戸上/篠塚ペア、ルブラン兄弟ペアに快勝で決勝へ 女子は早田が4強入り<卓球・WTTサウジスマッシュ2024> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)/提供:WTT

大会報道 戸上/篠塚ペア、ルブラン兄弟ペアに快勝で決勝へ 女子は早田が4強入り<卓球・WTTサウジスマッシュ2024>

2024.05.10

文:ラリーズ編集部

<卓球・WTTサウジスマッシュ2024 日程:2024年5月1~11日 場所:ジッダ(サウジアラビア)>

9日、WTTサウジスマッシュ2024は大会9日目を向かえ、男女シングルス準々決勝と男女ダブルス準決勝、混合ダブルスの決勝が行われた。

戸上/篠塚ペア、フランス兄弟ペアに快勝で決勝進出

男子ダブルス準決勝では戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)ペアとアレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス)ペアが対戦。

第1ゲームは中盤、フランスペアが4点のリードを奪うも、日本ペアがサービス・レシーブでリズムよく得点を重ね同点とし、そのまま逆転でゲームポイントを握る。最後は戸上のチキータから篠塚のドライブが決まり、日本ペアが逆転で第1ゲームを先取する。


写真:アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス)/提供:WTT

第2ゲームは互いに大きく離されることなく試合が進み、デュースに突入。先にフランスペアがゲームポイントを握るも、戸上がしっかりとボールを処理して逆転。日本ペアが連続ポイントでそのまま第2ゲームを奪う。

第3ゲームは序盤から日本ペアのペースで試合が進行し、連続ポイントで9-0に。そこからも大きく捲られることなく、リズムよい連携で日本ペアが第3ゲームを制し、ストレートで快勝。見事日本ペアが決勝進出を決めた。


写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)/提供:WTT

戸上/篠塚ペアは、決勝では、馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)の中国ペアと対戦する。

早田ひな、快勝で4強入り

女子シングルス準々決勝には、早田ひな(日本生命)、伊藤美誠(スターツ)、張本美和(木下グループ)が登場。

早田は王曼昱(ワンマンユ)を破ったマニカ・バトラ(インド)と対戦。第1ゲームは早田がバトラの異質に苦戦し、11-7でバトラが先取する。第2ゲームは早田がバトラの異質を冷静に対処しはじめ、早田が中盤から点差を広げてそのまま奪取する。


写真:マニカ・バトラ(インド)/提供:WTT

第3ゲームも早田が連取し、迎えた第4ゲーム。第4ゲームは序盤早田がリードするも、長いラリー戦が展開され、バトラが逆転。しかし、早田も負けじと追いつき、試合はデュースに突入。先にバトラがゲームポイントを握るも、早田がミスなく決め続け、13-11で早田が制す。

第5ゲームは一方的な展開となり、ひたすらミスなく冷静に攻め続けた早田が奪取。ゲームカウント4-1で早田が勝利。8強入りを決めた。


写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT

伊藤美誠、王藝迪をフルゲームまで追い詰めるも惜敗

伊藤は王藝迪(ワンイーディ・中国)と対戦。伊藤は王と互角に打ち合うも、2ゲームを連取される展開に。迎えた第3ゲームは、伊藤が序盤に得たリードとタイムアウトを生かし、王の追撃から逃げ切って伊藤が11-7で奪取する。

第4ゲームは激しい点の取り合いに。お互い点を重ねる中、伊藤が先に点差を付け、3点差でゲームポイントを握る展開になる。しかし、そこから王の勢いが増し、王が5本連続ポイントで逆転で第4ゲームを王が獲得する。


写真:王藝迪(ワンイーディ・中国)/提供:WTT

第5ゲームは再び競り合い、お互い譲らない試合展開となる。再び伊藤が先にゲームポイントを握り、今度はしっかりと取り切り、11-9で伊藤がゲームを取り返す。第6ゲームは伊藤が第5ゲームを取った勢いそのままに連取。試合はフルゲームへ突入する。

