構想から10年 Tリーグ創設に尽力した松下浩二氏、チェアマン退任表明 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:松下浩二氏/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 構想から10年 Tリーグ創設に尽力した松下浩二氏、チェアマン退任表明

2020.06.22

文:ラリーズ編集部

卓球Tリーグは22日、理事会を開催し、松下浩二氏が7月8日をもってTリーグ代表理事 理事長(チェアマン)を退任することを発表した。7月8日の社員総会で正式に代表理事が交代し、新理事が承認される。

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松下氏「世界No.1のリーグを作り上げることができた」

松下氏は、理事会後のオンライン取材で報道陣に対し、「構想から今まで約10年、いろいろな方々のご協力を受けて、いろいろな国々の選手が集まったリーグとしては世界No.1のリーグとして作り上げることができた。一定の成果を出せたのではないか。(両国)国技館で『Tリーグを開幕します』と一言言えたことは10年間やってきてよかったなと思う。チームも地域と密着してやりはじめる中で、お客様や選手、関係者の笑顔を作れることが本当に良かった」と構想からの10年間、そしてチェアマンとしての2年間を振り返った。


写真:1stシーズンの男子Tリーグ開幕戦の様子/撮影:ラリーズ編集部

退任に関しては、2020年5月頃に意思を固めたという。「Tリーグの繁栄を考えるにあたり、日本卓球協会との連携についてもより強化が必要。3シーズン目からは、よりスピード感を持って事業成長ができる後任へとバトンを渡すことを決意しました」と退任の背景を明かした。

「Tリーグの代表理事という立場は退きますが、引き続きサポートしていきたい」と語り、今後の松下氏のTリーグへの関わり方や名称は7月8日の社員総会で決まるという。

ファンの方々が育てていくTリーグに

現在、Tリーグには、男女4チームずつ計8チームが参戦しており、国内外のトップ選手が多くプレーしている。

松下氏は「日本に卓球を観る文化を植え付けることができたのではないかと思う」と手応えを語る一方で「まだまだ足りない部分がある。もっとお客様に足を運んでいただきたかった。また、チームの増加においてはコロナの影響が大きかった。チーム数を増やすことができなかったのは残念」と課題と心残りも口にした。


写真:2ndシーズン女子開幕戦は3,046人の観客が盛り上げた/撮影:ラリーズ編集部

最後に松下氏は「ファンの皆様におきましては、これからTリーグがどんどん整って発展していくと思いますので、新しい形のTリーグを引き続き応援していただいて、ファンの方々が育てていくTリーグになってほしい。引き続き応援していただければと思っています」とファンへのメッセージで締めくくった。

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