【Tリーグ】日本ペイントマレッツが開幕白星 単複2勝の橋本帆乃香「優勝を目指したい気持ちは変わらない」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:橋本帆乃香(日本ペイントマレッツ)/提供:日本ペイントマレッツ/T.LEAGUE/アフロ

大会報道 【Tリーグ】日本ペイントマレッツが開幕白星 単複2勝の橋本帆乃香「優勝を目指したい気持ちは変わらない」

2022.09.17

文:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ2022‐2023シーズン 日時:9月16日(金) 場所:大田区総合体育館>

卓球ノジマTリーグ2022-2023シーズンでは16日に試合が行われ、日本ペイントマレッツとトップおとめピンポンズ名古屋が対戦した。

1番ダブルスでは、昨シーズンのベストペア賞も受賞した佐藤瞳/橋本帆乃香(日本ペイントマレッツ)ペアが登場し、南波侑里香/鈴木李茄(トップ名古屋)ペアをストレートで下して、日本ペイントマレッツが先制する。

続く2番シングルスにはダブルスに引き続き橋本が登場。鄭怡静(チェンイーチン)に先に2ゲームを奪われる苦しい展開となるも、そこから3ゲームを連取して逆転勝利を収めた。

3番シングルスでは安藤みなみ(トップ名古屋)が勝利を挙げトップ名古屋が意地を見せるも、4番シングルスでキャプテンの芝田沙季(日本ペイントマレッツ)がハン・イン(トップ名古屋)をストレートで破り、マッチカウント3-1で日本ペイントマレッツが開幕戦を白星で飾った。

〇日本ペイントマレッツ 3-1 トップおとめピンポンズ名古屋

〇橋本帆乃香/佐藤瞳 2-0 南波侑里香/鈴木李茄
11-9/11-8

〇橋本帆乃香 3-2 鄭怡静(チェンイーチン)
9-11/5-11/11-5/11-6/11-9

大藤沙月 0-3 安藤みなみ〇
10-11/10-11/9-11

〇芝田沙季 3-0 ハン・イン
11-6/11-5/11-7

橋本帆乃香コメント

試合を振り返って

鄭怡静(チェンイーチン)選手とは何年か前にワールドツアーで一度試合させてもらったことがあって、そのときは3-4で負けていました。

今日は久々の対戦だったので、相手がどういうふうに来るかわからないし自分は向かっていくだけ、という気持ちでやっていたんですけど、1ゲーム目を(自分が)リードした段階で「どんな手を使おう」と迷ってしまいました。

そこから相手が勢いに乗ってしまって、1、2ゲーム目を相手に押される形になって取られてしまったんですけど、3ゲーム目から逆に「相手に打たせて自分で拾って、そこから変化をつけていこう」と切り替えて試合ができたので、なんとか勝つことができたんじゃないかなと思います。

今シーズからダブルスの直後にシングルス出場が可能となり実際に出てみてどう感じたか

ダブルスで出てから2番のシングルスにそのまま入れるというルールをプラスに取って自分を出してもらったんですけど、逆に0-2で取られてしまったので「あれ?」って最初は思いました(笑)

ただ、自分としては動いた状態で試合ができるし、Tリーグのダブルスは3ゲームマッチで、3ゲーム目も6-6から始まるからそんなに体力の消耗もないかなと感じているので、ダブルスが終わった後そのままシングルスに入れることはいいんじゃないかなと思います。

今シーズンは移籍したことでいつも一緒に練習をしている選手たちとチームメイトとなったが

昨シーズンはバラバラのチームで敵として戦うことがあったんですけど、今年は全員一緒に戦えるということですごく心強いです。

佐藤選手と橋本選手が加入したことで優勝を狙っていけるような戦力が揃ったのでは

他のチームもかなり強い選手が揃っているので簡単なことではないと思うんですけど、やっぱり優勝を目指したいという気持ちは変わらないので、一戦一戦頑張りたいと思います。

大嶋由美監督コメント

試合を振り返って

どの試合も勝つか負けるかわからないギリギリの勝負だったと思うんですけれでも、ツキが少しあったというところと、ホームでの開幕戦ということで選手たちも気持ちが入っていたので、そこのちょっとの部分で差がついたかなと思います。

監督としての初めてのTリーグに関して

良いスタートが切れたと思っているので、このまま頑張ってやっていけるように気持ちを引き締めていかないとなと思っています。

オーダーはいろいろな組み合わせが考えられたと思うが

名古屋さんに対してはこのオーダーがベストであろうと、大嶋コーチと吉田コーチと3人で話し合って決めました。

佐藤選手と橋本選手の加入で選手層が厚くなったと思うが

単にいろんな組み合わせがあるというだけではなく、(個々の選手の)戦型が全く違うということで、相手はオーダーが読みにくくなっているのかなと思います。今後もそこを活かせるように、頑張ってやっていきたいです。

