写真:王楚欽(ワンチューチン)/孫頴莎(スンイーシャ・中国)/提供:新華社/アフロ
大会報道 中国卓球史上初の混合ダブルス金メダル獲得も… 試合後にまさかのアクシデントが発生<パリ五輪卓球競技>
2024.07.30
文:ラリーズ編集部
<パリ五輪卓球競技 日程:2024年7月27日~8月10日 場所:サウスパリアリーナ4>
30日、パリ五輪卓球競技は大会4日目を迎え、混合ダブルス決勝で王楚欽(ワンチューチン)/孫頴莎(スンイーシャ・中国)ペアが、李正植(リジョンシク)/金琴英(キムクンヨン・北朝鮮)ペアと対戦した。
王楚欽のラケットが破損
ともに勝てば、五輪混合ダブルス史上初の金メダル獲得となったこの試合は、金琴英の変化攻撃と李正植の豪快な両ハンドドライブで勝ち進んできた北朝鮮ペアが流れを掴むも、中国ペアも王楚欽のチキータや孫頴莎の両ハンドドライブで得点を重ね、最後はゲームカウント4-2で中国ペアが勝利。見事、中国卓球界史上初の混合ダブルス金メダルを獲得した。
歓喜の渦に包まれたのも束の間、用具の片づけを行うために王楚欽が自身のラケットを手に取ると、なんとラケットの根元がポッキリと折れていることが判明した。
木材でできている卓球のラケットは、トップ選手であればミリグラム単位で重量の調節を行うほど、プレーに大きく影響を与えるもの。中には、自身にマッチするためにラケットを削る選手もいるほどだ。
そのため、ラケットが少しかけただけでも普段通りのプレーができなくなることもあり、そのラケットが根元から折れてしまっては、残念ながらそのラケットは使い物にならないだろう。
卓球選手に取って命の次に大切とも言えるラケットが破損してしまった王楚欽としては、中国卓球界史上初の混合ダブルス金メダルも、心から喜べないものとなってしまった。
なお、ラケット破損の原因は、優勝後に押し掛けたメディア陣に踏まれたためとされている。
(7/31 19:00追記)
パリ五輪混合ダブルス決勝
〇王楚欽(ワンチューチン)/孫頴莎(スンイーシャ・中国)4-2 李正植(リジョンシク)/金琴英(キムクンヨン・北朝鮮)
11-6/7-11/11-8/11-5/7-11/11-8