文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2019/20シーズン 2月9日(日) 北九州市浅生スポーツセンター>
9日、ノジマTリーグ・女子の試合が行われ、日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)と日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)が対戦。マッチカウント4-0で日本生命が勝利した。この勝利により日本生命は、3月に行われるプレーオフファイナルへの進出を確定させた。
陳思羽/田志希ペア、積極的な攻めで完勝
写真:陳思羽(写真右)と田志希(写真左)/提供:©T.LEAGUE
第1マッチのダブルスには、日本生命からは陳思羽(チェンズーユ)/田志希(チョンジヒ)ペア、ニッペMからは李皓晴(リホチン)/黄郁雯(ファンユーエン)ペアが出場。李皓晴/黄郁雯ペアは前日の試合から2試合連続での出場となった。
第1ゲーム、李皓晴/黄郁雯ペアは動きの固さからミスを重ねて、陳思羽/田志希ペアが一方的な攻めを見せる。李皓晴/黄郁雯ペアにとっては、第2ゲームから逆転を狙いたいところだったが、陳思羽/田志希ペアの素早いフットワークからのドライブ連打を止められない。そのまま試合は進み、ゲームカウント2-0で日本生命がダブルスをモノにした。
底力を見せた平野、高速ラリーで大逆転勝利
写真:馮天薇/提供:©T.LEAGUE
第2マッチのシングルスには、日本生命からは平野美宇、ニッペMからは馮天薇(フォンティエンウェイ)が出場。世界ランキング上位の選手同士の対戦ということもあり、大きな注目を集めた。
試合は、前日の勝利の勢いに乗った馮天薇が平野の十八番である高速卓球を封じるようなドライブ連打で優勢に立つ。第1,第2ゲームを馮天薇が連取し、このまま勝利するかと思われたが、第3ゲーム以降は平野が先手を取り、コースを打ち分けた連打で得意の高速卓球を展開。馮天薇も何とか食らいつくが、平野は常に一本上をいくようなプレーを見せ、第3,第4ゲームを連取。
最終第5ゲームは、6-6から始まるTリーグ独自のルールを最大限に生かそうと、馮天薇が3球目攻撃を狙いやすいサーブを使って速攻を仕掛けるが、平野が強気なドライブ連打でこれをしのぐ。最後はデュースまでもつれこむも、攻めの姿勢を貫いた平野が勝利。マッチカウントを2-0とした。
写真:于夢雨/提供:©T.LEAGUE
第3マッチには、日本生命からは于夢雨(ユモンユ)、ニッペMからは小塩遥菜が出場。異質ラバーを使用している小塩は序盤から、ラリー中に何度もラケットを反転させて変化をつけるが、于夢雨のミスは少なく、逆に要所で小塩にミスが出てしまい、第1,第2ゲームは于夢雨が連取。第3ゲームは于夢雨にミスが増えて11-3で小塩が取るが、第4ゲームではしっかりと切り替えた于夢雨が見事なカット打ちを披露し、小塩を圧倒。ゲームカウント3-1で勝利し、日本生命の勝利を確定させた。
好調田志希、殊勲の2点取り
写真:田志希/提供:©T.LEAGUE
第4マッチには、日本生命からは田志希(チョンジヒ)、ニッペMからは蘇慧音(スーワイヤムミニー)が出場。試合は、第1マッチのダブルスで好調な様子を見せた田志希が序盤から攻勢に出る展開に。第1,第2ゲームとも、得意のフォアドライブで得点を重ね、蘇慧音の攻撃を寄せ付けない。第3ゲーム以降は、連戦の疲れからかフットワークが少し鈍り、威力のあるフォアドライブは鳴りを潜めてしまったが、第5ゲームではバックハンドを軸とした攻めで、安定感を取り戻す。蘇慧音もサーブから積極的に3球目を狙うが崩しきるまでは至らず、フルゲームの接戦を田志希が制し、前日に続く4-0での勝利をチームにもたらした。
ダイジェスト動画はこちら
詳細スコア:○日本生命レッドエルフ 4-0 日本ペイントマレッツ
○陳思羽/田志希 2-0 李皓晴/黄郁雯
11-3/11-8
○平野美宇 3-2 馮天薇
9-11/5-11/11-3/11-2/12-10
○于夢雨 3-1 小塩遥菜
11-7/11-8/3-11/11-6
○田志希 3-2 蘇慧音
11-8/11-8/9-11/10-11/11-7