写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/提供:WTT
大会報道 戸上隼輔、松島輝空が欠場も日本の「最大5枠」に影響なし 世界卓球2027の出場枠はどうなる?<アジア卓球選手権2026>
2026.10.27
文:ラリーズ編集部
<第29回ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会2026 日時:10月19日~25日 場所:タシュケント(ウズベキスタン)>
張本智和の男子シングルス優勝で幕を閉じた、2026年アジア卓球選手権。しかし、同大会の男子シングルスに出場予定だった戸上隼輔(井村屋グループ)と松島輝空(個人)は、結果的に欠場することとなった。
世界卓球の出場枠への影響は?
今大会は、2027年の世界選手権のアジア大陸予選を兼ねていた。今大会で得られる出場枠は、選手個人ではなく所属する協会に与えられ、各協会は獲得した枠数に応じて世界卓球に出場する選手を指名する。
そして、世界選手権には1協会から最大5人しか出場できないこともあり、戸上と松島が欠場したことによって「日本から世界卓球男子シングルスに出場できる最大人数も5人から3人に減ったのではないか」と考える人もいるかもしれない。
しかし、結論から言えば、戸上と松島の欠場は世界選手権の最大出場枠が減ることはない。
日本は「最大5枠」を獲得可能
まず前提として、日本卓球協会は、アジア選手権で出場枠を獲得した選手はそのまま世界選手権の代表に選ばれることを明言している。ゆえに、今回出場権を獲得した張本、篠塚大登(東都観光バス)、田中佑汰(ファースト)は、来年の世界選手権に日本代表として出場する。
画像:世界卓球2027の男子シングルス出場枠の仕組み/制作:ラリーズ編集部
そして、ITTFの規定によれば、世界卓球2027の各国・地域協会が獲得できる男子シングルス枠の上限は「3人」となっている。さらに、2026年第35週の世界ランキングでトップ100に出場資格のある選手がいる協会には1枠、トップ50にいる場合にはさらに1枠が追加される「3+1+1」の制度が採用されている。これにより、1協会が獲得できるのは最大5枠となる。
さらに、世界卓球への出場枠を獲得するルートは大陸予選だけではない。大陸予選とは別に、2027年第8週のITTF世界ランキングをもとに男女シングルス各32枠を割り当てることが、ITTFの資料で定められている。
ゆえに、戸上と松島は世界ランキングによる割り当てで枠を得ることで、日本が上限の5枠を確保することは制度上可能である。もちろん、世界ランキング次第では戸上と松島以外の選手が出場枠を獲得することも可能であるが、いずれにせよ日本の最大枠数が今もなお「5」であることに変わりはない。
写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/提供:WTT
そして、松島は世界ランキング1位、戸上は世界ランキング13位。今後ランクに変動があったとしても、現時点では世界ランキング枠の付与対象となる可能性は十分にあるというわけだ。






