文：ラリーズ編集部
＜卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月16日（水）＞
Tリーグサードシーズン男子の試合が行われ、琉球アスティーダ（以下、琉球）が岡山リベッツ（以下、岡山）にマッチカウント3-1で勝利した。これで琉球は9連勝。勝ち点27と2位の木下マイスター東京（勝ち点12）を引き離し、首位を独走している。
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宇田がリベンジし9連勝
琉球と岡山は12月11日にも対戦しており、その際はビクトリーマッチまでもつれ込む激戦の末、琉球がマッチカウント3-2で勝利している。今回の試合のシングルスのオーダーは、11日の対戦時と全く同じ組み合わせとなった。
写真：5ゲームマッチでリベンジした宇田幸矢（琉球アスティーダ）/撮影：ラリーズ編集部
前回はサティアン・グナナセカラン（岡山）に敗れた宇田幸矢（琉球）を含め、戸上隼輔（琉球）が丹羽孝希（岡山）に、吉村真晴（琉球）が田添響（岡山）にとシングルスで3点取り、琉球が9連勝となった。
写真：世界選手権のハオ帥戦のメイスを彷彿させるプレーを見せた吉村真晴（琉球アスティーダ）/撮影：ラリーズ編集部
最後を締めた吉村は、2ゲーム目の10-10の場面。足を滑らせながらも凌ぎ切りゲームを奪い、ベンチを盛り上げた。張一博監督も主将の吉村に対し「キャプテンとして、チームのまとまり、自分の卓球も100点に近い。安心して見ていられる」と信頼を寄せている。
写真：盛り上がる琉球ベンチ/撮影：ラリーズ編集部
“パリ世代”戸上、東京五輪代表の丹羽に2連勝
試合後、11日の試合に続き、東京五輪代表の丹羽に完封勝利をあげた戸上に話を聞いた。
「（丹羽に）2連勝できたことは自信になった。1ゲーム目、リードされた場面でも最後まで集中力を切らさず、競った場面で強気で攻められたのが良かった」とハキハキと試合を振り返った。
写真：戸上隼輔（琉球アスティーダ）/撮影：ラリーズ編集部
今回の丹羽戦では、ベンチからのアドバイスもあり、“シンプルな卓球”を特に意識したという。
「レシーブは（一発で）決めに行くことを少なくし、ストップをメインにした丁寧な卓球が僕の中のシンプルな卓球。ガツガツいかずにまずはミスを減らす卓球をした。ただ、勝負所は入れに行くと相手も五輪選手でいつ流れが変わってもおかしくないので、積極的に行った」。
写真：ベンチでアドバイスを受ける戸上隼輔（琉球アスティーダ）/撮影：ラリーズ編集部
積極性と安定性のバランスが上手く取れた今の戸上の卓球は、丹羽ですら捌ききることはできなかった。
写真：戸上の猛攻を凌ぎ切れなかった丹羽孝希（岡山リベッツ）/撮影：ラリーズ編集部
現在、明治大学1年の戸上は、2020年の全日本選手権で3位に入るなど、将来を期待される19歳だ。戸上が見据えるのは2024年、大学4年で迎えるパリ五輪。
以前、Rallysのインタビューでは「五輪を目指したいという気持ちがどんどん強くなってきた。2024年を目指したい」と決意を語っていた。
写真：豪快なドライブを放つ戸上隼輔（琉球アスティーダ）/撮影：ラリーズ編集部
そんな戸上は今季、東京五輪代表の丹羽に2連勝を筆頭に、五輪代表の張本智和（木下マイスター東京）、昨季最多勝の神巧也（T.T彩たま）を打ち破る目覚ましい活躍を見せている。そこについては「毎試合どんな選手でも競るんだという気持ちで戦っている。チャレンジャー精神で臨めているので、良い結果が出ている」と好調の要因を分析する。
「まだまだ後半戦あるので、チームに貢献できるように頑張ります」と気を引き締めた戸上。今季好調の琉球で、結果を残し続ける若武者から今後も目が離せない。
写真：戸上隼輔（琉球アスティーダ）/撮影：ラリーズ編集部
岡山リベッツ 1-3 琉球アスティーダ
〇上田仁/森薗政崇 2-1 吉村和弘/宇田幸矢
11-6/5-11/11-9
丹羽孝希 0-3 〇戸上隼輔
9-11/6-11/4-11
サティアン・グナナセカラン 1-3 〇宇田幸矢
11-10/6-11/8-11/9-11
田添響 1-3 〇吉村真晴
7-11/10-11/11-10/10-11
戸上隼輔インタビュー
写真：戸上隼輔/撮影：伊藤圭
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