写真:ウラジミール・シドレンコ(ロシア)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 “ロシア制裁”を経てUSスマッシュ準優勝のシドレンコ「モチベーションなんてなかった」<卓球・WTTチャンピオンズ横浜2026>
2026.08.09
文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTチャンピオンズ横浜2026 日時:8月4日〜9日 場所:横浜BUNTAI(神奈川県)>
6日、WTTチャンピオンズ横浜は3日目を迎え、男子シングルス1回戦では世界ランキング18位の向鵬(シャンパン・中国)と同16位のウラジミール・シドレンコ(ロシア)が対戦した。
USスマッシュ2026では張本智和(トヨタ自動車)を破り、準優勝を果たしているシドレンコ。近年はAIN(中立な立場の個人資格)を持ってWTTの大会に出場していたが、今大会では4年ぶりにロシア代表としての出場となった。
両ハンドで安定して高威力のボールを打ち返す向鵬に1ゲームを取るも、向鵬に3ゲーム奪われ、1回戦で姿を消すこととなった。
試合後、シドレンコが報道陣の囲み取材に答えた。
ウラジミール・シドレンコ(ロシア) コメント
── 試合を振り返ってみていかがですか?
シドレンコ:負けたので、もちろん気分は良くありません。悔しいです。
── ロシアから日本まで長距離移動でしたし、コンディション調整も大変だったのではないですか?
シドレンコ:そうですね。飛行機を2回乗り継いで来ました。長旅でしたし、簡単ではありませんでした。
── 今回が初めてのWTTチャンピオンズだったと思います。他のWTT大会と比べて違いは感じましたか?
シドレンコ:はい。まず、メインコートで練習できる時間が本当に少ないですね。メインコートは1台しかありませんから。
それからスケジュールも違いました。例えば、私は1日に会場入りして、試合は6日でした。5日間も待たなければならなかったんです。
すべてが今までとは違いました。初めてのチャンピオンズだったので簡単ではありませんでしたが、次回はもっと適応できると思います。
── USスマッシュについてもお聞きします。ノーシードから決勝まで進出しましたが、振り返ってみていかがですか?
シドレンコ:もう忘れました(笑)。もう終わった大会ですし、その時の感情も全部なくなりました。
もちろん良い経験でしたし、決勝まで進めたことは嬉しかったです。でも、それを一度やっただけでは意味がありません。これからも、それが実力だったと証明し続けなければいけません。
写真:ウラジミール・シドレンコ(ロシア)/撮影:ラリーズ編集部
── USスマッシュでは張本智和選手と篠塚大登選手に勝利し、日本でも大きな話題になりました。あの試合に向けて何か特別な準備はしていましたか?
シドレンコ:はい。コーチが準備してくれました。コーチが相手の試合映像をチェックして、戦術を準備してくれました。そして試合前にはたくさん話し合いました。
── ここ1〜2年であなたは本当に大きく成長したと思います。USスマッシュでもそれが表れていました。プレースタイルや卓球について振り返ると、成長できた一番大きな要因は何だったと思いますか?
シドレンコ:ロシアで練習していただけです。大会もありませんでしたし、毎日練習していただけです。本当に何も特別なことはしていません。
── フランスにいる時も練習はしていたのですか?
シドレンコ:いいえ。試合だけです。普段の練習はロシアでしています。
── ロシアから試合のたびに移動するのは、とても大変そうですね。
シドレンコ:はい。本当に大変です。飛行機にたくさん乗らなければなりません。試合が多い月は、1か月で10回以上飛行機に乗ることもあります。
シーズンの序盤、中盤、終盤になるにつれて試合が集中してくると、本当に移動ばかりになります。基本的には試合が終わるたびにロシアへ帰っています。
── 少し難しい質問になります。2022年以降、ロシア選手はITTFやIOCなどの措置によって国際大会への出場が制限されました。そのような状況の中で、卓球へのモチベーションや気持ちを、どのように保ち続けていたのでしょうか?
シドレンコ:モチベーションなんて、ありませんでした。どんなモチベーションを持てと言うのでしょう?
大会もない。お金も入らない。何もない。本当に4年間苦しかったです。誰にもあんな思いはしてほしくありません。
男子シングルス1回戦
〇向鵬(シャンパン・中国) 3-1 ウラジミール・シドレンコ(ロシア)
11-8 / 9-11 / 11-9 / 11-8








