中国・林高遠、男子複・混合複V 木原/長﨑、日本勢初の女子複制覇に挑む<卓球・アジア選手権> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:林高遠(リンガオエン)/樊振東(ファンジェンドン・中国)/提供:VCG/アフロ

大会報道 中国・林高遠、男子複・混合複V 木原/長﨑、日本勢初の女子複制覇に挑む<卓球・アジア選手権>

2023.09.09

文:ラリーズ編集部

<卓球・第26回ITTFアジア選手権2023 日程:9月3日〜10日 場所:平昌(韓国)>

9月3日から、韓国の平昌で第26回ITTFアジア選手権2023が開催されている。9日には男子ダブルスの準決勝と決勝、女子シングルスの準決勝と決勝、そして混合ダブルスの決勝が行われた。

中国ペアが男子ダブルス制覇


写真:樊振東(ファンジェンドン)/林高遠(リンガオユエン・中国)/提供:千葉 格/アフロ

男子ダブルスの決勝には樊振東(ファンジェンドン)/林高遠(リンガオユエン・中国)ペアと馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)ペアが登場した。

先に樊振東/林高遠ペアが2ゲームを奪い優勝に王手をかけたが、馬龍/王楚欽ペアが第4ゲームのデュースを取り試合は最終ゲームへ。アジア最高峰のラリー戦を樊振東/林高遠ペアが制し、優勝。このペアの優勝は2017年大会以来2回目となった。


写真:張禹珍(ジャンウジン)/林鐘勲(イムジョンフン・韓国)/提供:WTT

準決勝では張禹珍(ジャンウジン)/林鐘勲(イムジョンフン・韓国)ペアや、準々決勝で田中佑汰(個人)/篠塚大登(愛知工業大)ペアを破った安宰賢(アンジェヒョン)/朴康賢(パクガンヒョン・韓国)が登場した。

いずれも中国ペアに敗れたものの、張禹珍/林鐘勲ペアは2大会連続でベスト4に進出したほか、安宰賢/朴康賢ペアも4強入りと地元韓国勢が2ペア表彰台に上がった。

女子シングルスではベスト4を中国勢が独占


写真:王曼昱(ワンマンユ・中国)/提供:WTT

決勝では孫頴莎(スンイーシャ・中国)と王曼昱(ワンマンユ・中国)による頂上決戦が行われた。国際大会での対戦成績は孫頴莎が9勝、王曼昱が7勝で直近の3試合では孫頴莎が3勝している。

試合は王曼昱が先に2ゲームを奪い初の優勝に王手をかけるが、孫頴莎が巻き返すと勝負の行方は最終ゲームに委ねられた。

お互いを知り尽くした両者によるラリー戦の軍配は、王曼昱に上がった。王曼昱はアジア選手権初優勝を掴むとともに、孫頴莎に8勝目を挙げた。

混合ダブルスでも林高遠が頂点に


写真:林高遠(リンガオユエン)/王藝迪(ワンイーディ・中国)/提供:WTT

混合ダブルス決勝もまた、中国勢による同士討ちに。林高遠(リンガオユエン)/王藝迪(ワンイーディ・中国)ペアと梁靖崑(リャンジンクン)/銭天一(チェンティエンイ・中国)ペアによる試合は、3-1で林高遠/王藝迪ペアが制した。

林高遠は男子団体、男子ダブルス、そして混合ダブルスで優勝を飾り、3冠を達成した。

木原・長﨑ペアが女子複で日本勢初制覇へ

写真:長﨑美柚/木原美悠(木下グループ)/提供:千葉 格/アフロ

最終日となる10日は、女子ダブルスの準決勝、決勝と男子シングルスの準決勝、決勝が行われる。女子ダブルス準決勝には長﨑美柚/木原美悠(木下グループ)ペアが登場する。

長﨑/木原ペアが準決勝、そして決勝を勝てば、日本勢初の女子ダブルス優勝となる。準決勝では王曼昱/陳夢(チェンムン・中国)ペアと高い壁への挑戦となるが、勝利を挙げることができるのか注目したい。


写真:林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT

男子シングルス準決勝では樊振東と梁靖崑による同士討ちと、馬龍(マロン・中国)と林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)による試合の2戦が行われる。

注目は馬龍と林昀儒の対決だ。対戦成績で見ると馬龍が4勝、林昀儒が3勝と実力が拮抗している。さらに直近では4月に行われたWTTチャンピオンズ新郷2023で林昀儒が3-1で勝利している。

馬龍に対して相性の良い林昀儒だが、ここで林昀儒が勝利し決勝でも勝つことができれば、台湾勢としては2000年大会の蒋澎龍(台湾)以来23年ぶりの優勝となる。中国の牙城を崩して歴史的快挙達成となるか。

9日試合結果

男子ダブルス準決勝

安宰賢(アンジェヒョン)/朴康賢(パクガンヒョン・韓国) 1-3 樊振東(ファンジェンドン)/林高遠(リンガオユエン・中国)〇
9-11/11-5/6-11/7-11

張禹珍(ジャンウジン)/林鐘勲(イムジョンフン・韓国) 1-3 馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)〇
11-6/5-11/8-11/7-11

男子ダブルス決勝

〇樊振東(ファンジェンドン)/林高遠(リンガオユエン・中国) 3-2 馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)
11-9/4-11/11-9/11-13/11-8

女子シングルス準決勝

陳幸同(チェンシントン・中国) 2-3 孫頴莎(スンイーシャ・中国)〇
12-14/11-9/11-8/3-11/7-11

〇王曼昱(ワンマンユ・中国) 3-2 王藝迪(ワンイーディ・中国)
11-8/11-8/2-11/10-12/11-7

女子シングルス決勝

孫頴莎(スンイーシャ・中国) 2-3 王曼昱(ワンマンユ・中国)〇
12-10/7-11/8-11/11-5/5-11

混合ダブルス決勝

〇林高遠(リンガオユエン)/王藝迪(ワンイーディ・中国) 3-1 梁靖崑(リャンジンクン)/銭天一(チェンティエンイ・中国)
4-11/11-8/11-9/11-8

10日試合予定

女子ダブルス準決勝

木原美悠/長﨑美柚(木下グループ) – 王曼昱(ワンマンユ)/陳夢(チェンムン・中国)

田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国) – 孫穎莎(スンイーシャ)/王藝迪(ワンイーディ・中国)

男子シングルス準決勝

樊振東(ファンジェンドン・中国) – 梁靖崑(リャンジンクン・中国)

馬龍(マロン・中国) – 林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)

アジア選手権とは?

アジア選手権は、2~3年ごとにアジア各国の予選を勝ち抜いた選手によって、アジアNo.1を決める大会である。卓球の全種目(男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス・男女団体)が行われ、各種目で優勝者が決まる。

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