文:ラリーズ編集部
<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>
12日、WTTの最高峰の戦いであるシンガポールスマッシュ2023は大会5日目を迎え、昨日に引き続き男女シングルス1回戦が行われた。
張本智和が中国若手との激戦制す
男子シングルス1回戦では、張本智和(IMG)が出場。世界ジュニアで優勝経験のある中国の若手、向鵬(シャンパン・中国)との対戦となった。両者は2022年のWTTコンテンダーザグレブで対戦しており、その時は向鵬が勝利を収めている。
写真:向鵬(シャンパン・中国)/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームを先取し、張本のペースで試合が進むも7-1から向鵬の猛攻が始まり、逆転で第2ゲームを落とす。相手優勢で7-10と追い詰められた第3ゲームでは、鉄壁のバックハンドで逆転した張本が奪取するも、第4ゲームを奪われ勝負は最終第5ゲームに突入。
写真:張本智和(IMG)/撮影:ラリーズ編集部
相手の豪打に怯まず攻め続けた張本が、第5ゲームを11-8で勝利して試合終了。フルゲームの末1年越しのリベンジを果たし、2回戦進出を決めた。
宇田幸矢が大逆転勝利
また、男子シングルス1回戦には宇田幸矢(明治大)、篠塚大登(愛知工業大)も出場。宇田は、世界卓球2022代表のトマス・ポランスキー(チェコ)と対戦。
写真:宇田幸矢(明治大)/撮影:ラリーズ編集部
第1、第2ゲームを連取され、後が無くなった宇田だったが、得意のカウンタープレーが決まり、勢いに乗った宇田が第3ゲームを奪取。第4ゲームをデュースで制し、最後は3球目攻撃でポランスキーを打ち抜いた宇田が、大逆転勝利を収めた。
写真:篠塚大登(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
篠塚は、台湾のレジェンド・荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)と対戦。第1ゲームを11-4と圧倒するも、荘の鋭い両ハンドに苦戦し第2ゲームを落とす。
試合の主導権を握った荘が第3、第4ゲームも連取して試合終了。篠塚は惜しくも1回戦敗退となった。
日本勢女子は順調に勝利
女子シングルス1回戦には早田ひな(日本生命)が出場し、2021年アフリカ選手権王者のMariam ALHODABY(エジプト)と対戦。
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームでは、終始相手を圧倒した早田が先制に成功する。ラリー戦での強さを見せたALHODABYが第2ゲームを奪うも、巧みにコースを突き、冷静な試合運びを見せた早田が第3、第4ゲームを奪い勝利。2回戦進出を決めた。
同じく女子シングルス1回戦には、石川佳純(全農)、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)が出場。
写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部
石川は、ブラジルのエース、ブルーナ・タカハシ(ブラジル)と対戦。タカハシの投げ上げサーブに苦戦しながらも、第1、第2ゲームをデュースの末に制すと、第3ゲームを11-6で奪い、ストレートで勝利を決めた。2回戦では東京五輪ドイツ代表のシャン・シャオナ(ドイツ)と対戦する。
写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部
木原はZHOU Jingyi(シンガポール)と対戦。変化の激しい巻き込みサービスと、バックミートで先手を取った木原がストレートで勝利。2回戦では、世界卓球2021チャンピオンの王曼昱(ワンマンユ・中国)との対戦となる。
日本選手の12日の結果と、13日の試合予定は以下の通り。
12日日本選手試合結果
男子シングルス1回戦
〇宇田幸矢(明治大)3-2 トマス・ポランスキー(チェコ)
〇張本智和(IMG)3-2 向鵬(シャンパン・中国)
篠塚大登(愛知工業大)1-3 荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)〇
女子シングルス1回戦
〇石川佳純(全農)3-0 ブルーナ・タカハシ(ブラジル)
〇木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)3-0 ZHOU Jingyi(シンガポール)
〇早田ひな(日本生命)3-1 Mariam ALHODABY(エジプト)
13日日本選手試合予定
男子シングルス2回戦
戸上隼輔(明治大)- ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)
女子シングルス2回戦
平野美宇(木下グループ)- 王藝迪(ワンイーディ・中国)
伊藤美誠(スターツ)- 銭天一(チェンティエンイ・中国)
女子ダブルス1回戦
長﨑美柚(木下グループ)/シャン・シャオナ(ドイツ)- LOY Ming Ying/LAI Chloe(シンガポール)
混合ダブルス2回戦
張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)- ロベルト・ガルドシュ/ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)