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公開日 2019.02.10

【卓球・Tリーグ】加藤美優、石川佳純に値千金の勝利 マレッツは11連敗のトンネルを脱出


写真:加藤美優(奥・日本ペイントマレッツ)と石川佳純(手前・木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 2月10日(日)横浜文化体育館>

2月9日、ノジマTリーグで木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)と日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)が対戦した。11連敗という長いトンネルから何としても抜け出したいニッペMを、既にプレーオフ・ファイナル進出を決めている首位・KA神奈川が本拠地で迎え撃つ形になった。

何としても勝ちたいニッペMだったが、第1マッチ、第2マッチをKA神奈川のエースダブルスと石川佳純に立て続けに奪われてしまう。しかし、ここから李皓晴馮天薇の外国人選手の活躍により、勝負をヴィクトリーマッチ(Tリーグの第5マッチで、1ゲームマッチの延長戦)に持ち込んだ。運命のヴィクトリーマッチでは、第2マッチと同カードの石川佳純と加藤美優の対戦になった。

「2番で対戦し、分析コーチが動いてある一つの答えを導き出した」と三原監督(ニッペM)が語るように、チームの強みである分析班を含めた完璧な対策で、加藤が石川相手に値千金の勝利をあげた。2,317名という多くの観客に見守られながら、ニッペMが11連敗という長い長いトンネルを抜け出した激闘を振り返る。

KA神奈川 VS ニッペM 各マッチの解説

1番:長崎美柚/木原美悠 2-0 馮天薇/蘭曦

KA神奈川は前日の試合では異なるペアを試していたが、今回は長﨑美柚/木原美悠という盤石のペアを起用。対するニッペMは、馮天薇/蘭曦ペアという、新加入の蘭を含めた新しいペアが迎え撃つ。

立ち上がりから組み慣れたKA神奈川のペアが次々と得点を重ねていく。5連続得点の後に1点を失ったのみで、11-1であっという間に1ゲームを奪った。打点の早いプレーに、ニッペMペアは活路が見出せない。

第2ゲームは、ベンチに帰って少し冷静になったニッペMペアが、ラリーを早い段階で仕留めにかかる。6-2とニッペMペアがリードしたが、6-5まで追い上げられたところでたまらずタイムアウトを選択する。このタイムアウトも虚しく、KA神奈川ペアの猛攻が続き、ついに逆転。そのまま長崎/木原の“みゆう”ペアがストレート勝ちを決め、笑顔を見せた。

写真:長崎美柚(左)と木原美悠(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部
写真:長崎美柚(左)と木原美悠(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

2番:石川佳純 3-0 加藤美優

良い流れでKA神奈川のバトンを受け取ったのは、エースの石川佳純。前日の試合でも平野美宇(日本生命レッドエルフ)に完勝しており、この試合も好調の様子だ。ニッペMは、エースの加藤美優を起用して対抗した。

やはり波に乗っている石川がゲームを支配する。第1ゲームを6連続得点などを含めて、幸先よく取得した。決定打だけでなく、コースの鋭い繋ぎのボールが加藤を苦しめる。第2ゲーム、6-6までシーソーゲームの展開が続いたが、ここでも石川が突き放す。石川のサーブの長短・高低のコントロールの良さと、強気なレシーブになかなか加藤は得点に結び付けられない。

第3ゲームも同じような展開が続き、10-6と石川がマッチポイントを握る。勝負ありかと思われたが、ここから加藤が驚異の粘りでデュースに持ち込んだ。しかし、怒涛の追い上げも虚しく、最後は石川が連続得点。ストレートで勝負を決めた。まさに壁ともいえるブロックの堅さが光った。

写真:石川佳純(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部
写真:石川佳純(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

3番:浜本由惟 0-3 李皓晴

後がないニッペMは李皓晴に望みを託した。対するKA神奈川は浜本由惟で勝負を決めにかかる。

試合は第1ゲームから接戦の様相になった。一時は浜本が得意の投げ上げサービスからの攻撃で8-3とリードを広げるも、ここからカウントが進まなくなる。逆に李が冷静に浜本の攻撃を受け流し、次々に得点を重ねていく。ついに李が11-9で逆転しゲームを奪った。

第2ゲーム以降も、李が試合を優位に進める。浜本のサーブには苦しむものの、ラリーになれば李の安定感が一歩勝る。サーブを安全に返球し、うまくラリーに持ち込む戦術で、李がストレート勝利を決めた。李の巧みな戦術でニッペMが反撃の狼煙をあげた。

写真:李皓晴(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部
写真:李皓晴(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部

4番:杜凱琹 0-3 馮天薇

何とかここで決めたいKA神奈川は杜凱琹を起用。対するニッペMは何としてもヴィクトリーマッチに持ち込むべく、馮に襷を渡した。

世界トップレベルの外国人選手の対戦は、第1ゲームから目が離せないプレーの連続になる。両者ともに、相手の球が少しでも甘くなろうものなら精度の高い高速カウンターを披露し、相手にプレッシャーを与える。8-4と杜がリードを広げたが、ここから馮が7点連取の逆転でゲームを先制した。この逆転で勢いに乗った馮が、第2ゲームはラリーだけではなく、台上の短い展開でも主導権を握り勝利に王手をかけた。

杜も何とか流れを変えようと試行錯誤しながらプレーするものの、ベテランの馮はそれを許さない。打点の早いバックハンドで相手の強打を封じた馮がリードを守りきり、ストレートで勝利を決めた。これで勝負はヴィクトリーマッチに持ち込まれた。

写真:馮天薇(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部
写真:馮天薇(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部

5番:石川佳純 0-1 加藤美優

2マッチを連続で奪った勢いを背負いながらヴィクトリーマッチを戦うのは、加藤美優(ニッペM)。対するKA神奈川は最も頼れる存在、石川佳純を起用した。第2マッチと同じカードだが、第2マッチ最終ゲームはデュースにもつれ込んでおり、どちらに転んでもおかしくない。注目のヴィクトリーマッチが始まった。

まず歓声が上がったのはニッペMベンチ。加藤が安定感のあるラリーと得意のミユータ(ボールの横をこすりながら返球する台上技術)でポイントを重ね、4-1とリードを広げる。石川がここでタイムアウトも、次の1点も加藤に入り、5-1で後半戦に。石川がじわじわと追い上げ7-4と迫ったところで、「レシーブに迷いが生じた」という加藤がタイムアウトを取得。気合いを入れ直した。リードの中でも守りに入るのではなく、最後まで強気で攻めきった加藤が石川を振り切り、嬉しい嬉しいヴィクトリーマッチでの勝利を掴んだ。

加藤美優のリベンジを動画で確認!

これでニッペMは11連敗という長いトンネルからようやく抜け出した。第2マッチからヴィクトリーマッチの間に動画分析から得られたデータを基に戦術を作り出すという、ニッペMのチームの強みが活かされた試合に、近未来の卓球競技の姿を垣間見た。

写真:日本ペイントマレッツのメンバー/撮影:ラリーズ編集部
写真:日本ペイントマレッツのメンバー/撮影:ラリーズ編集部

KA神奈川 2-3 ニッペM

〇長崎美柚/木原美悠 2-0 馮天薇/蘭曦
11-1/11-8

〇石川佳純 3-0 加藤美優
11-4/11-7/13-11

浜本由惟 0-3 〇李皓晴
9-11/7-11/8-11

杜凱栞 0-3 〇馮天薇
8-11/5-11/9-11

石川佳純 0-1 〇加藤美優
7-11

文:ラリーズ編集部

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