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公開日 2020.02.12

天才・松平健太、木造との死闘制した決め手とは<TT彩たまVS琉球>


写真:松平健太T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE

Tリーグの見逃せない名勝負をラリーズ編集部独自の視点で解説する【T.LEAGUE 名場面解説】。

今回は2月11日のノジマTリーグ・T.T彩たま(以下、TT彩たま)VS琉球アスティーダ(以下、琉球)から、松平健太(TT彩たま)と木造勇人(琉球)の第2マッチにスポットライトを当てる。

国際大会から引退し、国内大会に専念することを表明した松平。その特徴は多彩な変化ブロック、しゃがみ込みサーブ、そして目の覚めるような居合抜きバックドライブだ。国際大会での豊富な経験と坂本竜介監督の采配により、この試合前まで今シーズン5勝と活躍している。

対する若武者・木造は2月8日の木下マイスター東京戦で水谷隼を破り勢いに乗る20歳だ。現代卓球を体現したプレースタイルでピッチの速い両ハンドが持ち味だ。

両者の対戦は初となり、松平が変化ブロックで木造を振り回すかと思われたが、意外にも木造に振り回される展開に。2ゲーム目から5ゲーム目まですべてデュースまでもつれ込む接戦となったが、死闘を制したのは松平。その勝利の秘訣に迫る。

ノジマTリーグ T.T彩たま vs 琉球アスティーダ:松平健太VS木造勇人

詳細スコア

○松平健太 3-2 木造勇人
6-11/11-10/10-11/11-10/13-11

アツい対戦をハイライトでもう1度!

1.リズムを保つドライブ連打


図:松平のドライブの打点/作成:ラリーズ編集部

1ゲーム目、木造の戦術は一貫して早い打点のバックドライブで松平を振り回すことだった。打点の早い攻めに対して松平のドライブの質が下がり、あっさりと1ゲーム目を木造に奪われる。

しかし、松平は2ゲーム目から一転して、決定打を狙いに行くのではなく、打点を落としてもボールの高さや深さをコントロールしてミスをしない作戦に切り替えた。

決定打がないため、木造にカウンターをされるリスクはあるものの、フットワークを活かしたドライブ連打で泥臭く粘ることで、逆に木造のミスを誘った。さらに回転をかけて深く返球することで木造を詰まらせ、自身が戻る時間を生み出すこともできたのだ。

また3球目や4球目の早い段階での決定打を見せ、必要以上にラリー戦に持ち込まないパターンも織り交ぜた。それにより木造にプレッシャーを与え、終始自分のリズムでプレーすることに徹した。

2.ブロックを緩めるフォア攻め


図:松平のドライブのコース取り/作成:ラリーズ編集部

松平と木造の試合は、木造がバックブロックで待って松平を振り回す展開が多かった。それに対して松平は台から距離を取らされラリーで粘る展開になった。しかし、この展開のみでは木造の思い切った回り込みカウンターで追い込まれてしまう。

そこで松平はフォアストレートとバッククロスにドライブを打ち分けることで、木造の回り込みカウンターを封じた。

松平は、フォアストレートに打つことでバック待ちの木造の逆をついてブロックを甘くし、バックサイドを切るコースにカーブドライブを打つことで、木造にブロックされてもバック側に大きく揺さぶられづらくしたのだ。また、カーブドライブの横回転が加わることで、木造はブロックの角度が出しづらくなり、ミスを誘われた。

基本的にフットワークを活かしたフォアドライブで攻めていた松平だが、こうしたブロックを甘くする工夫によって最終ゲームのデュースで見せた居合抜きバックドライブにつながったと言える。

まとめ


写真:松平健太(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE

格上選手の松平相手に自分らしいプレーをぶつけた木造と、現代卓球のピッチの速さに苦しみながらもセンスあふれる両ハンドドライブではなく、泥臭いフォアドライブで勝負した松平。

両者の命運を分けたのは、おそらくフォアハンドの使用率だろう。ミスをしないことと、自分のリズムを保つことに徹した松平のプレーは、天才が地道な反復練習を繰り返して生まれたことを印象付ける。また弱冠20歳にして、かつての日本代表を追い詰めた木造のこれからの成長にも期待がかかる。

熾烈なファイナル争いで熱戦が続くTリーグ男子の試合から目が離せない。

文:ラリーズ編集部

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