文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月8日(月)墨田区総合体育館>
8日、卓球Tリーグ女子では、木下アビエル神奈川が日本ペイントマレッツをマッチカウント4-0の完封で勝ち点4を獲得し、今季13勝目で再び首位浮上を決めた。
木下アビエル神奈川が4-0勝ち
写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE
1番ダブルスで勝利したKA神奈川は、2番に木原美悠を投入。対するは、日本ペイントのツインエースの1人、馮天薇(フォンティエンウェイ)だ。世界ランキング12位の馮天薇を相手に、16歳の木原が堂々の戦いぶりを見せ、フルゲームの接戦を制した。
続く3番シングルスでは、全日本シングルスで5年ぶりの優勝を飾った石川佳純(木下アビエル神奈川)が登場し、同じサウスポーの永尾尭子(日本ペイントマレッツ)と対峙した。パワーに押される場面が見られたが、石川は「パワーを出させないようにサーブレシーブとコースを途中から気をつけました」と巧みな戦術転換でゲームカウント3-1で勝利を収めた。
写真:長﨑美柚(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE
ラストでは、日本ペイントの日本人エース加藤美優を相手に、長﨑美柚(木下アビエル神奈川)がフルゲームを勝ち抜き、見事KA神奈川は4-0で勝利を飾った。すでに2位以上が確定し、プレーオフファイナルを決めているKA神奈川は、レギュラーシーズン1位に向けて歩みを進めている。
試合後、石川がオンライン会見に応じた、内容は以下の通り。
石川佳純、試合後のコメント
試合の振り返り
(永尾には)前回のTリーグの試合よりもアグレッシブに攻められたので、出足2ゲームはリードできず苦しい展開だったが、3ゲーム目から自分なりにサーブレシーブを工夫し良いボールが打てるようになったので、良かったと思います。
全日本優勝後の過ごし方
ありがたいことに取材があったりして忙しく、練習をすごくできたわけではないが、試合をできる準備はできていました。お会いした方におめでとうと言ってもらえてうれしかったですし、卓球とは関係ないところに行っても言っていただけてありがたいです。
プレーは動きも悪くなかった。もう少し練習をやり込みたいが、動き的にはまあまあかなと。
有観客での試合
拍手がある中での試合ができることは気持ち的にも全然違う。コロナ禍でも試合を見に来てくれたことに感謝したい。
ファイナル決まったこと、レギュラーシーズン1位に向けて
今日4-0で勝てたのはすごく大きかった。このまま勢いに乗ってレギュラーシーズンも勝っていきたいですし、ファイナルに向けていい流れでやっていきたい。
月末には国際大会のWTTも控えるこの1ヶ月のプラン
ファイナルが終わった夜の飛行機で(WTTへ)行く予定なので、ハードスケジュールになるが、ここまで頑張ってきたので最後ファイナルに自分も出たいし、そこで良いプレーをしたいという気持ちもある。
今、レギュラーシーズン1位も近くなっているので、日程を見ながら、練習するところと試合に出るところを調整していって、ファイナル、WTTに向けてしっかり調整していきたい。
試合が多いことについて
今は嬉しいですね。去年は国際大会、W杯とITTFファイナルしか出れてないので、国際大会に出れるのはやっぱり嬉しいですし、五輪に向けて1歩1歩進んでいけたら。
WTTについて
グランドスマッシュという大きい大会の具体的なことがあんまり私のところに来ていないので、今は五輪のシード権を目標に(国際大会に)出ていく部分が大きい。ルールも良くわからないところがたくさんある。国際大会をやってくれるというところで行く。自分の力を試すという意味では、グランドスマッシュもやってほしいなとは思っています。
木下アビエル神奈川 4-0 日本ペイントマレッツ
写真:木下アビエル神奈川メンバー/提供:©T.LEAGUE
〇浜本由惟/長﨑美柚 2-1 永尾尭子/サウェータブット・スターシニー
11-9/8-11/11-9
〇木原美悠 3-2 馮天薇
8-11/11-4/6-11/11-9/11-9
〇石川佳純 3-1 永尾尭子
11-8/4-11/11-6/11-9
〇長﨑美柚 3-2 加藤美優
6-11/11-1/8-11/11-5/11-8
木原美悠インタビュー
写真:木原美悠/撮影:伊藤圭
>>平成最後の全日本 “シンデレラガール”木原美悠誕生の裏側
>>木原美悠インタビュー 卓球女子、令和の星が明かす“意外な悩み”
ダブルスを制すものがTリーグを制す!?『データでみるTリーグ』
データから読み解く、卓球「Tリーグ」の魅力。日本卓球界に新たに誕生したTリーグ。「いまさら聞けない」Tリーグの基礎知識から、観客動員数、外国人選手の貢献度まで、どこよりもわかりやすく解説します。