Tリーグ×富士通 音をからだで感じるユーザインタフェース「Ontenna」で試合観戦実施 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:?田雅己(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 Tリーグ×富士通 音をからだで感じるユーザインタフェース「Ontenna」で試合観戦実施

2019.10.18

文:ラリーズ編集部

Tリーグでは、富士通株式会社の協力のもと、2019年8月31日(土)の「岡山リベッツ vs T.T彩たま」戦にて、立川ろう学校の卓球部の生徒約20名が「Ontenna(オンテナ)」(富士通株式会社)を装着しての卓球観戦を体験した。

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音を感じる卓球

卓球台に設置したマイク音声を元に、「Ontenna」を制御するコントローラーが、卓球台で弾む球の音の大きさやリズムをリアルタイムに伝達。約20名の生徒が卓球の試合で発生する音を振動として感じた。

また、同時に一般の方にも「Ontenna」を貸出。およそ80名が、これまで感じることができなかった打球の強さやリズムを体感し、今まで以上に臨場感のある観戦を体験した。

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観戦後の感想(一部)

○Tリーグの試合を見ながら、オンテナを付けているとリズムがわかりやすく、便利で良かった。
(立川ろう学校生徒)

○Tリーグ観戦で聴覚障害者のためにオンテナを体験させていただきありがとうございました。オンテナを耳や服の襟に付けて観戦しました。ボールが台に入る音をオンテナからブルブルと感じ、リズムを感じることができました。オンテナを使ってみて満足でした。またどこかでオンテナを使ってみたいです。プロ選手のプレーも見ることができて良い機会になりました。
(立川ろう学校生徒)

○私の感想ですが、オンテナを付けることによって細かなボールの回転が分かるかといったらそれは難しいかもしれませんが、選手の打つ球がとても速いことや緩急がついていることは実感できたように思います。また、タイムの間にBGMがかかってDJの手拍子に合わせて観客と一体感を味わうことがとてもできていたように思います。生徒たちもとても楽しんでいました。招待していただきありがとうございました。
(立川ろう学校教員)

○観客全員でのクラップ(手拍子)を振動で感じられ、会場の一体感を感じられた。
(一般のお客様)

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「Ontenna」について


写真:Ontenna/提供:一般社団法人Tリーグ

・約60~90dBの音を256段階の振動と光の強さに変換して伝達。リアルタイムに音源の鳴動パターンを伝達することで、音のリズムやパターン、大きさを知覚することが可能。
・ヘアピンのように髪の毛に装着できるほか、補聴器や人工内耳を使用しているユーザも服や襟元などに取り付けて使用可能。
・マグネット式充電で容易に充電でき、利用者の負担が軽減。

・音の取得範囲を拡張する音ズーム機能により、環境によって使い分けが可能。
– 人が集まる場所などで使う場合:大きな音のみに反応(約80~90dB)
– 教室など静かな場所で使う場合:通常の会話にも反応(約60~90dB)

・複数の「Ontenna」を同時に制御できるコントローラーを活用したスマートモードを搭載。
– コントローラー自体が感知した音のリズムやパターンをリアルタイムに複数の「Ontenna」に伝達
– コントローラーのボタンを押すと複数台の「Ontenna」が同時に振動

今後もTリーグでは、卓球を通じて人生を豊かにする、卓球を身近なスポーツにすることを理念とし、ありとあらゆる人々に卓球を届けることを目指していく。

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