文:ラリーズ編集部
<ITTF世界卓球選手権釜山大会2024 日程:2月16日~2月25日 場所:釜山(韓国)>
26日、卓球男女日本代表が韓国から帰国し、都内ホテルにて記者会見を行った。
男子は準々決勝で0-3、女子は決勝で2-3とともに中国に敗れた今大会。男女10選手が中国戦について振り返った。
男女日本代表中国戦結果
男子 日本 0-3 中国〇
松島輝空(木下グループ)1-3 樊振東〇
13-11/10-12/10-12/6-11
張本智和(智和企画)1-3 王楚欽〇
11-8/2-11/7-11/6-11
篠塚大登(愛知工業大)1-3 馬龍〇
9-11/5-11/11-9/9-11
張本智和(智和企画)- 樊振東
松島輝空(木下グループ)- 王楚欽
女子 日本 2-3 中国〇
張本美和(木下グループ)0-3 孫穎莎(スンイーシャ)〇
5-11/8-11/4-11
〇早田ひな(日本生命)3-1 陳夢(チェンムン)
6-11/11-8/11-9/14-12
〇平野美宇(木下グループ)3-0 王芸迪(ワンイーディー)
11-8/13-11/12-10
早田ひな(日本生命)0-3 孫穎莎(スンイーシャ)〇
2-11/7-11/6-11
張本美和(木下グループ)1-3 陳夢(チェンムン)〇
11-4/7-11/8-11/7-11
中国との試合で感じたことは(女子)
写真:銀メダルを掲げる女子日本代表/撮影:ラリーズ編集部
木原美悠(木下グループ)
決勝の舞台での中国選手のプレーぶりはいつも強いなっていう言葉しか出てこないんですけど、今回はあそこまで追い詰められている中での孫穎莎選手のいつも以上に強いプレーができているところが本当に勉強なりました。
決勝の舞台でプレッシャーのある中で、どういうメンタルでどうやってあのプレーができてるのかなっていうのはちょっと疑問なんですけど、本当にベンチから応援している日本チームも中国チームも本当に気合いが入った応援があって、これが世界選手権の決勝なんだなっていう風に感じることが できました。
張本美和(木下グループ)
写真:張本美和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
私は決勝で2点起用していただいて期待に答えられなかったのが本当に悔しいので、もっとこれから頑張らなければいけないと思います。
1番の孫穎莎選手との対戦では、やっぱり強いって一言が合ってるかなと思うんですけど、これから少しずつ近づけるように頑張れたらいいかなと思います。
5番の陳夢(チェンムン・中国)選手との試合では全体的にメンタルの面では安定して戦えたかなと思うんですけど、リードした場面で実力的な差を自分の中では感じてしまいました。
これからはもっと練習あるのみかなと思うので、この試合の反省を活かしてもっともっと励んでいけたらなと思います。
伊藤美誠(スターツ)
今回決勝戦をベンチで選手のサポートやアドバイスをさせていただいて、本当に選手1人1人が中国選手を超えたんじゃないかというぐらい強かったです。
でもやっぱり孫頴莎選手だけは違って、いつも以上にさらに気合いが入ってましたし、いつも通りの強さを引き出していたなとすごく感じています。
孫選手と同い年なんですけど、なんかもう信じられないぐらい強くて、そういう選手と私自身もまた大会などで戦えたらいいなと思いますし、本当に学ぶところがたくさんあります。
いつもベンチで中国と日本が応援してると中国に負けてるなっていう部分はすごいあったんですけど、今回は中国を圧倒できるぐらいの応援力がすごくあったかなって思うので、中国選手の顔が初めて見るような顔をしていた感じでした。もう「ああ……」みたいな。
日本が圧倒できてるなと思える瞬間がすごくあって、応援の力は今回日本が勝っていたかなと思うので、本当にあと一歩だと思います。
早田ひな(日本生命)
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
私は2番で陳夢選手と対戦させていただいたんですけど、今までが0勝7敗で今回一勝できたのは自分だけの実力だけではなくて、日本の応援が全てを後押ししてくれて中国をビビらせる。
そういった雰囲気が出ていた。その勢いで点数を取れた部分もあったので良かったです。
団体戦でこんなに試合をするのは私自身も初めてで、世界選手権という大舞台で中国人選手と対戦をするのも初めてでした。
勝ちにはいってるけどまさか2番で勝つとは自分でも思ってなかったので、4番への心の準備の難しさや、孫穎莎選手にどうやって向かっていくかっていう準備が遅かったな、というのは感じました。
そう思うと、やっぱり張本(智和)選手が2年前に中国選手から2点取った時は本当にすごいことなんだなと感じました。
でも本当に最後の壁を乗り越えるためには(中国選手)2人に勝たないといけない。絶対に勝つという気持ちを持って準備をしていかないといけないと感じました。
平野美宇(木下グループ)
写真:平野美宇(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
今回は決勝で王藝迪(ワンイーディ・中国)選手と戦わせてもらいました。
中国選手は勝たないといけないっていうプレッシャーがあって、私たちは向かっていく立場なので3番も勝つことができたんですけど、(マッチカウント)2-1でリードした時に中国選手、特に孫穎莎選手の底力の強さを感じました。
私も実際に4番や5番にもし自分が出たら勝てるかなと言われたらそうはいかないなっていう風に見て思ったので、同じ場面で緊張感があっても勝てるように努力していかないといけないなと思いました。
中国との試合で感じたことは(男子)
篠塚大登(愛知工業大)
写真:篠塚大登(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
自分は今回が初めての世界選手権で、こういった大きな大会で中国選手と対戦できて本当にとてもいい経験になりましたし、今後は中国を乗り越えていけるように頑張りたい です。
田中佑汰(個人)
僕は後ろから試合を見ていて、男子選手の場合はいつもびっくりするプレーをされるっていうイメージが結構あるんですけど、今回の場合だと結構こっち(日本選手)がびっくりするようなプレーをやっていて、ベンチでも熱くなっていましたし、本当に中国に近づいてるなっていう実感を後ろから感じていました。
松島輝空(木下グループ)
写真:松島輝空(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
今回の決勝では1番で起用させてもらって各ゲームで本当にいい勝負はできたんですけど、最後の1本が本当に遠いなっていう風に感じたので今後はそこの1点を取れるように頑張っていきたいです。
戸上隼輔(明治大)
今回ベンチから見させていただいたんですけど、3選手とも本当良い試合でしたしラリー戦なども得点もすごく多かったので見応えのある試合ばっかりで勉強になりました。自分も生かせるように頑張りたいと思います。
張本智和(智和企画)
写真:張本智和(智和企画)/撮影:ラリーズ編集部
準々決勝の王楚欽(ワンチューチン・中国)戦では、1ゲーム目を取ってこれ今日はチャンスあるかなと思った中でもその後もゲームで自力の差を見せつけられて、やっぱり全体的な技術の差っていうのを感じました。
長距離走で例えるなら、前半突っ込んでリードしても結局中盤終盤で追いつかれて追い抜かれてしまう感じです。
後半は何をしても勝てないというところがあったので、この差を埋めるというよりは全ての技術においてレベルアップさせることが中国に近づく一歩なのかなと思います。