最終第7ゲームは、中盤伊藤の3点リードで折り返すも、王が意地を見せ、6本連続ポイントで一気に王の3点リードに。伊藤も必死に追撃し、2点を取り返して1点差とするも惜しくも力及ばず。11-8で王が第7ゲームを制し、フルゲームで勝利。伊藤は悔しいベスト8となった。


写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:WTT

張本美和、1ゲーム奪取も陳夢を崩せず敗退

張本は平野美宇(木下グループ)をストレートで下した陳夢(チェンムン・中国)と対戦。第1ゲームは11-6で陳夢が先取し、迎えた第2ゲーム。第2ゲームは終始競り合いとなり9-9に。しかし、陳夢が先にゲームポイントを握り、そのまま陳夢が連続得点。陳夢が2ゲーム連取する。

第3ゲームは中盤まで食らいついていた張本を陳夢がサービスで先手を取って突き放し、6点差で陳夢のゲームポイントに。最後は陳夢がサービスエースを取って陳夢が第3ゲームも制す。


写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:WTT

第4ゲーム序盤、攻めていきたい張本だったが、安定感を見せた陳夢がリードし、張本がたまらずタイムアウト。粘る張本が中盤で追いつきそのまま逆転するも、陳夢がミスせず取り返し競り合いとなる。しかし、後がない張本が強気に攻めた攻撃が決まり、張本がそのまま第4ゲームを奪取する。

第5ゲームは中盤まで競り合うも、後半陳夢がミスなく得点を重ねて3点リードする展開に。張本がなんとか食らいつこうと1点を返すも力及ばず。11-8で陳夢が第5ゲームを制し、ゲームカウント4-1で陳夢が勝利。張本は伊藤と同じくベスト8で今大会を終えた。


写真:張本美和(木下アカデミー)/提供:WTT

10日は、男女シングルス準決勝と男女ダブルス決勝が行われる。

9日 試合結果

男子シングルス準々決勝

〇王楚欽(ワンチューチン・中国)4-0 ジョナサン・グロート(デンマーク)
〇林詩棟(リンシドン・中国)4-1 趙大成(チョデソン・韓国)

フェリックス・ルブラン(フランス)1-4 張禹珍(ジャンウジン・韓国)〇
邱党(キュウダン・ドイツ)0-4 パトリック・フランチスカ(ドイツ)〇

女子シングルス準々決勝

〇孫穎莎(スンイーシャ・中国)4-0 銭天一(チェンティエンイ・中国)
伊藤美誠(スターツ)3-4 王藝迪(ワンイーディ・中国)〇

張本美和(木下グループ)1-4 陳夢(チェンムン・中国)〇
〇早田ひな(日本生命)4-1 マニカ・バトラ(インド)

男子ダブルス準決勝

〇馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)3-0 アントン・ケルベリ/クリスチャン・カールソン(スウェーデン)

〇戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)3-0 アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス)

女子ダブルス準決勝

〇王曼昱(ワンマンユ)/陳夢(チェンムン・中国)3-1 タチアナ・ククルコバー(スロバキア)/ナタリア・バヨル(ポーランド)

Yangzi LIU(オーストラリア)/吳詠琳(ウーインラン・中国香港)0-3 田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国)〇

混合ダブルス決勝

〇王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)3-0 黄鎮廷(ウォンチュンティン)/杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)

9日 試合予定

男子シングルス準決勝

王楚欽(ワンチューチン・中国)- 林詩棟(リンシドン・中国)

張禹珍(ジャンウジン・韓国)- パトリック・フランチスカ(ドイツ)

女子シングルス準決勝

孫穎莎(スンイーシャ・中国)- 王藝迪(ワンイーディ・中国)

陳夢(チェンムン・中国)- 早田ひな(日本生命)

男子ダブルス決勝

馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)- 戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)

女子ダブルス決勝

王曼昱(ワンマンユ)/陳夢(チェンムン・中国)- 田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国)