卓球ニュース パラ卓球の吉田・岩渕がリオ超え宣言
2018.02.12
2月11日、パラ卓球SPECIAL LIVE(会場:原宿オリンピアアネックス)にリオパラリンピック卓球日本代表の岩渕幸洋(協和発酵キリン)と吉田信一(情報通信研究機構)が登場し、イベント参加者とのラリーとトークショーにより、障がい者スポーツである「パラ卓球」の魅力を発信した。
東京・原宿の神宮前交差点に登場したイベントスペースには、リオパラリンピック日本代表選手のプレーを一目見ようと、原宿らしい国際色豊かな人だかりが出来た。
岩渕のスマッシュやサーブを返球するチャレンジ企画や、車いすに乗り吉田とラリーを続ける体験企画などパラ卓球の魅力を感じられるイベントとなった。
パラ卓球 10段階のクラス分け
パラ卓球は大きく「車いす」と「立位」の部に分かれ、それぞれ障がいの重さにより5段階のクラスが設けられている。(車いすがクラス1~5、立位がクラス6~10。障がいが軽くなるにつれ、クラスの数字が大きくなる。)
パラ卓球界の若きホープである23歳の岩渕は立位(クラス9 世界ランク9位)の代表的プレーヤーだ。左足の足首が動かない先天性の障がいがあるが、装具で持ち上げてプレーをし、快速フットワークを見せる。
一方52歳の吉田は全日本7連覇中のベテラン車いすプレーヤー(クラス3 世界ランク22位)。バイク事故により後天的に障がいを持ち、パラ卓球選手となった吉田はネットのうえにたこ糸を張り、ネットと糸の間を狙うトレーニングでコントロールを磨くテクニシャンだ。
「10段階にクラス分けされているパラ卓球は、どんな障がいがあってもチャレンジできるのが良いところ」と語るのはイベント主催者の立石イオタ良二氏(日本肢体不自由者卓球協会 広報担当)。
トークショーでは岩渕が「リオパラで14歳で金メダルを取ったベルギー選手(Laurens Devos)を東京で倒したい」と話せば吉田も「中国が圧倒的に強いのは健常者もパラ卓球も一緒。中国に勝てるように練習したい」と東京パラリンピックでのリオ超えを誓い、イベント参加者から喝采を浴びた。
会場にはフリーアナウンサーの大橋未歩さんも訪れ「テレビ東京時代に世界卓球の報道に携わり、卓球にもパラ卓球にも魅了された。特に脳梗塞で仕事を休んだ経験から、パラ卓球をより身近に感じた経緯があり、今日は参加しました。今後もパラ卓球の報道に関わりたい」とコメント。両選手を激励し、イベントに花を添えた。
東京五輪でメダルが期待され注目を浴びる卓球競技。その影に隠れ、メディアで報道される機会はまだ少ないが、パラ卓球も岩渕や吉田をはじめとした世界ランク上位の日本選手が多くおり、着実に力をつけている。今後のパラ日本代表の活躍から目が離せない。
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