文:ラリーズ編集部
<アフリカ競技大会2019ラバト・卓球競技 8月21日~8月29日>
4年に1度開催されるアフリカ大陸のスポーツの祭典、アフリカ競技大会がモロッコ・ラバトで開催されている。卓球競技は21日から開始され、29日に全種目が終了。団体、ダブルスは26日に全ての成績が出揃い、エジプトとナイジェリアが多くのメダルを獲得した。
27日から始まったシングルスの注目は、アフリカ選手で世界ランクが1番高い、クアドリ・アルナ(8月世界ランキング22位・ナイジェリア)、今大会の団体とダブルスを制しているオマー・アサール(同51位・エジプト)の2人だ。
アルナは、リオ五輪でティモ・ボル(同8位・ドイツ)を破るなどしベスト8入りの実績を持つ。独特なフォームから放つ威力あるフォアドライブや、身体能力を活かしたフットワークを持ち味としている。アサールは粘り強いプレーを得意としながら、自身の恵まれた体格から放つ強烈なフォアハンドが持ち味の選手だ。
3日間にわたってシングルスの激闘が繰り広げられた
写真:優勝を果たしたOMOTAYO Olajide(ナイジェリア)/提供:ittfworld
アルナとアサールは男子シングルス準決勝で激突した。ナイジェリアとエジプトの両国エース対決は、アルナが4-2でアサールを下し、流石の貫録を見せた。敗れたアサールは銅メダルとなり、今大会3冠とはならなかった。
決勝に進出したアルナは同じナイジェリアの24歳、OMOTAYO Olajide(同124位)と対戦。この勢いのままアルナが優勝を果たすかと思われたが、OMOTAYO Olajideがアルナを4-2で破り、大番狂わせを起こした。アルナはまさかの敗戦となり、今大会金メダルを持ち帰ることはできなかった。
また女子シングルスではディナ・メシュレフ(同49位・エジプト)が混合ダブルスに続き、2つ目の優勝を果たしている。
男子シングルス最終結果
1位:OMOTAYO Olajide(ナイジェリア)
2位:クアドリ・アルナ(ナイジェリア)
3位:セグン・トリオラ(ナイジェリア)/オマー・アサール(エジプト)
女子シングルス最終結果
1位:ディナ・メシュレフ(エジプト)
2位:SARAH Hannfou Nana(カメルーン)
3位:EDEM Offiong(ナイジェリア)/ABDEL-AZIZ Farah(エジプト)