文:ラリーズ編集部
<卓球・混合団体ワールドカップ2025 日程:2025年11月30日〜12月7日 場所:成都(中国)>
11月30日、中国の成都にて混合団体ワールドカップ2025が開幕。大会7日目にはステージ2の第5試合、第6試合が行われた。
混合団体ワールドカップとは
2023年に始まった同大会は今年で3回目。特に今大会は混合団体が2028年ロス五輪の種目として正式採用されたこともあり、これまで以上に注目度が高まっている。
試合は1番の混合ダブルス、2番の女子シングルス、3番の男子シングルス、4番と5番は女子ダブルスもしくは男子ダブルスの最大5試合を行い、先に合計8ゲームを獲得した国が勝利となる。
それぞれの試合は3ゲームで実施され、各選手は最大2試合まで出場可能(混合ダブルスに出場した選手はシングルスに出られない)となっている。なお、1番の試合終了後には、チームランキングが低い国が女子ダブルスと男子ダブルスのどちらを4番でプレーするか選択できる。
中国に善戦も黒星
戸上隼輔(井村屋グループ)/張本美和(木下グループ)/提供:ITTFWorld
ステージ2の第5試合で、日本は中国と対戦。
第1マッチ(混合ダブルス)は、戸上隼輔(井村屋グループ)/張本美和(木下グループ)ペアが王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ)ペアと対戦。パリ五輪で金メダルを獲得している中国ペアに善戦するも、ゲームカウント0-3で終える。
続く第2マッチ(女子シングルス)では伊藤美誠(スターツ)が王曼昱(ワンマンユ)と対戦。王曼昱に勝利経験のある伊藤は第1ゲームから積極的に攻めていくも10-12で落とす。第2ゲームは8連続得点で逆転してゲームを奪取するも、第3ゲームでは王曼昱に攻撃を守り切られ2-11でゲームを落とし、ゲームカウント1-2でフィニッシュ。
日本は前半を合計ゲームカウント1-5で折り返した。
写真:篠塚大登(愛知工業大)/戸上隼輔(井村屋グループ)/提供:ITTFWorld
第3試合(男子シングルス)では松島輝空(木下グループ)と梁靖崑(リャンジンクン)が対戦。第1ゲームから松島は強烈な両ハンドで押し切り、11-9、11-8でゲームを連取。しかし、第3ゲームでは梁靖崑の安定感が勝り、梁靖崑が11-7でゲームを奪取。この試合はゲームカウント2-1で終え、日本が合計ゲームカウントを3-6とした。
第4試合(男子ダブルス)では篠塚大登(愛知工業大)/戸上隼輔(井村屋グループ)ペアが登場。篠塚/戸上ペアは第1ゲームから安定感のあるプレーで中国ペアを崩し、2ゲームを連取。第3ゲームでは中国ペアが強さを見せ、6-11でゲームを落とし、合計ゲームカウントを5-7とした。
写真:張本美和(木下グループ)/大藤沙月(ミキハウス)/提供:ITTFWorld
第5試合(女子ダブルス)では張本美和(木下グループ)/大藤沙月(ミキハウス)ペアと蒯曼(クアイマン)/王曼昱ペアが対戦。序盤は中国ペアが得点を重ねるも、張本/大藤ペアが終盤で追いつく。しかし、逆転にはつながらず9-11でゲームを落とし、ゲームカウント0-1で終戦。この時点で中国が8ゲームを獲得し、合計ゲームカウント5-8で中国が勝利した。
フランスに悔しい逆転負け
また、ステージ2の第6試合ではフランスと対戦。
第1マッチ(混合ダブルス)は篠塚大登/伊藤美誠ペアが登場。第1ゲームを13-11でゲームを奪うと、以降も11-4、11-0と息の合ったプレーでフランスペアを圧倒。ゲームカウント3-0で幸先のいいスタートを切った。
写真:大藤沙月(ミキハウス)/提供:ITTFWorld
続く第2マッチ(女子シングルス)では大藤沙月がプリティカ・パヴァドと対戦。第1ゲームは一進一退の攻防が続くも、大藤が10-12でゲームを落とす。第2ゲームも序盤は拮抗した展開となるが中盤で突き放した大藤がそのままゲームを奪取。第3ゲームでも勢いは止まらず大藤がゲームを奪い、日本は前半を合計ゲームカウント5-1で後半につないだ。
第3試合(男子シングルス)では張本智和(トヨタ自動車)とフェリックス・ルブランが対戦。第1ゲームではフェリックスのフォアハンドやラリーに押され、張本がゲームを奪われる。第2ゲーム以降は張本も対応するがフェリックスに押し切られ、張本は2ゲームを落としゲームカウント0-3で終戦。
写真:篠塚大登(愛知工業大)/張本智和(トヨタ自動車)/提供:ITTFWorld
第4試合(男子ダブルス)では篠塚大登/張本智和ペアが登場。世界卓球では銅メダルを獲得したアレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブランペアと対戦。序盤は篠塚/張本ペアがリードするも10-10と追いつかれ、12-14でゲームを落とす。第2ゲーム以降も要所で得点を重ねたフランスペアにゲームを奪われ、合計ゲームカウントを5-7とした。
第5試合(女子ダブルス)では伊藤美誠/大藤沙月ペアが登場。第1ゲームから伊藤/大藤ペアのペースで試合は進み2ゲームを連取。しかし、第3ゲームではフランスペアが序盤から試合の主導権を握り、伊藤/大藤ペアは8-11でゲームを落とし、合計ゲームカウント7-8でフランスが勝利した。
7日には、準決勝でステージ3位のドイツと対戦する。
ステージ2 第5試合結果
日本 5-8 中国〇
戸上隼輔/張本美和 0-3 王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ)〇
4-11/6-11/5-11
伊藤美誠 1-2 王曼昱(ワンマンユ)〇
10-12/12-10/2-11
〇松島輝空 2-1 梁靖崑(リャンジンクン)
11-9/11-8/7-11
〇篠塚大登/戸上隼輔 2-1 王楚欽(ワンチューチン)/林詩棟(リンシドン)
11-7/11-9/6-11
張本美和/大藤沙月 0-1 蒯曼(クアイマン)/王曼昱(ワンマンユ)〇
9-11
ステージ2 第6試合結果
日本 7-8 フランス〇
〇篠塚大登/伊藤美誠 3-0 アレクシス・ルブラン/ユアン・ジャナン
13-11/11-4/11-0
〇大藤沙月 2-1 プリティカ・パヴァド
10-12/11-6/11-3
張本智和 0-3 フェリックス・ルブラン〇
5-11/6-11/2-11
篠塚大登/張本智和 0-3 アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン〇
12-14/7-11/9-11
〇大藤沙月/伊藤美誠 2-1 ユアン・ジャナン/プリティカ・パヴァド
11-4/11-4/8-11
ステージ2 順位(12/6時点)
1位:中国 勝ち点:14(56:16)
2位:日本 勝ち点:12(52:25)
3位:ドイツ 勝ち点:12(47:38)
4位:韓国 勝ち点:11(41:44)
5位:フランス 勝ち点:10(44:45)
6位:クロアチア 勝ち点:9(27:47)
7位:中国香港 勝ち点:9(35:53)
8位:スウェーデン 勝ち点:7(22:56)
※()内の左の数字は獲得ゲーム数、右の数字は喪失ゲーム数






