写真:左から水谷隼、丹羽孝希、張本智和。セレモニーでの様子。/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 世界トップが集う賞金総額5400万円のトーナメント開戦 日本選手優勝なるか<卓球・T2ダイヤモンド見どころ>
2019.07.17
文:ラリーズ編集部
<T2ダイヤモンド2019マレーシア 2019年7月18日~7月21日>
7月18日からT2ダイヤモンドの第1戦マレーシア大会が開催される。舞台はジョホールバルにあるパインウッド・イスカンダル・マレーシア・スタジオ、2017年に開催された「T2アジア太平洋卓球リーグ」と同じ舞台だ。
勝ち上がれば高ポイントを獲得できるため、東京五輪選考の鍵を握るT2ダイヤモンドの押さえておきたいポイントと見どころを紹介する。
賞金と獲得ポイント
写真:T2ダイヤモンド参加選手たち/撮影:ラリーズ編集部
まず、注目すべきポイントは高額な賞金と獲得ポイントの大きさだ。今回の賞金総額は50万ドル(約5400万円)、優勝賞金は10万ドル、獲得ポイントは1,000ポイントとなっている。6月に行われたジャパンオープンの優勝賞金が3万ドルだったことからも類を見ない賞金額の大きさだ。また、出場するだけでも賞金5,000ドルと400ポイントが手に入る。
主なルール
写真:T2ダイヤモンドは1台進行/撮影:ラリーズ編集部
試合は7ゲーム制で、デュースなしの1ゲーム11点先取で行われる。また、試合時間が24分を越えた場合、デュースなしの1ゲーム5点先取となる。さらに時間短縮のためゲーム間は45秒、サーブとサーブの間は15秒、タオル使用は30秒の時間制限がある。
男子シングルス見どころ
写真:左から水谷隼、丹羽孝希、張本智和/撮影:ラリーズ編集部
日本からは張本智和(7月世界ランキング4位・木下グループ)、丹羽孝希(同12位・スヴェンソン)、水谷隼(同13位・木下グループ)が出場する。
張本は初戦、中国香港の黄鎮廷(ウォンチュンティン・同18位)と対戦する。直近の韓国オープンでは4-2と勝利しているものの、張本も「今まで一番対策されたと思うし、自分も一番やりづらい試合だった」とコメントしており注意が必要だ。
丹羽は、世界選手権準優勝のマティアス・ファルク(同9位・スウェーデン)、水谷は若手で伸び盛りの林昀儒(リンインジュ・同16位・チャイニーズタイペイ)と相まみえる組み合わせとなった。
日本男子は勝ち上がり、3大会連続優勝と波に乗っている許昕(シュシン・同1位・中国)を含めた中国勢に一矢報いることができるか注目だ。
男子組み合わせ
馬龍(中国) – ゴジ(フランス)
林昀儒(チャイニーズタイペイ) – 水谷隼(日本)
梁靖崑(中国) – フランチスカ(ドイツ)
黄鎮延(中国香港) – 張本智和(日本)
許昕(中国) – オフチャロフ(ドイツ)
丹羽孝希(日本) – ファルク(スウェーデン)
樊振東(中国) – カルデラノ(ブラジル)
王楚欽(中国) – 林高遠(中国)
女子シングルス見どころ
写真:セレモニーで質問に答える平野美宇(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
日本からは石川佳純(同6位・全農)、伊藤美誠(同7位・スターツ)、平野美宇(同9位・日本生命)、加藤美優(同22位・日本ペイントホールディングス)が出場する。
石川は初戦中国の朱雨玲(ジュユリン・同4位)と対戦する。アジアカップを3連覇するなど実力者であるが、今年のジャパンオープンで長﨑美柚(同41位・JOCエリートアカデミー/大原学園)に敗れるなど同じ左利きの石川にもチャンスがあるだろう。
平野はシンガポールの馮天薇(フォンティエンウェイ・同13位)と対戦、直近の対戦は今年6月の香港オープンで4-1で平野が勝っている。そして、伊藤と加藤は同士討ちとなった。国際大会では2017年のポーランドオープン以来の対戦で、その時は伊藤が4-3で勝利している。
伊藤、石川、平野はオーストラリアオープンで好調をキープしており、加藤も勝ち進めばオリンピック選考に絡めるとあって日本女子の上位進出に期待だ。
女子組み合わせ
王曼昱(中国)- ポルカノバ(オーストリア)
ハン・イン(ドイツ) – 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
馮天薇(シンガポール) – 平野美宇(日本)
スッチ(ルーマニア) – 丁寧(中国)
朱雨玲(中国) – 石川佳純(日本)
陳思羽(チャイニーズタイペイ) – 孫穎莎(中国)
伊藤美誠(日本) – 加藤美優(日本)
杜凱琹(中国香港) – 陳夢(中国)