写真:篠塚大登(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 篠塚大登「迷いながらプレーしたことに悔いが残る」台湾のレジェンド・荘智淵に屈す<卓球・シンガポールスマッシュ2023>
2023.03.12
文:ラリーズ編集部
<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>
11日より、WTT最高峰の大会であるシンガポールスマッシュ2023は本戦がスタート。12日の男子シングルス1回戦では、篠塚大登(愛知工業大)が荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)にゲームカウント1-3で敗れた。
篠塚が台湾のレジェンドに屈す
男子シングルス1回戦に登場した篠塚は、台湾のレジェンド・荘智淵と対戦。荘の速い打点の両ハンドに対し、前中陣からのバックハンドで、的確にコースを突いた篠塚が第1ゲームを先制。
写真:篠塚大登(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
しかく第2ゲームでは、精密なフォアハンドを見せた荘が11-7で取返し、ゲームカウントは1-1となる。第3ゲームでは一進一退の攻防となるも、ゲーム終盤で篠塚のフォアを狙った荘が、11-8でこのゲームを奪い、勝利まであと1ゲームに迫る。
写真:荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部
第4ゲームも荘の勢いは止まらず、7-2までリードを広げ、追い詰められた篠塚。勝負をかけたアグレッシブな攻めで得点を重ね、追い上げを見せた篠塚だったが、11-6で荘が勝利。篠塚は惜しくも1回戦敗退となった。
篠塚、荘智淵の試合後コメント、試合結果は以下の通り。
篠塚大登コメント
試合を振り返って
前半から積極的に攻めることができず、迷いながらプレーしてしまったことに悔いが残る敗因かなと思います。
他の大会との違いについて
シンガポールスマッシュは、日本の大会や他の国際大会とは雰囲気が全く違いました。日本や他の国際大会ではのびのびとプレーできていましたが、今大会はプレーが小さくなってしまう部分があったので、経験値がまだまだ足りないと思いました。
今後について
試合前は思い切ってプレーしようと思い試合に臨みましたが、いざ試合になるとなかなか積極的なプレーができませんでした。今後は緊張した場面でも、自分のプレーができるような選手になりたいです。
写真:篠塚大登(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
荘智淵コメント
初戦勝利の感想
タフな試合で疲れたよ(笑)とりあえず、休んで次の試合に備えたいです。篠塚とは2022年5月のWTTフィーダー準決勝で1-4で敗れており、その時から素晴らしいプレイヤーだと思っています。
今日はどのようにゲームプランを立てたか
まずは篠塚のスピードについていけるように頑張った(笑)彼の卓球は本当に速いからね。とにかく速いボールに食らいついて返球すること。そしてサービス、レシーブ、3球目までに簡単なミスをしないこと。この2点を意識していました。
写真:荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部
長い間世界のトップレベルを維持する秘訣とは
ご存知の通り、世界のトップで居続けることは、簡単なことではないです。でも今はとにかく卓球の試合をすることが楽しい。だからプレーを続けることができます。
この年齢になるとフィジカルは落ち続けていくので、練習でも思い通りにならないことが多くて大変です。でもやっぱり卓球が好きだから頑張ろうと思っています。それだけですね。
今後の目標は
今後のキャリアがものすごく長いということは考えにくい。だから今は、自分のパフォーマンスを上げることだけに集中しています。仮に負けたとしても、自分のパフォーマンスが良ければOK。
逆に勝っても、自分のパフォーマンスやコンディション調整が悪かったら嬉しくないです。自分との戦いですね。
男子シングルス1回戦
篠塚大登(愛知工業大)1-3 荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)〇
11-4/7-11/8-11/6-11