張本智和がエース対決制す 男子日本代表が台湾に勝利 田㔟監督「繋いだ襷が勝利に繋がった」<世界卓球2024> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(智和企画)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 張本智和がエース対決制す 男子日本代表が台湾に勝利 田㔟監督「繋いだ襷が勝利に繋がった」<世界卓球2024>

2024.02.18

文:ラリーズ編集部

<ITTF世界卓球選手権釜山大会2024 日程:2月16日~2月25日 場所:釜山(韓国)>

18日、世界卓球選手権釜山大会の3日目が行われ、男子予選リーグで日本代表とチャイニーズタイペイ代表が対戦した。

日本がマッチカウント3-1でチャイニーズタイペイに勝利し、予選リーグ3勝目をあげた。

張本智和がエース対決を制す


写真:張本智和(智和企画)/撮影:ラリーズ編集部

1番で張本智和(智和企画)と高承睿(ガオチェンルイ・チャイニーズタイペイ)が対戦。急成長中の高承睿の強打をものともせず、張本が前陣でのプレーを貫き1ゲーム目を先取。

第2ゲームはデュースにもつれこむ激戦となったが四度のゲームポイントを凌いだ張本が17-15で奪う。第3ゲームも張本が10-8から3連続得点で逆転されるが再逆転。ゲームカウント3-0のストレートで勝利した。


写真:篠塚大登(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部

続く2番では、篠塚大登(愛知工業大)が相手の絶対的エース・林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)と対戦。Tリーグ・木下マイスター東京のチームメイトでもある両者の対決はフルゲームまでもつれる激戦に。

第1ゲームは篠塚が11-6で先取するが、第2・3ゲームは林昀儒が6-11、5-11で取り返す。


写真:林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

後がなくなった篠塚は第4ゲームでマッチポイントを握られるも逆転で奪い返す。最終ゲームはお互い一歩も引かずの超高速ラリーが展開されたが林昀儒が11-6で取り、マッチカウント1-1とする。


写真:荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

3番の16歳の松島輝空(木下グループ)と42歳のレジェンド・荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)と対戦。

歳の差26歳の対決は激しい強打戦となりフルゲーム9-9までもつれるも、どんな状況でも強気に攻め切った松島が最後の1点を掴み取り、魂と魂がぶつかる死闘を制した。


写真:3番で勝利をあげ床に倒れ込む松島輝空/撮影:ラリーズ編集部

4番は張本智和(智和企画)と林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)もエース対決となった。張本のフォアハンド強打と林昀儒のカウンターが冴え渡り、第1・3ゲームは張本、第2・4ゲームは林昀儒が奪い取り3試合連続のフルゲームへ。


写真:林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

運命の最終ゲームは張本が驚異の8連続ポイントで突き放し11-3で勝利。3年間日本勢に無敗だった林昀儒に勝利し、日本代表がマッチカウント3-1でチャイニーズタイペイ代表を下し、予選リーグ1位通過に大きく前進した。


写真:張本智和(智和企画)/撮影:ラリーズ編集部

田㔟邦史男子代表監督、試合後のコメント

試合を振り返って

厳しい試合、もしくは長い試合になるっていうことは、選手にも言ってはいたんですけど、もうほんとすごい試合でした。

よく選手が乗り切ってくれたなと思います。1番以外は全部3-2ですから。

苦しい状況をよく選手たちが打破してくれて、本当に素晴らしい試合だったと思います。

ポイントになった試合をあえてあげるとしたら

全部じゃないですかね。

(張本)智和が勝たなきゃいけないところをしっかり勝って、いいスタートが切れた。

篠塚が林に対して負けはしましたけど、2対3という試合をしてくれて、(松島)輝空がもう踏ん張って踏ん張って、そして最後は智和がエースの仕事をした。

本当にチームとして、繋いだ襷が勝利に繋がった試合だったんじゃないかなと思います。

張本の試合について

今日は林のバックハンドにもうついていけてたので、今日はもう積極的に長く行っていいんじゃないかっていうアドバイスをしました。

ここ最近林がやっぱすごい強くなってきてて、世界ランキングだけでもちょっと格上なわけですよ。

前回の対戦も負けてるわけなんで、「格上なんだからこっちが守りに入らず向かっていくしかない」っていうことで送り出しました。その内容のプレーはしてくれたなと思います。

3番の松島起用については

すごい考えました。荘智淵が2点出てくるのか、3番なのかっていう。 最後の最後、今日の朝10時ぐらいにみんなにオーダーを送りました。

ずっと考えてはいたんですけど、結局、僕たちは、林以外には絶対に負けてはいけないっていう。あとは、智和がもう2点取るっていうだけなんで。

篠塚が去年の3月のシンガポールスマッシュで、荘智淵に負けてるんです。そこでベンチに入ってたんで、ちょっとそこは避けたいなって思ってたんですよね。

なので、荘智淵がどっちかなとはちょっと思ってたんですけど、どっちが出てくるか悩んでも仕方ないなと思ったんで、昨日の流れも悪くなかったので、今日の朝、もう昨日と同じでいくよって伝えました。

いい状態で決勝トーナメントにも向かっていけそうですね

昨日いい流れを作ってくれたので、この1勝も大きくて。

チャイニーズタイペイもいい選手が揃ってて勝つのは厳しい中で勝てたことは、チーム全体としても自信になったと思いますし、この流れをそのまま継続して、勢いをつけていきたいなと思います。

戸上については

今日突然良くなったみたいです。3日間、熱でちょっと辛かったそうですけど、今日はも熱もだるさもなく、食欲も出てきて、食事もとってるみたいなんで、だんだん回復傾向にあると思います。

世界卓球2024 予選リーグ

日本 3-1 チャイニーズタイペイ

〇張本智和(智和企画)3-0 高承睿
11-5/17-15/13-11

篠塚大登(愛知工業大)2-3 林昀儒〇
11-6/6-11/5-11/12-10/6-11

〇松島輝空(木下グループ)3-2 荘智淵
11-9/11-13/11-6/8-11/11-9

〇張本智和(智和企画)3–2 林昀儒
12-10/9-11/11-3/7-11/11-3

篠塚大登(愛知工業大)– 高承睿

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