プロ転向の安藤みなみが単複2勝 指揮官は「チームのエース格として期待」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

大会報道 プロ転向の安藤みなみが単複2勝 指揮官は「チームのエース格として期待」

2021.02.06

文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月6日(土)>

6日、卓球Tリーグ女子で4位のトップおとめピンポンズ名古屋が、3位の日本ペイントマレッツにマッチカウント2-3で敗れた。

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安藤が2点取りも日本ペイントが勝利

試合は、プロに転向し2月1日より1季目以来のトップ名古屋でのプレーとなった安藤みなみが躍動した。1番のダブルスでは、専修大学時代に組んでいた鈴木李茄とのダブルスでサウェータブット・スターシニー/馮天薇(フォンティエンウェイ)のダブルスに勝利した。


写真:鈴木李茄(写真左)・安藤みなみペア(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

安藤は「鈴木さんがダブルスで引っ張ってくれたので、思い切って良い試合ができた。1ゲーム目の取り方が良かったので、2ゲーム目落としても、3ゲーム目落ち着いて入ることができました」と振り返った。

ここから波に乗りたいトップ名古屋だったが、日本ペイントの強力ツインエースである加藤美優と馮天薇に2連続で奪われてしまう。


写真:馮天薇(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE

4番で安藤が勝利し、ビクトリーマッチへ試合はもつれ込むも、井林茉里奈(トップおとめピンポンズ名古屋)が加藤に敗れ、マッチカウント2-3でトップ名古屋が敗れた。

安藤みなみ、試合後のコメント


写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:田口沙織

1季目以来のTリーグの試合を振り返って

入場からなかなかない体験をさせてもらって、そこで緊張して、試合でも緊張してという感じ。でも試合をして改めて楽しいなという感じでした。コロナなどで試合のやり方が変わっていて、自分がTリーグに出てなかったので、どういう感じでやっていいかを全然覚えていなかった。0からという気持ちで試合に入った。

(シングルス、ダブルス)2点出していただくからには悔いのないようにしっかり戦わないといけないと思った。緊張して自分のプレーができないともったいないと思って、思い切ってやりました。

シングルス、ダブルスで2勝したことについて

大学のときにTリーグに出たときは、浜本(由惟・木下アビエル神奈川)さんとが初戦だったが、逆転負けして負けからのスタートだった。今回は勝ってTリーグをスタートしたいという気持ちだったので良かった。

プロ転向の決断理由

1つ上のランクでできるチャンスがあるなら、もちろんそこで戦った方が自分にプラスになると思ったので選びました。いろんな戦型の方とたくさん対戦できる機会が増えるし、レベルの高いところでたくさん経験を積むことができるので、今よりも更にランクアップしていきたい。

大学時代も組んでいた鈴木李茄とのダブルスについて


写真:勝利した鈴木李茄(写真左)・安藤みなみペア(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

昨日初めて練習しました。最後にTリーグに出てから1回もやっていない。大学のときにずっと組ませていただいて、鈴木さんのことを信頼していて、絶対大丈夫という気持ちがあって、不安な気持ちはなく試合できました。

有観客での試合

ホームマッチということで、地元の方がたくさん来ていただいた。私が地元の選手でもあって、地元の方に見ていただいて、勝つことができたのが良かったです。

次戦への意気込み

ホーム最終戦で勝っているところを地元の方に見ていただきたいので、元気いっぱい頑張りたい。

藤川監督(トップおとめピンポンズ名古屋)、試合後のコメント

安藤みなみの2点起用について

残りの試合数もあるので、なるべく経験を積んで欲しいという気持ちもあった。安藤・鈴木組は大学時代も組んでいて、今現状どれくらいできるかを見たかった。

安藤は、私が大学の監督時代に、実業団のチームにお世話になるということころも一緒に話し合った。それを退社してでもプロチームに来てくれるのはありがたい。

安藤は今後、花開いてほしい選手。今季初めて出たにもかかわらず自分のプレーができていた。大学時代(監督として)4年間見てましたし、実業団に行って力強さや身体の強さが一回り大きくなった。彼女の良さは身体能力の高さ。今後もっともっと上にチャレンジしてもらいたいと思える試合だった。

安藤みなみへの今後の期待

チームのエース格として中心となってやってもらえると期待している。同時に結果も出してもらわないといけない。国内外の大会で、参加できるものは参加して、自分で自分の位置を作っていってもらいたい。

トップおとめピンポンズ名古屋 2-3 日本ペイントマレッツ


写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE

〇鈴木李茄/安藤みなみ 2-1 サウェータブット・スターシニー/馮天薇
11-4/6-11/11-7

ハン・イン 0-3 〇加藤美優
9-11/7-11/6-11

リン・イエ 1-3 〇馮天薇
9-11/11-9/6-11/6-11

〇安藤みなみ 3-0 永尾尭子
11-9/11-4/11-8

井林茉里奈 0-1 〇加藤美優
5-11

安藤みなみインタビュー


写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:田口沙織

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