【卓球・Tリーグ】名古屋が初の連勝を飾る 残るホーム2戦で3位狙う | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:左から鈴木李茄、安藤みなみ(TOP名古屋)/提供:©T.LEAGUE

大会報道 【卓球・Tリーグ】名古屋が初の連勝を飾る 残るホーム2戦で3位狙う

2019.02.22

文:ラリーズ編集部

<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 2月21日(木) 岸和田市総合体育館>

2月21日、ノジマTリーグ女子のトップおとめピンポンズ名古屋(4位・以下名古屋) が日本生命レッドエルフ(2位・以下日本生命)を3−1で下した。名古屋は日本生命に対しては今シーズン2度目の勝利になった。

名古屋はこれで勝ち点を18とし、3位の日本ペイントマレッツ(勝ち点19)との差を1まで縮め、最下位脱出が現実味を帯びてきた。反対に、日本生命はファイナルを控える中で不安の残る試合となってしまった。名古屋はこの勢いのまま23日、24日のホーム2戦を迎える。各マッチの解説は以下の通り。

日本生命レッドエルフ VS TOP名古屋 各マッチの解説

1番:常 晨晨/蒋 慧 1-2 鈴木 李茄/安藤 みなみ

名古屋からは20日の日本ペイントマレッツ(ニッペM)戦で勝利をあげた鈴木・安藤ペア、日本生命からは常勝の常・蒋ペアが登場。2月10日の同カードの対戦では、フルゲームデュースで日本生命ペアが勝利していたが、今回は鈴木・安藤ペアがその雪辱を果たした。

●鈴木・安藤ペアが常・蒋ペアにリベンジ!

主導権を握りたい鈴木・安藤ペアだったが、ミスの少ない日本生命ペアに1ゲームを先行される形に。どちらが取ってもおかしくない内容であったがために、もったいなかった。

しかし第2ゲームは5-4から6連続得点で鈴木・安藤ペアが取り返す。安藤の積極的な攻撃や鈴木の的確にコースを突くプレーがうまく決まった。なんとここまで第1ゲーム(9-11)、第2ゲーム(11-4)と前回対戦と全く同じスコアで進んだ。

そして6-6から始まる最終ゲームは、安藤の積極的な攻めで終盤にリードを奪った名古屋が押し切った。ダブルスの強い日本生命から勝ち星を奪えたことで、名古屋に勢いがついた。

2番:森 さくら 1-3 ハン イン

名古屋はカットマンのハン、日本生命は森を起用。白星は堅いと思っていたダブルスを取られた日本生命、ここは何としても取りたいところであったが、結果は3-1でハンの勝利となった。

第1ゲーム、序盤からラリーが続く展開となったが、相手のスマッシュにも見事な反応を見せたハンが先取する。続く第2ゲームは1-5でリードされペースを握られるも、ハンがじわじわと追いついていく。しかし7-8まで追いついたところで、森がタイムアウトを使用。再びペースを取り戻した森にこのゲームを奪われた。

第3ゲームは、ハンが粘り強いカットで相手のミスを誘い、このゲームをものにする。我慢のプレーで、相手の体力・精神力を少しずつ奪っていくというカットマンならではの戦い方である。

続く第4ゲーム、ハンが8-1とリードする一方的な展開から見事に勝利。森は打ち急ぐもコートに入らず、思わす苦笑いする場面も。これで名古屋がマッチカウント2-0とリードした。

3番:蒋 慧 2-3 エリザベタ サマラ

ここで勝負を決めたい名古屋は20日のニッペM戦で加藤美優を倒し好調のサマラ、後がない日本生命は蒋を起用。結果はサマラが意地の大逆転勝利を果たした。

ダブルスに出場し、体が温まっている蒋が優勢か。サマラは簡単に第1,2ゲームを失う。サマラのパワーのあるドライブが効かず、打っても打っても返ってくるという印象である。

しかしここからサマラが意地を見せた。相手のペースで始まった第3ゲーム、4-7の劣勢から7連続得点で逆転し、このゲームをものにする。第4ゲームは6-0とリードする展開からデュースにもつれる接戦となるもサマラが粘りを見せてゲームを取りきった。

6-6からの最終ゲームは回転量のあるドライブで先手を取ったサマラがリードを保つと、最後はうまく相手を左右に振って、名古屋に嬉しい白星をもたらした。勝利後、サマラは左胸を叩く仕草で、喜びの気持ちを表現した。

4番:前田 美優 3-2 ソ ヒョウォン

ここで勝ってボーナス勝ち点を獲得したい名古屋はソを、一矢報いたい日本生命は前田を起用。試合はフルゲームデュースまでもつれる長期戦になったが、前田がプレーオフ進出チームの意地を見せた。

第1ゲームから接戦となるも、相手のスマッシュミスに助けられる場面もあり、ソが先取した。しかし続く第2ゲーム、前後にうまく揺さぶられ9-11で落とす。

続く第3ゲームはソが、第4ゲームは前田が取るというどちらも譲らない展開に。まさにお互いに意地と意地のぶつかり合い、気持ちの勝負という印象だ。そして勝負は最終ゲームへ。

最終ゲーム8-6とソがリードしたところで、日本生命・前田がタイムアウト。そこから9-8と差を縮められたところで名古屋がタイムアウトとお互いに残してあったタイムアウトを使う。10-8とマッチポイントを握ったソであったが、まさかの4連続失点で逆転負け。前田の諦めない気持ちが結果につながった。

詳細スコア:日本生命 1-3 名古屋

常 晨晨/蒋 慧 1-2 鈴木 李茄/安藤 みなみ〇
11-9/4-11/9-11

森 さくら 1-3 ハン イン〇
7-11/11-9/7-11/2-11

蒋 慧 2-3 エリザベタ サマラ〇
11-4/11-6/7-11/11-13/8-11

〇前田 美優 3-2 ソ ヒョウォン
9-11/11-9/4-11/11-6/12-10

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