文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTサウジスマッシュ2024 日程:2024年5月1~11日 場所:ジッダ(サウジアラビア)>
10日、WTTサウジスマッシュ2024は大会10日目を向かえ、男女シングルス準決勝と男女ダブルス決勝が行われた。
早田ひな、陳夢の牙城崩せず ベスト4で終える
女子シングルス準決勝では、早田ひな(日本生命)が平野美宇(木下グループ)と張本美和(木下グループ)を下してきた陳夢(チェンムン・中国)と対戦。
第1ゲーム中盤、陳夢が大きくリードし、5点差に。そのまま追われない早田はそこから怒涛の追い上げを見せ、9-10まで追いつく。しかし、陳夢は攻めの姿勢を崩さず、11-9で陳夢が先取する。
第2ゲームは再び序盤に陳夢がリードを奪い、早田が追いかける展開に。しかし差は縮まらず、第2ゲームも陳夢が獲得する。
写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:WTT
第3ゲームは、早田が開幕5点差をつけ、大きく突き離すも、意地を見せる陳夢が8本連続ポイントで逆転。そのまま得点を重ね、4点差をつけて陳夢がゲームポイントを握る。
しかし、早田も負けじと食らいつき、デュースに突入。デュースに入るも、陳夢が気迫を前に出し、2点を連取。第3ゲームも陳夢が連取する。
写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT
早田の後がない第4ゲームは、競り合う展開に。しかし、安定して崩れることのない陳夢の前に、徐々に早田が点差を付けられ、そのまま陳夢が11-7で第4ゲームを制す。試合は、ストレートで陳夢が勝利。早田はベスト4で今大会を終えた。
戸上/篠塚ペア、中国ペアに敗れるも堂々の準優勝
男子ダブルス決勝では、戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)ペアが馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)ペアと対戦。
第1ゲームは序盤競り合うも、勝負所でしっかりと得点を重ねる中国ペアを崩せず、第1ゲームは中国ペアが先取。第2ゲームも、勢いそのままに中国ペアにリードを許し、そのまま中国ペアが2ゲームを連取する。
写真:馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:WTT
第3ゲームは、中国ペアに序盤からリードされ、6点差をつけられる苦しい展開。そんな中、攻めの姿勢を崩さずに前でプレーし続けた日本ペアが怒涛の追い上げで、1点差まで追いつく。
しかし、中国ペアも簡単には崩れず、最後は王のチキータが決まり、11-9で中国ペアに軍配。ゲームカウント3-0で中国ペアが勝利。日本ペアは決勝で敗れたものの、準優勝という結果で今大会を終えた。
写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)/提供:WTT
最終日の11日には、男女シングルス決勝が行われる。
10日 試合結果
男子シングルス準決勝
〇王楚欽(ワンチューチン・中国)4-3 林詩棟(リンシドン・中国)
張禹珍(ジャンウジン・韓国)3-4 パトリック・フランチスカ(ドイツ)〇
女子シングルス準決勝
〇孫穎莎(スンイーシャ・中国)4-1 王藝迪(ワンイーディ・中国)
〇陳夢(チェンムン・中国)4-0 早田ひな(日本生命)
男子ダブルス決勝
〇馬龍(マロン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)3-0 戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)
女子ダブルス決勝
〇王曼昱(ワンマンユ)/陳夢(チェンムン・中国)3-0 田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国)
11日 試合予定
男子シングルス決勝
王楚欽(ワンチューチン・中国)- パトリック・フランチスカ(ドイツ)
女子シングルス決勝
孫穎莎(スンイーシャ・中国)- 陳夢(チェンムン・中国)