文:ラリーズ編集部
<ITTF世界卓球選手権釜山大会2024 日程:2月16日~2月25日 場所:釜山(韓国)>
21日、世界卓球選手権釜山大会の男子団体決勝トーナメント2回戦が行われ、日本代表とオーストリア代表が対戦し、日本代表が3-0で勝利し準々決勝に駒を進めた。
この結果、男子日本代表は女子に続き、パリ五輪団体出場切符を手にし、シングルス2枠も獲得となった。
1番で出場した張本智和(智和企画)はアンドレアス・レベンコ(オーストリア)と対戦し3-1で勝利した。
試合後、張本が報道陣の質問に答えた。
張本智和 試合後インタビュー
五輪出場権を決めた率直な感想は
後半の2人がスムーズに勝ってくれてこんなにあっさり決まるとは思っていなかったので、あんまり実感がなくて今日も勝てたなっていう方が強いです。
試合に入るときは緊張があった
相手のサービスが見えないのもあったんですけど、予選とは違って負けたら終わりっていうのがちらついてたので少し硬さはあったかなと思います。
どの辺りからそのような気持ちになったか
昨日のドローを見て中国を引いちゃったけど、まずは1回勝てないと意味がないので、中国の前でもちょっと緊張するなって思いました。やっぱりトーナメントっていうところで少し考えすぎたかな。
相手も午前中に1試合やっていて難しい状況だったと思うが
レシーブをなんとか返してラリーになれば勝てると思っていましたが、第1ゲームでレシーブミスが多くてそもそもラリーになってなかった。
だんだん相手の癖も分かるようになって、大体コースも絞られていたので、1ゲームぐらいは(取られても)いいかなって感じでした。
改めて自力で掴めたオリンピック出場について
とにかくまずは嬉しいですね。
これでシングルスと団体は決まったわけで。これで篠塚(大登)もやっとオリンピック代表と胸を張っていると思いますしシングルスの2枠、戸上(隼輔)さんの分も取れたので、この大会での目標をまずは1つ達成できてよかったかなと思います。
戸上くんが戻ってきたことに関しては
久しぶりに話せて嬉しかったですね。ちょっと顔も忘れそうだったんで(笑)
今日バスで会っても元気そうで顔もそんなにこけたりもしてなかったんで、元気そうでよかったかなと思います。
オリンピックは(張本)美和さんと一緒に行けることになったが
女子はもう決勝までは行くもんだと思ってました。
でもその通過点として(五輪出場を)正式に決められたっていうのは兄として嬉しいです。まず今大会で一緒に頑張って、その次はパリで一緒に頑張りたいなと思います。
以前は少し苦手意識もあったヨーロッパ選手だが今はそういう意識はあるのか
十人十色で癖があってサービスやレシーブで手こずるときはあるかもしれないですけど、どんな選手でもラリーになれば自分の方が有利かなと思っています。
今までは1ゲーム取られたら、やばいどうしようとか思ってましたが、ここから2ゲーム取られるのも難しいだろうという気持ちでやれてるのがいいかなと思います。
いよいよ中国戦だが
正直、(中国の山は)引きたくはなかったですけど、第5シードで迎えてしまった僕たちが悪いので。
でも今の篠塚や松島のプレーだと、本当に2年前よりも可能性はありますし、自分が(2年前と)同じように2点取れるかはわからないですけど、自分は自分の試合に集中するのは変わらないです。
他の2人の試合は僕にはコントロールできないので、自分は自分の仕事をして、その先に勝ち負けがついてくるのかなと思います。
前回中国から2勝して全世界が注目していたと思うが 、2年前と今とで自分を比べてみてどうか
もちろん僕も強くなってますけど、それ以上に王楚欽(ワンチューチン・中国)選手も強くなってるなっていうのをこの2年で感じます。
なので、前回のことはいい意味で考えずに、僕はあれはなかったことにして、もう1回新しい気持ちで2点を取る。
少しでも前回がちらついたら多分簡単に負けると思うので、そこはちらつかせずに今回が初、もうとにかくフレッシュな気持ちで挑みたいなと思います。
世界卓球2024 男子団体決勝トーナメント
2回戦 日本 3-0 オーストリア
〇張本智和(智和企画)3-1 アンドレアス・レベンコ
8-11/11-7/11-7/11-8
〇篠塚大登(愛知工業大)3-1 ロベルト・ガルドシュ
11-4/9-11/11-6/11-9
〇松島輝空(木下グループ)3-0 ダニエル・ハーベソン
11-4/11-3/11-6
張本智和(智和企画) – ロベルト・ガルドシュ
篠塚大登(愛知工業大) – アンドレアス・レベンコ