最終日を迎え、全種目の決勝戦が行われた。男子ダブルスでは、木造勇人/田中佑汰(愛知工業大)ペアが予選から勝ち上がり準優勝を飾った。

男子シングルス総括


写真:梁靖崑(リャンジンクン・中国)/提供:WTT

男子シングルス決勝には、梁靖崑(リャンジンクン・中国)とキリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)が登場した。ゲラシメンコは準々決勝でポール・ドリンコール(イングランド)に勝利すると、準決勝では劉丁碩(リュウディンシュオ・中国)に4-3で競り勝ち、決勝へと上がってきた。


写真:キリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)/提供:WTT

決勝は梁靖崑が終始主導権を握り、第3ゲームまで連取して優勝に王手をかけた。キリル・ゲラシメンコも善戦するが、梁靖崑が11-4で取り切り4-0のストレートで優勝を飾った。


写真:木造勇人(愛知工業大)/提供:WTT

日本代表は、神巧也(T.T彩たま)が初戦でデニ・コズル(スロベニア)に、篠塚大登(愛工大名電)が予選を勝ち抜けるも本戦2回戦でキリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)に敗れた。木造はカマル・アチャンタ(インド)、ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)に勝利して準々決勝に進み、梁靖崑に敗れるもベスト8に入った。

女子シングルス総括


写真:王藝迪(ワンイーディー・中国)/提供:WTT

女子シングルス決勝は中国勢同士の対決となった。第1シードの王藝迪(ワンイーディー・中国)は準決勝まですべて3-0のストレートで勝利、準決勝ではマニカ・バトラ(インド)に4-2で勝利して決勝へと進んできた。一方、劉煒珊(リュウウェイシャン・中国)も、2回戦のバラボラ・バラージョバー(スロバキア)との接戦を制すと、調子を上げて決勝まで勝ち進んできた。


写真:劉煒珊(リュウウェイシャン・中国)/提供:WTT

試合は序盤から接戦となった。第1ゲームのデュースを王藝迪が制すと、続く第2ゲームを劉煒珊が11-3で取り1-1に。しかしそこから王藝迪が調子を上げ、2ゲームを連取して王手をかける。第4ゲームで劉煒珊も食らいつくが、王藝迪が逃げ切り4-1で優勝を決めた。

男子ダブルス総括


写真:木造勇人/田中佑汰(愛知工業大)ペア/提供:WTT

男子ダブルス決勝には、木造/田中ペアが登場した。予選では2回戦で林高遠(リンガオユエン)/趙子豪(チャオズーホウ・中国)ペアを3-2で下し1位通過を果たした。決勝の相手は予選2回戦と同じ林高遠/趙子豪ペアとなった。


写真:林高遠・趙子豪ペア/提供:WTT

試合は序盤から互角の展開が続くも中国ペアが一歩優位に立ち第1ゲームを奪う。第2ゲームも立て続けにとり、中国ペアが優勝に王手をかけた。木造/田中ペアも善戦するが、最後は11-9で中国ペアが予選のリベンジを果たした。木造/田中ペアは惜しくも準優勝という形で男子ダブルスを終えた。


写真:篠塚大登/谷垣佑真(愛工大名電高)ペア/提供:WTT

日本代表から参戦していたもう1組の篠塚/谷垣佑真(愛工大名電高)ペアもまた、予選1回戦で林高遠/趙子豪ペアと対戦し、0-3のストレート負けを喫している。

女子ダブルス総括


写真:マニカ・バトラ/Archana Girish KAMATH(インド)/提供:WTT

女子ダブルス決勝にはマニカ・バトラ/Archana Girish KAMATH(インド)ペアが登場。準決勝では、優勝候補の筆頭であった王藝迪(ワンイーディー)/劉煒珊(リュウウェイシャン・中国)ペアとフルゲームに及ぶ熱戦を繰り広げ、3-2で勝利して決勝まで進んできた。


写真:アドリアーナ・ディアス/メラニー・ディアス(プエルトリコ)ペア/提供:WTT

アドリアーナ・ディアス/メラニー・ディアス(プエルトリコ)ペアもまた、優勝候補である曾尖(ゼンジャン)/リン・イエ(シンガポール)ペアを3-1で下して勝ち上がってきた。試合はマニカ・バトラ/Archana Girish KAMATH(インド)ペアが終始優位に立ち、2ゲームを連取。

ディアス姉妹のペアも第3ゲームでデュースまでもっていき流れを掴みたかったが、インドペアが逃げ切り3-0のストレートで優勝を飾った。

混合ダブルス総括


写真:王楚欽/王藝迪(中国)ペア/提供:WTT

混合ダブルスの決勝は中国勢同士の対決となった。王楚欽(ワンチューチン)/王藝迪ペアは初戦でサティアン・グナナセカラン/マニカ・バトラ(インド)ペアを3-0のストレートで破ると、決勝まで1ゲームも落とさずに勝ち上がってきた。一方、梁靖崑/劉煒珊ペアは初戦でルーマニアのペアを下すと、準決勝ではインドのペアに3-0のストレートで勝利して決勝に進んできた。


写真:梁靖崑、劉煒珊ペア/提供:WTT

試合は、王楚欽/王藝迪ペアが試合の主導権を握り第1、第2ゲームを取って優勝に王手をかけた。梁靖崑/劉煒珊ペアも第3ゲームを取って勢いに乗りたかったが反撃もここまで。王楚欽/王藝迪ペアが第4ゲームを11-3で取り、優勝を飾った。

最終成績

男子シングルス

1位 梁靖崑(リャンジンクン・中国)
2位 キリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)
3位 ジョン・パーソン(スウェーデン)、劉丁碩(リュウディンシュオ・中国)

女子シングルス

1位 王藝迪(ワンイーディー・中国)
2位 劉煒珊(リュウウェイシャン・中国)
3位 サビーネ・ウィンター(ドイツ)、マニカ・バトラ(インド)

男子ダブルス

1位 林高遠/趙子豪(中国)
2位 木造勇人/田中佑汰
3位 王楚欽/梁靖崑(中国)、Laurens DEVOS/Olav KOSOLOSKY(ベルギー)

女子ダブルス

1位 マニカ・バトラ/Archana Girish KAMATH(インド)
2位 アドリアーナ・ディアス/メラニー・ディアス(プエルトリコ)
3位 王藝迪/劉煒珊(中国)、曾尖(ゼンジャン)/リン・イエ(シンガポール)

混合ダブルス

1位 王楚欽/王藝迪(中国)
2位 梁靖崑/劉煒珊(中国)
3位 Dimitrije LEVAJAC/Izabela LUPULESKU(セルビア)、Archana Girish KAMATH/Manav Vikash THAKKAR(インド)

WTT(World Table Tennis)とは

ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。

これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに、五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。


図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部

木造勇人インタビュー(2019年9月公開)


写真:木造勇人/撮影:伊藤圭

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