KM東京3度目V 倉嶋監督「日本代表とはまた違う緊張感」Tリーグへの注文も<卓球・男子ファイナル> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ファイナル優勝の木下マイスター東京/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 KM東京3度目V 倉嶋監督「日本代表とはまた違う緊張感」Tリーグへの注文も<卓球・男子ファイナル>

2022.03.04

文:ラリーズ編集部

<Tリーグ2021-2022シーズン 男子プレーオフファイナル 日程:3月3日 場所:アリーナ立川立飛>

3日、卓球Tリーグ2021-2022シーズンの男子プレーオフファイナルが行われた。レギュラーシーズン1位の木下マイスター東京と2位のT.T彩たまが対戦し、木下マイスター東京が勝利、2年ぶりに王座に輝いた。

KM東京がリベンジ果たし3度目のV


写真:大島祐哉/田添健汰(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

トップダブルスで大島祐哉/田添健汰(木下マイスター東京)ペアがストレートで勝利すると、続く2番でも張本智和(木下マイスター東京)がエース対決を制す。


写真:丹羽孝希(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

後がないT.T彩たまは3番の丹羽孝希(T.T彩たま)で1本を返し逆転を図るが、4番で及川瑞基(木下マイスター東京)が篠塚大登(T.T彩たま)との激闘を制し、木下マイスター東京がが2年ぶりに王座を奪還した。木下は3度目の優勝となる。


写真:及川瑞基(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

ファイナルを戦った両チームの監督の会見は以下の通り。

木下マイスター東京・倉嶋監督コメント


写真:木下マイスター東京の倉嶋監督/撮影:ラリーズ編集部

ファイナルの感想

まずオーダーが読めたというか、こちらが思うような形でオーダーが当たったので、あとは日ごろの練習の成果を発揮するだけだなと思いました。団体戦の肝であるダブルスをどうしても勝ちたかったので、T.T彩たまが右右で来るなと思ってたので、こちらも右右で大島と田添健汰のダブルスで勝負していこうと、そこが勝てたところが勝負の分かれ目かなと。

その勢いに乗って張本がエース対決で、最近は曽根に負けてたんですけど、僕はそこは信じてたので、素晴らしいプレーで勝って2-0にしてくれたので、そこで勝つ方向に向いたんじゃないかなと思います。

シーズン中、分が悪かった張本vs曽根の今日の試合について


写真:張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

序盤、普通のTリーグの試合で2連敗して、ただヴィクトリーマッチで勝ってたんですよね。それで今日に至るんですけど、ちゃんと対策を取って、普段のプレーができればエース対決でも勝てると思っていたので、調子も上がってきている張本だったので、僕は比較的勝つような意識を持っていたんですけども、勝てて良かったです。

シーズン途中の就任ながらRS1位、ファイナル優勝できたこと

シーズン序盤は張本も世界選手権や国際大会でいない中で、及川であったり、大島、吉田が中心となって本当によく連勝を伸ばしてくれて、そこがRS1位になれた要因なのかなと思います。

実際そのあと、今日のプレーオフもダブルス勝てないと厳しいなという感じではあったんです。よくこの3日間で調整してくれて、対策を取ってくれて勝ちに結びついたので、非常にいい試合だったと思います。

初のTリーグでの監督業について


写真:木下マイスター東京ベンチの様子/撮影:ラリーズ編集部

楽しいですね。日本代表の時とはまた違う緊張感であったりとか、感じは全然違いますね。勝っても負けてもおかしくないので、このシステムだと。ただちょっと物を言いたいのが、RS1位と2位で行うプレーオフではアドバンテージもらいたいなと。

21試合ぐらいやってそれだけ重い戦いだったので、それで1位を取って(ファイナルで)一発勝負っていうのは酷かなと。今日はたまたま勝てましたけど、ぜひその辺を運営側の人たちに考えてもらいたいです。ただこの1試合しっかり勝てたという事は、選手たちを誇りに思いたいと思います。

張本選手の今日のプレーについて


写真:張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

曽根の良い所をしっかりとチェックして、張本のバックハンドを狙い打つバックハンドのカウンター技術が非常に精度が高いというところと、バックハンドドライブの回転量が非常に高いんですね。それを張本がカウンターで狙いにいこうとするとオーバーミスが出てしまって、なかなかラリーにならず波に乗れないという事がありました。

今日はその強いボールを構えてしっかり合わせてラリーに持っていったのが1つ良い所と、もう1点は、曽根のサーブに苦戦している所があったので、サーブに対してのレシーブを徹底して、対策を取っていたところです。