キャプテンの芝田選手が声掛けをするなどチームワークがあるなと感じたが

(芝田選手は)キャプテンとしても選手としてもすごく頑張ってくれているので、「勝負をキャプテンが決める」という形が最高だなと思って、最後は祈るような気持ちで見ていました。なので、彼女の努力が実った開幕戦だったと思います。

もちろん、(シーズンは)まだまだここからですけれども、チームとしてやっていけたらなと思います。

芝田選手がキャプテンになった経緯は

昨年度もマレッツにいたということもありますし、チームのスタッフの方やファンの方々の間を頑張ってまとめたり、チームの空気を一番わかっているので、彼女が一番適任じゃないかなと思って(任命しました)。彼女にとっても成長のきっかけになるかなと。

今シーズンからリーグ戦がパリ五輪代表選考に関わるようになって選手たちに意識の変化は見られるか

どうでしょう? そこはみんなそれぞれ内に秘めたものがあるかもしれないですけれども、Tリーグで戦ううえではそのことはあまり意識せずに、チームとして勝つということを全員が考えてやっていると思います。

もちろん「一つでも多く勝ちたい」とか「強くなりたい」っていう思いはあると思うんですけれども、パリ五輪選考のこととは分けて「TリーグはTリーグとして頑張って、その結果としてパリ五輪にもつながっていく」ぐらいの気持ちだと思います。

今シーズンのチームの目標は

やはり、今まで達成できていない優勝を目指して頑張っていきたいと思っています。

安藤みなみコメント

試合を振り返って

負けてしまったんですけど、内容的には全ての試合が惜しかったので、次につながるいい試合ができたんじゃないかなと思います。

大藤選手との試合に関して

前回対戦した時に負けていたんですけど、何度か対戦して勝ったり負けたりっていう相手だったので、向かっていく気持ちで作戦は立てていました。開幕戦で勢いをつけることが大事だと自分自身思っていたので、しっかり作戦通りできて勝つことができたのでよかったです。

開幕前にはどういいた準備をしてきたのか

今回、チームで合宿をたくさんしてきました。今シーズン、トップ名古屋は所属選手が増えたので、みんながいてくれると私自身の練習のモチベーションも上がりますし、やっていて「楽しいな」とも感じたので、いい雰囲気づくりはできたと思います。

昨シーズンは一人で練習することも多かったと思うが

昨シーズンも最低でも月に1回か2回は合宿をやっていたんですけど、やっぱり一人でやっていたときと(今シーズンは)全然違いますね。

今シーズンは南波(侑里香)選手が名古屋の方に来てくれたので、二人でどこかに(練習に)行ったりとかができるようになりました。たまに専修大学にも行かせてもらって、木村(香純)選手と鈴木(李茄)選手もいたり。最近はそういう環境で練習ができているので、とても充実しています。

今後の試合に向けて

来週はホームゲームがあってたくさん地元の方に応援に来ていただいたりすると思うので、まずはいい試合を見せられるようにしたいです。その前にも立川で試合があるので、立川で勝って、ホームゲームにつなげられるようにしたいと思います。

チームとしてはどういったところを目指していくのか

トップ名古屋はこれまで上位進出ができていなかったんですが、(今シーズンは)所属選手も増えて、これまでと違ったトップ名古屋をみなさんにお見せできればと思います。今日も内容は良かったので、来週からはしっかり勝って、連勝できるように次に繋げていきたいなと思います。

若宮美紗子監督コメント

試合を振り返って

今日は1番、2番が重要かなと思っていて、正直なところ2番で鄭怡静(チェンイーチン)とカットマンを外したいなと思っていて、結果的に(鄭怡静とカットマンの橋本選手が)当たってしまったんですけれでも、いい試合をして勝てそうなところまではいったので、安藤も勝てましたし、鄭怡静が2番っていうのが大きなポイントだったかなと思います。

今シーズンのチーム作りに関して

今所属選手は日本人が4人いて、今年はこの4人は必ず(チームに)いるということで選手にとっても安心感につながりますし、私たちもオーダーを組みやすくなっているので、そういった意味で所属選手を増やしたことはチームにとってプラスになっているかなと思います。

合宿はいつごろから始めていたのか

所属選手が決まり出した4月、5月ぐらいから毎月1回は必ずするようにしています。(Tリーグは)チーム戦なんで、個人の試合、シングルスの試合ではあるんですけれども、ダブルスもあったり、チームの雰囲気を作っていきたかったので、早めに始めました。

今シーズンはどういったシーズンにしていきたいか

外国人選手もコロナの影響がまだある中で日本に来てくれているので、所属選手も増えましたし、昨年よりもいい試合ができる回数は増えるんじゃないかなと思います。ただ、やはりダブルスを勝てないと結局はチームとして苦しくなってしまうので、ダブルスをどう組み立てていくのかを模索しながらやらないといけないかな、と思っています。

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