文:ラリーズ編集部
<ITTF PTT アルゼンチンオープン2019 2019年11月20日~11月24日>
パラ卓球アルゼンチンオープン2019が11月20日~11月24日に開催された。猛者がしのぎを削る中、日本選手はメダルラッシュとなった。
男子団体では、クラス6~7の金子和也、片見公亮、来田啓幹チームが優勝を掴み取り、金メダルを獲得した。さらにクラス8の立石アルファ裕一・ROMAN CHINCHILLA,Steven(コスタリカ)チームは準優勝に輝くなど多くの日本人選手が華々しい成績を残した。
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解説:パラ卓球団体戦はパートナー探しも戦略のひとつ
国の同じクラスにパートナーがいない場合、他国の同様な選手と組んで団体戦に出場することができる。または、自分より障害の軽いクラスの選手と組んで出場することも可能。
大会のプレーヤーリストが発表後、選手同士で連絡を取りパートナーを見つけ、現地に行って声をかけてるなど自分で探してパートナーを組む。
団体戦で良い結果を求めるのであればランキング上位選手と組めると良いが、その選手とは対戦することができないため、その選手と対戦し勝利して獲得するポイントが無くなる。さらに自分より軽いクラスに出場する場合、自分より障害が軽いためボールの威力や動ける範囲が良くなるため不利になる場合もある。
パラ卓球の団体戦のパートナー探しも戦略のひとつであり、大会の前から試合は始まっている。
解説:パラ卓球のルール
一般のルールとほとんど同じだが、障がいによって少し異なっている。
・車いすを使用する選手がサーブを打つ際、相手コートのサイドラインを横切るとレットとなり、サーブがやり直しになる。
・車いすの場合、打球する前にどちらかの手がテーブルに触れた場合は、相手に1ポイントが与えられる。
・立位の選手でクラッチ(杖)を使用している場合、クラッチは腕の延長と考えられ、クラッチが卓球台に触れると反則となる。
補足:パラ卓球11段階のクラス分け
パラ卓球は大きく「車いす」と「立位」の部に分かれ、それぞれ障がいの重さにより5段階のクラスが設けられている。(車いすがクラス1~5、立位がクラス6~10。障がいが軽くなるにつれ、クラスの数字が大きくなる)また知的障がいがクラス11として設けられている。
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日本人選手主な結果
写真:表彰式後の集合写真/提供:日本肢体不自由者卓球協会
シングルス
クラス3
3位:吉田信一
クラス7
3位:金子和也
片見公亮
団体
クラス1-2
3位:松尾充浩・宇野正則
クラス3
3位:吉田信一・細谷直生
クラス6-7
優勝:金子和也・片見公亮・来田啓幹
クラス8
準優勝:立石アルファ裕一・ROMAN CHINCHILLA,Steven(コスタリカ)
クラス9-10
3位:中島拓哉・CHEE,Chao Ming・TING,Ing Hock(マレーシア)