文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>
WTTスターコンテンダードーハの女子シングルス3回戦(ラウンド16)に伊藤美誠(スターツ・世界ランキング2位)が登場し、大藤沙月(おおどうさつき・四天王寺高・同103位)にゲームカウント3-0で勝利した。
伊藤美誠vs大藤沙月
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:新華社/アフロ
直前のWTTコンテンダードーハで優勝し、世界ランク2位に浮上した伊藤は、今大会の初戦となった2回戦、インド選手に3-0で快勝し、3回戦へ駒を進めてきた。
対する16歳の大藤は、2020年、2021年の全日本選手権ジュニアの部で優勝している若手のホープ。持ち味はパワフルな両ハンドドライブだ。今大会1回戦ではリオ五輪団体銀メダリストのシャン・シャオナ(ドイツ)、2回戦ではアメリカのエース、チャン・リリーを撃破し、勝ち上がってきた。
写真:大藤沙月(四天王寺高)/提供:ittfworld
伊藤が大藤のミスを見逃さず
試合は、大藤が伊藤のお株を奪うサービス力でプレッシャーをかけ、強烈な両ハンドドライブで畳みかける。しかし、大藤は9-7リードで痛恨のチャンスボールミス。世界の舞台で何度も修羅場をくぐってきた伊藤がこのチャンスを見逃さず、12-10と逆転。第1ゲームは伊藤に軍配が上がった。
第2ゲーム、伊藤はラリーに持ち込まず、早い展開で得点を重ねる。大藤の鋭いボールを早い打点で処理してフォア側に飛ばすなど、完全に主導権を握る。11-5と圧倒し、第3ゲームへ。
続くゲームも奪った伊藤が、世界ランク2位の貫禄を見せ、16歳の大藤の挑戦を退けた。敗れはしたもののジュニア女王・大藤は今後の期待を抱かせるプレーを見せた。
女子シングルス3回戦
〇伊藤美誠 3-0 大藤沙月
12-10/11-5/11-8