文:ラリーズ編集部
<WTTカップファイナル・シンガポール 日時:12月4日~7日 場所:シンガポール>
5日、WTTカップファイナルは2日目を迎え、男女シングルスの1回戦と準々決勝が行われた。
2日目総括
写真:張本智和(木下グループ)/提供:WTT
男子シングルス1回戦には張本智和(木下グループ)が登場。マティアス・ファルク(スウェーデン)に3-0のストレートで勝利し、危なげなく準々決勝進出を決めた。他、ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)が林高遠(リンガオユエン・中国)に、クアドリ・アルナ(ナイジェリア)が梁靖崑(リャンジンクン・中国)に勝利する金星を挙げた。
写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT
女子シングルス1回戦には早田ひな(日本生命)が登場。鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)との試合は、3度のデュースを含む接戦となったが、早田が逃げ切る形で3-1で勝利した。また、杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)が、世界選手権女王の王曼昱(ワンマンユ・中国)に3-0のストレートで勝利しする大金星を挙げた。
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/提供:WTT
女子シングルス準々決勝では佐藤瞳(ミキハウス)が登場した。王藝迪(ワンイーディ・中国)との試合では、第1ゲームをものにするも、中盤から王藝迪のペースとなり1-3で敗れた。男子でも樊振東(ファンジェンドン・中国)、王楚欽(ワンチューチン・中国)が、女子では陳夢(チェンムン・中国)が準決勝に進んだ。
3日目となる6日には、男女シングルスの準々決勝と準決勝が行われる。
男子シングルス見どころ
写真:張本智和(木下グループ)/提供:WTT
準々決勝で張本は香港のエース・黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港)と対戦する。過去の対戦成績は4勝2敗と張本に分があり、先日の世界選手権でも張本は早田と組んで黄鎮廷のペアに勝利している。張本はベスト4進出なるか。
写真:ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)/提供:WTT
準々決勝のもう1試合は、中国勢に勝利したアルナとカルデラノの直接対決となる。世界選手権でも活躍していた2人による試合は注目だ。準決勝では樊振東と王楚欽が世界選手権に続いて再戦となった。決勝に進むのはどちらか。
男子シングルス準々決勝組み合わせ
黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港) – 張本智和(木下グループ)
クアドリ・アルナ(ナイジェリア) – ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)
男子シングルス準決勝組み合わせ
樊振東(ファンジェンドン・中国) – 王楚欽(ワンチューチン・中国)
女子シングルス見どころ
写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT
早田も張本と同じく、世界選手権の混合ダブルスで対戦した杜凱琹と試合する。杜凱琹は王曼昱をストレートで破り、今勢いに乗る選手だが早田はどう対応するのか。早田は準々決勝で勝利すると、準決勝・決勝と中国代表と対戦することとなる。準々決勝で調子を上げられるか注目の一戦だ。
写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:WTT
準々決勝のもう1試合、それから準決勝は中国代表による同士討ちとなる。五輪女王の陳夢や世界選手権銀メダリストの孫頴莎が決勝進出を目掛けて、手の内を知り尽くした同士討ちを制することはできるのか。
女子シングルス準々決勝組み合わせ
早田ひな – 杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)
陳幸同(チェンシントン・中国) – 孫頴莎(スンイーシャ・中国)
女子シングルス準決勝組み合わせ
陳夢(チェンムン・中国) – 王藝迪(ワンイーディ・中国)
WTT(World Table Tennis)とは
ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。
これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに、五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。
図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部
今大会は上から2番目のカテゴリーである「カップファイナル」となる。日本代表からは、男子は張本智和(木下グループ)、女子は石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、早田ひな(日本生命)の世界選手権代表メンバーに加えて、佐藤瞳(ミキハウス)が参戦する。
張本智和インタビュー(2021年2月公開)
写真:張本智和(木下グループ)/提供:長田洋平/アフロスポーツ