文:ラリーズ編集部
<卓球 WTTコンテンダードーハ 2月28日~3月6日 カタール・ドーハ>
6日、WTTコンテンダードーハの女子シングルス決勝に伊藤美誠(スターツ)と早田ひな(日本生命)が登場。伊藤が早田に勝利し、2021年初の国際大会で優勝を勝ち取った。
伊藤美誠vs早田ひな “みまひな”対決
写真:伊藤美誠/提供:ittfworld
世界ランキング3位で今大会第1シードの伊藤は、初戦のブリット・エーラント(オランダ)戦こそフルゲームと苦戦したものの、そこからは快調に勝ち上がり、決勝へと駒を進めてきた。持ち味のサービスとスマッシュは今大会でも随所に光っており、堂々たるプレーを見せている。
写真:早田ひな/提供:ittfworld
一方、世界ランキング29位の早田は、1回戦から準々決勝まで3戦連続でフルゲームの激戦を制し、勝ち上がってきた。2回戦では、全日本女王に輝いた石川佳純(全農)とのサウスポー対決にも打ち勝っている。TリーグサードシーズンではMVPも受賞した勝負強さで、要所を締める試合運びを見せ、接戦をものにしている。
また、両選手は2000年生まれの20歳。平野美宇(日本生命)も合わせて“黄金世代”と呼ばれる注目世代で、今大会決勝で“みまひな”対決が実現することとなった。
直近の全日本選手権準決勝でも対戦しており、その際はゲームカウント4-3で伊藤が白星を掴んでいる。
“黄金世代”対決の行方は
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld
試合は、第1ゲームの序盤、パワーで上回る早田がリードする。しかし、伊藤が打点の早さとコース取りで早田のミスを誘い、逆転で第1ゲームを先取した。
第2ゲームも再び、序盤に早田がリードするもそこから伊藤が逆転。伊藤の左右の鋭いコースの揺さぶりに早田は防戦が続く。
写真:早田ひな(日本生命)/提供:新華社/アフロ
ゲームカウント0-3としたくない早田はロングサービスをうまく使い、伊藤に変化をつけられる前にラリーに持ち込む戦術で、ゲームカウント2-2に追いついた。
ダブルスを組み、世界選手権で銀メダルも獲得した“盟友”とも言える両選手。試合や練習を何度も共にしており、手の内はお互い分かり合っているため、一歩も引かない熱戦が続く。
早田が得意なラリー戦で好プレーを見せたかと思えば、伊藤の得意なサーブ、レシーブ、3球目の早い段階で得点が決まることも。目まぐるしく流れの行き来する試合は、接戦の第5ゲームを奪った伊藤がそのまま逃げ切り、ゲームカウント4-2で伊藤に勝利の女神が微笑んだ。
女子シングルス決勝
〇伊藤美誠 4-2 早田ひな
11-9/11-8/6-11/9-11/11-9/11-6
早田ひなインタビュー
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
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