文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月20日(日)>
Tリーグサードシーズン女子の試合が20日行われ、木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)が日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)にマッチカウント3-1で勝利を収めた。試合前、勝ち点で並んでいたKA神奈川と日本生命だったが、KA神奈川が直接対決を制し6連勝と一歩抜け出した。
早田ひなが1枚上手
写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/提供:©T.LEAGUE
第1マッチダブルスを制したKA神奈川は、2番に木原美悠を起用した。対する日本生命からはエースの早田ひなが登場した。息をつく暇のないラリー戦となった試合は、早田に軍配が上がった。
写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE
日本生命の村上恭和総監督は「前回負けている木原が良く考えてきていた。バックドライブを早田のフォアに良い弾道で打っていた。ただ、それに対応できた早田が一枚上だったね」とエースの奮闘を称えた。
「今は試合ができるのが貴重な機会」
写真:陳思羽(日本生命レッドエルフ)/提供:©T.LEAGUE
続く第3マッチでは長﨑美柚がフルゲームの激戦を制し、勝利に王手をかけた。この状況で第4マッチに登場したのは、KA神奈川のエースで主将の石川佳純だ。日本生命は陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)を投入するも、石川が要所を締めて勝利。マッチカウント3-1でKA神奈川が首位攻防戦を制した。
パワーあるフォアドライブが持ち味の陳思羽に対し、石川は「自分はスピードが特徴。パワーある選手にはスピードで押して、チャンスを作って攻めていく」と速攻で白星を引き寄せた。
写真:石川佳純(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE
主将の石川はチームメートへの感謝も忘れない。「今日は厳しい試合になると思っていた。チームメートのみんなが厳しい試合を乗り越えて点数をとって、2-1で回してくれた。4番は精神的には有利にプレーできた」。
石川は「今は試合ができるのが貴重な機会。毎回レベルアップしていけるように。その先に五輪がある。今は目の前の1戦1戦を戦っていきたい。まだまだ中盤戦なので、今日勝てたのは嬉しいですけどまだまだこれから」と先を見据えた。
写真:木下アビエル神奈川メンバー/提供:©T.LEAGUE
木下アビエル神奈川 3-1 日本生命レッドエルフ
〇長﨑美柚/浜本由惟 2-1 赤江夏星/前田美優
7-11/11-7/14-12
木原美悠 2-3 〇早田ひな
11-10/7-11/9-11/11-2/8-11
〇長﨑美柚 3-2 于梦雨
11-8/10-11/8-11/11-6/11-6
〇石川佳純 3-1 陳思羽
11-9/7-11/11-6/11-7
早田ひなインタビュー
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