張本の成長と落ち着きのあるプレーについて

(高校)卒業はあまり関係ないとは思うんですけど、少しずつ自分の調子だったりとか体調というのを少しずつ元のイメージに戻せてたんじゃないかなと。そういったところで自分の精神的な支え、粘り強いプレーができた要因でもあるのかなと思います。

T.T彩たま・坂本監督コメント


写真:T.T彩たまの坂本監督/撮影:ラリーズ編集部

試合を振り返って

単純に今日の試合でいくと、スタートでダブルスが取られてしまって、チームとしても0-2という状況からだったので、そこがなかなか難しいスタートとなって苦しい展開で、そのあとも木下さんのシングルスに強い選手がいっぱいいるので、なんとか前半を1-1で折り返せたら違ったのかなと思いましたけど、最後まで選手たちが良く頑張ってくれたと思います。

初のファイナルで感じたこと


写真:T.T彩たまベンチの様子/撮影:ラリーズ編集部

いつもと違うなとは全然感じなくて、逆にレギュラーシーズンのほうが緊張が多かったというか、ファイナル行くところを4チームで争っていたので、どちらかというと自分はそっちの方が緊張感が高くて今日は全体的に楽しみが多い試合だったと感じているので、特にファイナルという形で違ったという事はなかったですね。

丹羽の勝利や篠塚の奮闘など、チームの強みを活かしたことについて


写真:篠塚大登(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

今日は孝希が本当に素晴らしいプレーをしてくれて、シーズンを通して今日が一番いいプレーだったんじゃないかなというのを感じて、やはり大一番で強いなというのはメダリストを見せられた。

年間通していろいろな選手がいる中で、篠塚、曽根の成長というのは自分が見ている中でも、練習の中でも成長していって、若手ってこんな速いスピードで成長するんだなっていうのをまじまじと感じて、練習見ててものすごくおもしろかったですし、こいつらを起用しない手はないなと思ったので、また新しいT.T彩たまのスタイルを今シーズンは見せられたのかなと思います。

応援の手拍子について


写真:T.T彩たまのファン/撮影:ラリーズ編集部

後ろから半端じゃない圧を感じてましたよ。本当にありがたいことに、プロスポーツチームというのはどれだけファンの皆様をつけられるかとか、応援してもらえるスポンサーさんをつけられるかというのが重要で。

そこは4シーズン自分は監督をさせていただいて、地道に少しずつですけど重ねてきた結果試合もですね、チームをファイナルへ行くことができて、ファイナルでもT.T彩たまの爆援というところを皆さんに知ってもらえた機会にもなりました。


写真:篠塚大登とT.T彩たまの応援/撮影:ラリーズ編集部

簡単ではなかったですしまだまだこれからというところはあるんですけど、直前の2月26日にファイナル行くことが決まって、それこそ4日、5日後の試合でこれだけのファンの皆様に来ていただいて、会場も拍手で何も聞こえなくなるんじゃないかというぐらい頂いて。

感謝しかありませんし、それは選手たちというよりはT.t彩たまの社長はじめスタッフのみんなが日頃から頑張って活動してくれた結果だと思うので、そこは自分自身このチームにいられることを誇りに思っています。

打倒木下という目標について

打倒木下というよりも、どのチームも強いので、最後の最後2月27日が最終戦だったんですけど、26の時点でファイナルが決まったというところで、どちらかというと、今日ファイナルで木下さんに負けて木下さんが3回目の優勝をしているんですけど、どのチームが優勝してもおかしくないなという気持ちでいます。

シーズン中も3勝4敗というところで五分の戦いもできていたので、打倒木下というよりは打倒全チームというのが自分の中の答えなので、木下さんが優勝されて流石実績があるなとは思うんですけど、全チーム素晴らしい選手がそろっていて素晴らしいチームなので、今後も全チームで優勝の取り合いになるんじゃないかと思ってるので、全チームがライバルだと思っています。

〇木下マイスター東京 3-1 T.T彩たま


写真:大島祐哉/田添健汰(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

〇大島祐哉/田添健汰 2-0 上田仁/松平健太
11-9/11-8

〇張本智和 3-0 曽根翔
11-9/11-9/11-9

大島祐哉 0-3 丹羽孝希〇
4-11/10-12/6-11

〇及川瑞基 3-2 篠塚大登
7-11/11-7/11-9/1-11/11-8

篠塚大登インタビュー動画