写真:ホーム最終戦を終えたT.T彩たま選手、スタッフ、ファンたち/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 上田仁「このチームに来て良かった」T.T彩たま、ホーム最終戦も勝利で飾る いざファイナルへ
2022.02.27
取材・文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2021-2022シーズン 2月27日 朝霞市立総合体育館>
卓球ノジマTリーグ2021-2022シーズンで27日、レギュラーシーズン最終戦が行われ、T.T彩たまが岡山リベッツにマッチカウント3-1で勝利した。
既に2位を確定させ、4季目にして初のファイナル進出を決めていたT.T彩たまは、ホーム最終戦を有終の美で飾り、3日(木)の木下マイスター東京との頂上決定戦に挑む。
写真:上田仁/松平健太ペア(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
試合後のセレモニー
T.T彩たまは、今季新加入の丹羽孝希、上田仁ら経験豊かな選手と、曽根翔、篠塚大登ら若い選手たちがチームの練習場で切磋琢磨することで力をつけてきた。
写真:篠塚大登(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
しかし、ここまで長い道のりだった。
その証拠に、試合が終わっても、観客がほとんど誰も帰ろうとしない。
ホーム最終戦後のセレモニーに立ち会うためだ。
今日のチケットは完売していた。試合途中に2階の記者席も間引いて観客席に充てられたほどだ。
「ファンやお客さんも知ってくれてるんですよね、この最終戦のチケットは早い段階から特に動きが良かったです」チームの営業スタッフもファンの期待に応えるべく慌ただしく準備していた。
写真:熱い声援を送るT.T彩たまのファンたち/撮影:ラリーズ編集部
セレモニーでは選手・スタッフが一人ずつファンに挨拶をした。
昨季までは悔し涙も見られたセレモニーだが、今季はファン、スポンサーへの感謝と、そしてファイナルへの決意を誓うものとなった。
写真:T.T彩たまの代表取締役・柏原哲郎氏/撮影:ラリーズ編集部
曽根「ファイナルでは勝利に導きます」
19歳の若きポイントゲッターとして活躍した曽根は「今シーズン、坂本監督が起用してくれて、その期待に応えようと勝てた試合もありましたが、今日は最後自分は負けてしまって、悔しいです。ファイナルは、自分がチームを勝利に導きます」と、力強くファイナルでの活躍を誓った。
写真:曽根翔(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
30歳を迎える年にT.T彩たまに移籍し、レギュラーシーズンを戦った上田仁はこうファンに呼びかけた。
「シーズンを通してチームで毎日練習してきた、その積み重ねの結果かなと思います。このチームに来て良かった、強くなったと自分で思っています。上田が来てくれて良かったと言ってもらえるよう頑張りたい。そして、今年こそは、勝って嬉し涙を全員で分かち合いたい」
今季、出場機会に恵まれなかった主将の神巧也は、改めてファンに感謝を伝えた。
「昨日のホーム戦でも観客の皆さんが温かく迎えてくださって、私たちは本当に良いファンを持ったなと思います。それがチームみんなの力になったと思っています。私自身は今シーズン、試合に出て勝ち点を稼ぐことはほとんどできなかったんですが、チームとして初めてのファイナル、優勝を勝ち取って最高の優勝を分かち合いましょう」
写真:神巧也(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
“9個の大変なことを、優勝という1つの幸せが”
坂本竜介監督は、レギュラーシーズンの戦い方を振り返った。
「選手起用は難しくて、強い選手はたくさんいるんですけどシングルスに出れるのは3人しかいない。申し訳ないなと思う気持ちもあったが、自分のやるべきことはチームをファイナルに導き、優勝させること」
写真:ファンの掲げた応援ボード/撮影:ラリーズ編集部
「9個の大変なことを、優勝という1つの幸せが踏み潰してくれると思っています」と、坂本監督らしい表現で、悲願の初優勝への思いを新たにした。
写真:坂本竜介監督(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
3.3 平日夜の頂上決戦
試合後のセレモニーが始まる直前のことだ。
岡山リベッツの選手が静かに試合会場を出て行こうとするとき、彩たまファンから大きな拍手が起こった。
岡山のリベッツの選手も、大きく笑顔で手を振って応える。
それを見て、T.T彩たまの選手たちもリベッツの選手たちに手を振る。
長引くコロナ禍の中、みな、このレギュラーシーズンをどうにか乗り越えた同志でもあるのだ。
難しい同時代を生きる卓球ファンとして、3月3日、平日木曜18時30分からの頂上決戦をぜひ目撃してほしい。
写真:ファンに挨拶するT.T彩たまの選手・スタッフたち/撮影:ラリーズ編集部
◯T.T彩たま 3-1 岡山リベッツ
◯上田仁/松平健太 2-1 ハオシュアイ/田添響
7-11/11-4/11-9
◯篠塚大登 3-1 森薗政崇
11-5/11-6/5-11/11-10
◯丹羽孝希 3-0 大矢英俊
11-5/11-6/11-4
曽根翔 2-3 ハオシュアイ◯
10-11/11-8/8-11/11-10/11-13
男子順位(2月27日レギュラーシーズン終了)
1位 木下マイスター東京
2位 T.T彩たま
3位 琉球アスティーダ
4位 岡山リベッツ
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