女子日本代表は2大会連続の銀メダル獲得「笑顔で明るいチームだった」<卓球・デフリンピック2025> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:日本代表表彰式/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 女子日本代表は2大会連続の銀メダル獲得「笑顔で明るいチームだった」<卓球・デフリンピック2025>

2025.11.25

文:ラリーズ編集部

<卓球・東京2025デフリンピック 日程:2025年11月19日〜11月24日 場所:東京体育館(東京都渋谷区)>

聴覚障がい者による世界最高峰の総合スポーツ大会として、2025年11月に日本で初めて開催される「東京2025デフリンピック」。卓球競技は東京体育館で11月19日から24日まで行われ、男女団体・シングルス・ダブルス、そして混合ダブルスを含む7種目で熱戦が繰り広げられている。

女子団日本代表は銀メダル

大会最終日となる24日には、男女団体の決勝トーナメント、決勝リーグが行われ、女子団体では中国、ポーランドとの3チームで優勝を争うことになった。


写真:試合後のポーランド代表との集合写真/撮影:ラリーズ編集部

日本は1試合目でポーランドと対戦し、危なげない試合運びでストレートで勝利した。

続く2試合目では、今大会の女子ダブルス、女子シングルスを制したSUN Boyao擁する中国と、金メダルをかけて対戦。試合は1番で山田萌心(明誠高)がSUNにフルゲームで惜しくも敗れると、続く亀澤理穂(住友電設)と山田瑞恵(SMBC日興証券)も敗れ、ゲームカウント0-3で日本は敗北。


写真:女子日本代表集合写真/撮影:ラリーズ編集部

地元開催での金メダル獲得とはならなかったものの、2大会連続となる銀メダルとなった。

また、4位決定戦ではウクライナ、7位決定戦ではトルコ、10位決定戦ではマカオが勝利した。

日本女子 試合後インタビュー

メダルを獲得した感想を教えてください


写真:インタビューに応える日本代表女子/撮影:ラリーズ編集部

亀澤:目標にしていたのは金メダルだったので、非常に悔しいです。

しかし、初戦からすごく苦しいなかで、皆さんの応援のおかげで銀メダルを獲ることができたので、みんなと一緒に戦えたことはすごくいい思い出になりました。

木村:銀メダルを獲ることができたのはすごくうれしいです。しかし、チームで目標としていた金メダルには届かなかったのは悔しいです。

まだ複雑な気持ちなんですが、銀メダルを獲ることができたことは自分自身としてはやり切ったと思っています。

山田(瑞):目標は金メダルだったので、悔しく思ってます。しかし、今までの練習の積み重ねで自分の力を発揮することができたことはとても嬉しいです。

このチームで戦い、銀メダルを獲れたことがとても嬉しいです。たくさんの応援もいただいて、一番の思い出になりました。

山田(萌):目標としていた金メダルに届かず悔しいです。しかし、銀メダルを獲れたことはとても嬉しく思っていますし、このチームで戦えて本当にいい経験でした。

たくさんの観客の中での試合はどうでしたか


写真:山田瑞恵(SMBC日興証券)/撮影:ラリーズ編集部

亀澤:皆さんの応援がなかったら、ここまで戦えることもなかったです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

木村:毎日、朝から夜中まで来てくださった皆さんの応援に感謝しています。会場の応援とチームの応援も自分の力に変えて戦うことができました。

山田(瑞):皆さんから毎日応援のメッセージをたくさんいただけて、パワーをもらいました。自分も恩返しをしたいという気持ちがあったので、(銀メダルを獲得して)恩返しができたことが一番良かったと思います。

山田(萌):長い時間応援をしていただいて、ここまで戦えました。会場に応援に来てくださっているみなさんに感謝しています。

今大会のチームはどのようなチームでしたか


写真:山田萌心(明誠高)/撮影:ラリーズ編集部

亀澤:限られた時間で集まって「どうやったら勝てるか」とビデオを見ながら話しましたし、また、監督や他のメンバー、スタッフの皆さんともどうしたら勝てるのか意見交換しました。いいチームだったと思います。

木村:一言でいえば、笑顔で明るいチームだったと思いました。「最後まで大きな舞台を楽しんでやるぞ」という言葉を、お互いにかけあって戦ってきました。

山田(瑞):同じように笑顔でみんな一緒に楽しむことができたチームだと思います。一番いいチームだったと思います。

山田(萌):毎日一緒に生活して仲を深め、試合のときも最後までこのチームで楽しめました。

デフリンピックを今後どのように普及していきたいですか。また、今後の目標も教えてください


写真:亀澤理穂(住友電設)/撮影:ラリーズ編集部

亀澤:私は東京で開催されることが発表されてから、デフリンピック知ってもらいたいと思い、ここまでPRも頑張ってきました。その結果、たくさんの人が来て、デフリンピックを応援してもらえたと思います。

これからもデフリンピックのPRは広げていき、デフスポーツの課題を解決できるように頑張っていきたいです。

木村:金メダルを目指していきます。みなさんにカメラで撮ってもらって、その写真が全国に届くと思うと、デフリンピックが共生社会に向けての一歩になります。その一歩に、私たちは少しでも貢献できたんじゃないかなと思います。

今後はメダルを獲るために、私を支えてくださった周りの方々に感謝を伝えていきたいと思います。

山田(瑞):今回のデフリンピックをきっかけに自分を高めることができたと思います。会場も満員になり、知名度も上がったと思います。

また、今後はもっとデフ卓球を広めて、知ってもらえる機会を増やしていけるように活動を続けたいと思います。

山田(萌):以前は知名度がなく、デフリンピックを知らないという方が多かったです。東京開催でデフリンピックに興味を持ってくださり、本当に嬉しいです。

耳が聞こえなくてもスポーツがやれるんだよということを、これから周りに知ってもらうのためにも取り組んでいきたいと思っています。

女子団体決勝リーグ

◯日本 3-0 ポーランド

◯山田萌心(明誠高)3-0 LESZCZYNSKA Julia Dagmara
◯亀澤理穂(住友電設)3-2 DYSZKIEWICZ Gabriela
◯木村亜美(HOS)3-0 SMIZEWSKA Monika Anna
山田萌心(明誠高)- DYSZKIEWICZ Gabriela
亀澤理穂(住友電設)- LESZCZYNSKA Julia Dagmara

日本 0-3 中国◯

山田萌心(明誠高)2-3 SUN Boyao◯ 
亀澤理穂(住友電設)0-3 WANG Zhe◯
山田瑞恵(SMBC日興証券) 0-3 SHI Ce◯
山田萌心(明誠高)- WANG Zhe
亀澤理穂(住友電設)- SUN Boyao