日本生命が4-0でリベンジ ファイナル進出に大きく近づく<卓球・Tリーグ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:声援を送る日本生命ベンチ/提供:©T.LEAGUE

大会報道 日本生命が4-0でリベンジ ファイナル進出に大きく近づく<卓球・Tリーグ>

2020.02.09

文:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ2019/20シーズン 2月8日(土) 北九州市浅生スポーツセンター>

8日、ノジマTリーグ・女子の試合が行われ、日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)がトップおとめピンポンズ名古屋(以下、トップ)と対戦。マッチカウント4-0で日本生命が勝利した。2位の木下アビエル神奈川もこの日行われた試合に勝利したため、日本生命はファイナル進出決定とはならなかったが、勝ち点4を獲得し、ファイナル進出を大きく手繰り寄せた。

平野/前田ペア、価値ある一勝を挙げる


写真:平野美宇(写真右)と前田美優(写真左)/提供:©T.LEAGUE

第1マッチのダブルスは日本生命からは平野美宇/前田美優ペア、トップからは鈴木李茄/梁夏銀(ヤンハウン)ペアが出場。鈴木/梁ペアはTリーグ6連勝中の好調ペアで、第1マッチから好カードとなった。

第1ゲームは前陣で積極的に攻めた平野/前田ペアが鈴木/梁ペアを圧倒し、先取。しかし、第2ゲームは鈴木/梁ペアが得意な大きいラリーの展開に持ち込み、ゲームを奪う。第3ゲームも鈴木/梁ペアが3点連取で9-6とリードするが、フォアで強気に攻めた平野/前田ペアが5点連取で逆転勝利。日本生命ペアがトップの好調ペアを崩し、良い流れをチームにもたらした。

リン・イエのTリーグデビュー戦はほろ苦い結果に

第2マッチのシングルスには日本生命からは田志希(チョンジヒ)、トップからは出澤杏佳が出場。フォア表、バック粒の出澤のプレーに慣れるまで、田志希にとっては苦しい時間が続く展開になるかと思われたが、第1ゲームから連続強打で田志希が攻める展開に。途中、出澤が変化プレーでペースを掴みかけた場面もあったが、ゲームを奪うまでには至らず、3-0で田志希が完勝。第1マッチの良い流れを引き継いだ。


写真:リン・イエ/提供:©T.LEAGUE

第3マッチには日本生命からは陳思羽(チェンズーユ)、トップからはリン・イエが出場。シンガポール国籍のリンはこの試合がTリーグデビュー戦。2019東南アジア大会優勝の実績を持ち、世界ランキング59位の選手ということもあり、注目の一戦となった。

試合は序盤、陳思羽が持ち味の強烈なフォアドライブで攻め込み、得点を重ねていく。そのまま第1ゲームは陳思羽が勝利するが、第2ゲーム以降はYGサーブ(逆横回転サーブ)を軸に多彩なサーブからの3球目を展開したリンが優勢に。第2ゲームこそ落としたものの、第3ゲームを5点に抑えて奪い、第4ゲームも積極的に攻め続ける。しかし、陳思羽は攻め込めれても無茶な打ち方ではなく、堅実に繋いで、チャンスを見つけて攻める作戦をとり、リンの焦りを誘う。この作戦がハマり、第4ゲームは陳思羽が最後までリードを保ったまま勝利。自分のやりたいプレーを封じられても臨機応変にプレーを変えて戦った陳思羽の対応力の高さが光る試合となった。

攻め切った于夢雨、勝ち点4獲得に貢献


写真:于夢雨/提供:©T.LEAGUE

第4マッチには日本生命からは于夢雨(ユモンユ)、トップからは梁夏銀が出場。第1ゲームは7-0とリードした于夢雨がそのままの勢いで先取。しかし、続く第2ゲームは梁がサービスエースを連発し、安定感のあるブロックで圧倒。このゲームを奪い、ゲームカウントを1-1にする。第3ゲームからはお互いがラリー戦に持ち込む展開を作り、バック対バックで優位に立った梁が第3ゲームを、粘って繋いだ于夢雨が第4ゲームを奪う。勝負の最終第5ゲーム。第4ゲームまではわずかながら梁がペースを掴んでいたが、要所をフォアハンドで攻めた于夢雨が激しいラリー戦を制して勝利。熱戦を制して、日本生命に勝ち点4をもたらした。

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詳細スコア:○日本生命 4-0 TOP名古屋

○平野美宇/前田美優 2-1 鈴木李茄/梁夏銀
11-6/8-11/11-9

○田志希 3-0 出澤杏佳
11-7/11-6/11-4

○陳思羽 3-1 リン・イエ
11-9/11-10/5-11/11-8

○于夢雨 3-2 梁夏銀
11-7/2-11/9-11/11-9/11-6