写真:前田美優(写真左)・赤江夏星ペア(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 「他の10倍練習してる」24歳前田・16歳赤江ペアが7勝目 日本生命、次戦は首位攻防戦
2020.12.16
文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月16日(水)>
Tリーグサードシーズン女子の試合が行われ、日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)が日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)にマッチカウント3-1で勝利した。
日本生命は今季7勝目で勝ち点は22となり、首位の木下アビエル神奈川と並んだ。一方のニッペMは、馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)と加藤美優のツインエースが揃うも、開幕から6試合で1勝と苦しいチーム状況が続いている。
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「10倍くらい練習してる」エースWが7勝目
試合前のオーダー交換で日本生命の村上恭和総監督は負けがよぎったという。「1-3で負けるオーダーだと思ってました」。
写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部
第2マッチでは、于梦雨(ユモンユ・日本生命)がロンドン五輪銅メダリストの剛腕・馮天薇(ニッペM)とシンガポール代表対決、第4マッチでは、現役高校生の麻生麗名(日本生命)がニッペMの日本人エース加藤美優と当たる厳しいオーダーになっていた。
写真:前田美優(写真左)・赤江夏星ペア(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
しかし、そこを救ったのが、24歳前田美優と16歳赤江夏星の“8歳差ダブルス”だ。あれよあれよと得点を重ね、終わってみればゲームカウント2-0のストレート勝ちを収めた。
前田/赤江ペアは今季7勝1敗とチームの好調の原動力となっている。村上監督も「(前田・赤江は)練習を一生懸命長いことしてきている。他チームのダブルスの10倍くらい練習してる。いや、もっとかな(笑)。それは目に見えない強さです」と目を細めた。
写真:前田美優(写真左)・赤江夏星ペア(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
シンガポール対決が勝負の分かれ目に
続く第2マッチでは、馮天薇(フォンティエンウェイ・ニッペM)とのシンガポール代表対決を于梦雨(ユモンユ・日本生命)が制した。
写真:馮天薇(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部
村上監督も「勝ったところを僕は見たことなかったんですが、よく勝てました。早いうちに来日して、(14日間の)隔離からすでに調子も戻り、今まで見た中で一番強かった。馮天薇は隔離もあって、動きが悪かったね」と試合を振り返った。
写真:于梦雨(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
本人はメンタルを勝因に挙げた。「(シンガポール代表の)チームメートということもあり、手の内も良くわかっている中での試合。対戦成績では負けているので、自分にプレッシャーが少なかったし、準備も良かった。リラックスして思い切ってできたと思う」。
外国人選手としてシーズン序盤からTリーグに参戦している于梦雨。日本生命ベンチの大きな声援も受けながら、伸び伸びとプレーしている。「チームはすごく明るくて、私も試合がやりやすい。チームメイトとは仲も良くて、練習中には卓球の技術の中国語を教えたりもしています(笑)」。
写真:于梦雨’(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
エースダブルス前田/赤江が完勝、外国人選手ユモンユが活躍、エース早田もきっちり勝利し、勝ち点22で首位の木下アビエル神奈川に並んだ日本生命。村上監督は「面白い試合になると思いますので応援よろしくお願いします」と不敵な笑みを浮かべ、20日の木下アビエル神奈川との首位攻防戦を見据えた。
日本ペイントマレッツ 1-3 日本生命レッドエルフ
写真:エースとしてしっかりと勝利した早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
永尾尭子/サウェータブット・スターシニー 0-2 〇前田美優/赤江夏星
9-11/6-11
馮天薇 2-3 〇于梦雨
10-11/8-11/11-8/11-10/8-11
小塩遥菜 0-3 〇早田ひな
5-11/8-11/5-11
〇加藤美優 3-0 麻生麗名
11-6/11-8/11-9
前田美優インタビュー
写真:前田美優(日本生命レッドエルフ)/提供:日本生命
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赤江夏星インタビュー
写真:赤江夏星(日本生命レッドエルフ)/撮影:ハヤシマコ