文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2021-2022シーズン 2月22日 東大阪アリーナ>
卓球ノジマTリーグ2021-2022シーズンでは22日に、4位の琉球アスティーダと2位のT.T彩たまの試合が行われた。
琉球アスティーダの吉村真晴は、3番シングルスで曽根翔(T.T彩たま)と対戦。今季リーグ戦で10勝と好調の曽根に対して、吉村は苦しみながらも先に2ゲームを奪い、マッチポイントまで追いつめる。しかし、ここで曽根が驚異の6連続ポイントを見せ、ゲームカウントは2-2に。
プレッシャーのかかる最終第5ゲームだったが、吉村は我慢強く粘りを見せて11-8で勝利。この時点でマッチカウントを3-0とし、琉球アスティーダの勝利を確定させた。この勝利で琉球はプレーオフファイナル進出に望みを繋いだ。
試合後、吉村がオンライン会見に応じた。
吉村真晴コメント
後がない中、どのような気持ちで試合に臨んだか
負けてしまったらファイナルがなくなる状況でして、僕らとしても勝ち点4、勝ち点3を最低でも取らないといけない中で、しっかりそれぞれ責任を持ってしっかり戦おうと。しっかりと4-0で勝つというのをみんなで目指していたんですけど、やはり相手のエースである丹羽選手はそう簡単に崩せる選手ではないですし、素晴らしいパフォーマンスをしていたなと思います。
4-0は最初から狙っていた?
そうですね。そんな簡単にできることではないんですけど、それじゃないとファイナルへの道はないと。そういった気持ちは僕は持っていましたし、他の選手も感じていたと思います。
第3ゲームで6連続ポイントを取ったときにはどんなことを意識していたか
今回、曽根選手と試合をしたいなということで、自分で曽根選手が出るところを予想して当たりに行って。試合ができることは非常に嬉しかったんですけれども、普通に戦っていたら1ゲーム目や3ゲーム目のように、どんどんチャンスがないような状況でして。
試合を通して苦しい展開だったんですけども、自分なりにサービスであったり、レシーブのコースであったりとか、そういったところで配球を上手く変化させて。本来の自分の戦い方とは真逆なんですけれでも、我慢強く戦うことができて、なんとか勝つことができた試合だったなと思います。
自身の勝負強さの秘訣は
自分ではそんな感じてないんですけどね(笑)チームにとってファイナルってところはまだありましたし、僕自身やりたい選手とやって、準備をして戦ってたんで。出鼻を挫かれた感はありましたし、強いなって言うのはすごい感じたんですけども、やはり2ゲーム目からYGサービスを使っていって、自分の中での我慢との闘いでしたね。そんなに状態は良くなかったですし。
けど、相手を崩せているとは自分の中でも感じていたので、それで相手の心と自分の心どっちが折れるか、みたいな(笑)勝ち方っていうところでは僕に経験値があると思うので、そういった差は少しはあったかなと。
吉村選手が考える「プロらしい戦い方」とは
正直僕らチームとしては、「ファイナル、正直キツくね?」みたいなところはあるんですけど、こうやって今日も「やってやるぞ」っていう感じで3-0といいスタートを切れたので、「もしかしたらあるかもしれない」とは思いました。
次の試合以降はより厳しい戦いになると思うんですけれでも、やっぱり「ファイナルがキツイから頑張らない」とかじゃなくて。自分自身が成長に繋がる舞台がこのTリーグであると思うので、「ファイナルがないから」じゃなくて、次のシーズンであったりとか、これからの自分っていうところを意識して戦っていければなと思います。
すぐにパリ五輪の選考会も始まりますし、そこに向けてしっかりと一戦一戦戦って調子を上げて臨みたいです。
T.T彩たま 1-3 琉球アスティーダ
曽根翔/篠塚大登 0-2 有延大夢/宇田幸矢〇
3-11/6-11
英田理志 1-3 木造勇人〇
7-11/11-10/9-11/7-11
曽根翔 2-3 吉村真晴〇
11-5/10-11/8-11/11-10/8-11
〇丹羽孝希 3-1 濵田一輝
9-11/11-9/11-6/11-7
男子順位(2月23日時点)
1位 木下マイスター東京(14勝5敗 勝ち点46)
2位 T.T彩たま(8勝10敗 勝ち点30)
3位 岡山リベッツ(8勝10敗 勝ち点28)
4位 琉球アスティーダ(7勝12敗 勝ち点26)