張本智和が絶対王者・馬龍に大金星<ライオン卓球ジャパンOP荻村杯・男子6/9(土)結果>


<LION卓球ジャパン・オープン荻村杯 北九州大会、2018年6月6日〜10日、北九州市立総合体育館>

LION卓球ジャパン・オープン荻村杯は6月9日に大会4日目を迎え、男子シングルスに張本智和(5月度世界ランキング10位・JOCエリートアカデミー)、吉村真晴(同30位・名古屋ダイハツ)、松平健太(同14位・木下グループ)、上田仁(同23位・シェークハンズ)が登場した。

張本が世界卓球シングルス二連覇(2015年、2017年)、リオ五輪金メダリストの馬龍に大金星を上げ、明日10日に行われる準決勝に駒を進めた。

卓球ジャパンオープン(6/9)男子シングルス決勝トーナメント2回戦

9日午前に行われた決勝トーナメント2回戦、日本選手では吉村、張本がそれぞれ、馬龍(中国・同2位)、周雨(中国・同87位)と対戦した。

吉村は得意のサーブとバックハンドで有利な展開を作るシーンも見せたが、世界卓球金メダリスト馬龍には及ばず、ストレート負けを喫した。

張本は中国の左腕・周雨に対して終始積極的な攻撃をしかけ、ストレートで快勝した。この勝利により、午後からの準々決勝では張本ー馬龍というカードが実現することになった。

卓球ジャパンオープン(6/9)男子シングルス準々決勝

9日午後から行われた準々決勝、日本選手のカードは上田-張継科(中国・同102位)、松平-ティモボル(ドイツ・同4位)、張本-馬龍となった。

上田は元世界チャンピオン張継科に対して序盤から両ハンドで積極的に攻めると、台の横からボールを入れるファインプレーも飛び出し、1ゲームを先制した。張継科のカウンターに苦しみながらも、上田が強気の攻撃を貫き通すという展開で両者一歩も譲らない。いよいよ勝負はファイナルゲームへともつれ込んだが、最後は張継科の回り込みドライブが決まり、中国から駆けつけたファンによる「張継科」コールが会場に鳴り響いた。

上田はその後インタビューで「吉村(真晴)、張本が張継科に連続で勝っている中で波に乗りたかったが、勝負の仕掛け方などが相手が一枚上手だった。だが、自分が自信を持っていたカウンタープレーや、ラリー中の体幹の強さなどは通用すると分かったのは収穫です」と述べた。

松平は“ドイツの皇帝”ティモボルに対し、序盤から積極的にレシーブで仕掛け、きっちり先手を取り、第1ゲームを先取したものの、その後ボルの手堅いプレーに阻まれ第2.3.4ゲームを相次いで奪われた。後がなくなった松平は、ギアを上げて攻める。ボルがやや下がってドライブをかけるのに対し、松平は前陣でカウンターやブロック応戦するが、最後はボルの安定感が勝り、松平はゲームカウント1-4で敗北した。

張本は9日の最終試合として注目が集まる中、馬龍との対戦に臨んだ。最初から張本はフルスロットルでしかけ、得意のバックハンドと台上プレーを遺憾なく発揮する。特にストレート方向へのバックハンドがよく決まり、世界チャンピオン馬龍をもってすら対応できず、張本が一気に3ゲームを連取した。ここから追い込まれながらも冷静にプレーする馬龍に対し、張本にも少しミスが出始めると、あっさりと2ゲームを奪い返されてしまう。迎えた第6ゲーム、雰囲気に飲まれかけていた張本のエンジンに再び火が灯った。最初の3ゲームのようないいプレーが連続で飛び出し、ついには世界チャンピオン相手に大金星を上げた。

張本は勝利後のコメントで流れを変えた場面について聞かれると、「ゲームカウント2-0で迎えた10-7のタイムアウト開けに得点できたことです。あのゲームを取られていて2-1となっていたら危なかった」と語った。

また、世界ナンバーワンの実力を持つ馬龍に勝ったことについて聞かれると「馬龍に勝つより、李尚洙(韓国)や、ティモボル(ドイツ)、張継科(中国)を破ってこのジャパンオープンで優勝したいので、まだ全力では喜べないです。」と冷静に話した。

張本は翌日10日の準決勝で、李尚洙(韓国)と対戦する。張本は今年2月のチームワールドカップ準決勝の韓国戦で李尚洙に敗れているため、馬龍に勝ったとはいえ決して油断はできない。

卓球ジャパンオープン(6/9)男子結果

シングルス

<決勝トーナメント2回戦>
張本智和(JOCエリートアカデミー) 4-0 周雨(中国)
11-8/11-7/12-10/11-7

張継科(中国) 4-3 梁靖崑(中国)
8-11/11-9/2-11/11-7/11-3/2-11/15-13

吉村真晴(名古屋ダイハツ) 0-4 馬龍(中国)
10-12/1-11/4-11/4-11

李尚洙(韓国) 4-3 廖振珽(チャイニーズタイペイ)
11-8/11-8/6-11/11-6/9-11/7-11/11-6

<準々決勝>
松平健太(木下グループ) 1-4 ティモボル(ドイツ)
14-12/11-13/3-11/7-11/9-11

上田仁(シェークハンズ) 3-4 張継科(中国)
11-9/7-11/11-9/11-8/11-13/7-11/7-11

李尚洙(韓国) 4-3 荘智淵(チャイニーズタイペイ)
11-3/8-11/9-11/3-11/11-8/11-5/11-4

張本智和(JOCエリートアカデミー) 4-2 馬龍(中国)
11-8/11-9/11-7/3-11/2-11/11-6

ダブルス

<準決勝>
梁靖崑/周愷(中国) 3-0 廖振珽/林昀儒(チャイニーズタイペイ)
11-5/11-6/11-5

何鈞傑/黃鎮廷(中国香港) 2-3 鄭栄植/李尚洙(韓国)
8-11/11-8/10-12/11-9/9-11

文:ラリーズ編集部
写真:松尾/アフロスポーツ

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