【卓球Tリーグ・マッチ解説】ニッペM最終戦 松平のリベンジ、馮の2本取りで有終の美 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:馮天薇(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【卓球Tリーグ・マッチ解説】ニッペM最終戦 松平のリベンジ、馮の2本取りで有終の美

2019.02.24

文:大塚沙央里(ラリーズ編集部)

<ノジマTリーグ2018/19シーズン 2月23日(土)西尾市総合体育館>

2月23日、西尾市総合体育館でトップおとめピンポンズ名古屋(以下、名古屋)と日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)の試合が行われた。ニッペMは最終戦となったこの試合を3-1で制しシーズンを白星で締めくくった。名古屋は24日ホームにて日本生命レッドエルフとの最終戦が残っている。

名古屋 vs ニッペM 各マッチの解説

1番:ハン イン/ソ ヒョウォン0-2馮 天薇/蘭 曦

1番ダブルス、名古屋はハン インとソ ヒョウォンのカットマン2人組で挑むという勝負に出た。ニッペM馮 天薇(フォン ティエンウェイ)と蘭 曦(ラン シ)にとっても驚きの奇策だったに違いないが、馮と蘭のパワーをハンとソは抑えきることが出来なかった。

馮・蘭ペアが、持ち前のパワー溢れるドライブ攻撃でカットマン2人を崩していく展開。体の正面に突き刺さるドライブや、コートを広く使うスマッシュの連打など、コースと回転量に差をつけて、ハン・ソのカットを崩す。最後は、馮がコート真ん中に相手をおびき寄せてから蘭がサイドに深く刺さるスマッシュを放ち、馮・蘭が2-0でこのマッチを制した。

2番:安藤 みなみ1-3松平 志穂

続いての第2マッチは、名古屋から安藤 みなみ、ニッペMから松平 志穂が登場。前回の両者による対決(結果:安藤3-1松平)のリベンジを果たす形で、データ分析や対策を練って臨んだ松平の勝利となった。

体正面、サイドとコースをついた攻撃で、第1第2ゲームを松平がとるも、第3ゲームは安藤が点差を付けて取り返した。第4ゲームは打ち合いとなるが、松平の気迫の攻撃が、安藤の攻撃の精度を上回る形となり、3-1で松平が勝利を収めた。

松平、しゃがみ込みサービスから連続攻撃!

3番:鄭 怡静3-0相馬 夢乃

第3マッチ、負けられない名古屋からは鄭 怡静(チェン イー チン)が、対するニッペMからはカットマン相馬 夢乃が登場。鄭が、カット攻略のお手本となるような攻撃でこのマッチをものにする。

第1ゲームから第3ゲームまで、鄭が前後左右にパワーボールを打ち分け、相馬を揺さぶる。鄭の安定した試合運びに、終盤は相馬も攻撃を仕掛けるなど食い下がるが、鄭が攻守ともに落ち着いて勝ち切り、4番手につないだ。

4番:ハン イン0-3馮 天薇

第4マッチは、ハンvs馮という世界最高レベルの一戦になった。双方とも試合巧者で点数が拮抗するも、馮がハンのカットと作戦変更にも対応し勝利した。

ゲームカウントこそ0-3だが、最後までどちらかが一方的になることの無い、一進一退の攻防戦が続いた。馮の安定したカット攻略に、途中からハンも攻撃に転じ、前へ出る。終盤は両者激しい打ち合いも見られたこの一戦、最後は馮の鋭い攻撃がハンのブロックを阻み決定打に。馮はダブルスとシングルスの2本取りでシーズン最終戦を有終の美で飾った。


写真:勝利に沸く日本ペイントマレッツベンチ/撮影:ラリーズ編集部

2/23 トップおとめピンポンズ名古屋1-3日本ペイントマレッツ

ハン イン/ソ ヒョウォン0-2○馮 天薇/蘭 曦
8-11/6-11

安藤 みなみ1-3〇松平 志穂
8-11/7-11/11-5/8-11

鄭 怡静〇3-0相馬 夢乃
11-6/11-3/11-9

ハン イン0-3〇馮 天薇
9-11/8-11/ 8-11

2/23 男子の試合はコチラ