文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月4日(金)>
4日、Tリーグサードシーズン男子の試合が行われ、琉球アスティーダ(以下、琉球)がT.T彩たま(以下、彩たま)をマッチカウント3-1で下した。
昨シーズン最終戦を思わせるような、手に汗握る好ゲームの連続の結果は、吉村和弘が1番ダブルス、4番シングルスで勝利、琉球が連勝を5に伸ばした。
彩たまは、ギリシャのベテランチョッパー、パナギオティス・ジオニスが今季初参戦となった。
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まずダブルスで1勝
第1試合は、先日の全日本学生選抜で優勝・準優勝した、松山祐季/高見真己ペア(彩たま)と、吉村和弘/宇田幸矢ペア(琉球)が対戦。
勝負どころで宇田の威力抜群のカウンタードライブが決まり、ゲームカウント2-1で琉球ペアが勝利する。
写真:吉村和弘/宇田幸矢ペア(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE
第2試合は、T.T彩たまから今季Tリーグ初出場となるジオニス(彩たま)と、吉村真晴(琉球)という、ゲーム巧者同士の対戦。
隔離期間明けを感じさせない軽快な動きのジオニスが、吉村に的を絞らせない。吉村も早いタイミングからスピード重視の連打を仕掛けて、得点を重ねる。白熱のラリーは、最終ゲームを吉村が制し、ゲームカウント3-2で吉村が勝利した。
写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE
「初対戦だったが、カットマンは苦手ではない。今日の勝利は自信になった」と吉村は熱戦を振り返った。
写真:パナギオティス・ジオニス(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE
英田が奮闘、3戦全勝
第3試合は、今季Tリーグに初参戦し2戦2勝と勢いに乗る英田理志(彩たま)と平野友樹(琉球)のカードとなる。
英田は、バックサーブからの攻撃で平野を圧倒、ゲームカウント3-1で勝利し、これで英田はTリーグ無敗の3連勝として、彩たまに流れを呼び戻す。
写真:英田理志(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE
張一博監督「今シーズン一番緊張した」
第4試合は、昨シーズン後期MVPの主将・神巧也(彩たま)と、吉村和弘(琉球)の対戦。
張一博監督(琉球)が「今シーズン一番緊張した」と振り返る激戦となった。
神の持ち味であるサービスからの三球目攻撃を、吉村がコーナーをつくチキータレシーブで封じながらの展開で、試合は最終ゲームにもつれ込む。
神が10-6とリードしてマッチポイントを握ったものの、2本連続のサーブミス。そこから吉村がバックハンドで神のストレートをついて流れを引き寄せ、6連続ポイントを取って大逆転勝利した。
吉村和弘「勝因は“日の呼吸”」
試合後、吉村は「6-10となったときは、(負けて)ビクトリーマッチかなと思ったが、相手が2本サービスミスしたので、気持ちを切らさず強気で攻めた」と、興奮冷めやらぬ様子で振り返った。
最近、映画『鬼滅の刃』を観てハマったという吉村は「“日の呼吸”で戦おうと思いました。ダブルスでは途中、呼吸が切れちゃったときもあったんですけど、宇田がフォローしてくれました」と、連勝の勢いを支えるチームワークの良さを感じさせた。
写真:吉村和弘(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE
琉球の次戦は12月5日、昨季王者の木下マイスター東京との対決となる。
T.T彩たま 1-3 ◯琉球アスティーダ
松山祐季/髙見真己 1-2 ◯吉村和弘/宇田幸矢
5-11/11-5/9-11
パナギオティス・ジオニス 2-3 ◯吉村真晴
9-11/11-6/8-11/11-7/7-11
◯英田理志 3-1 平野友樹
7-11/11-6/11-1/11-9
神巧也 2-3 ◯吉村和弘
11-8/9-11/7-11/11-7/10-12
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