【Tリーグ】吉田雅己、涙で「喋れない」金沢ポート開幕5戦目でやっと掴んだ今季初白星 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉田雅己(金沢ポート)/写真:T.LEAGUE/アフロスポーツ

大会報道 【Tリーグ】吉田雅己、涙で「喋れない」金沢ポート開幕5戦目でやっと掴んだ今季初白星

2024.10.12

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1979年生まれ。2020年からRallys/2024年7月から執行役員メディア事業本部長
2023年-金沢ポート取締役兼任/軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏

<卓球・ノジマTリーグ2024‐2025シーズン(7thシーズン) 日程:10月12日 場所:J:COMアリーナ下関>

10月12日、ノジマTリーグ2024-2025シーズン男子の試合が行われ、金沢ポートと琉球アスティーダが対戦、金沢がマッチカウント3-1で琉球に勝利した。

金沢はここまで開幕4連敗で6位と苦しい立ち上がりだったが、今季初勝利を挙げ、現時点の順位も5位とした。

山口県下関市でのTリーグ初開催となった本試合には、入場者数653人のお客さんが駆けつけ、熱心に声援を送った。

髙見、金沢ポートデビュー戦を白星で飾る

第1マッチは、金沢が髙見真己/田中佑汰という愛工大名電OBペアと、琉球は宮川昌大/上江洲光志ペアとの対戦。髙見の積極的なチキータや台上ドライブが随所に冴え、金沢が第1マッチに勝利する。


写真:髙見真己/田中佑汰(金沢ポート)/写真:T.LEAGUE/アフロスポーツ

第2マッチも、田中佑汰(金沢ポート)が、落ち着いた試合運びで岡野俊介(琉球アスティーダ)をマッチカウント3-1で下し、金沢はチーム初勝利に王手をかける。

しかし、ここから意地を見せたのが琉球アスティーダ。

第3マッチに登場した、地元山口県・野田学園中学3年生である岩井田駿斗(琉球アスティーダ)が、Tリーグ初出場ながら、持ち前の速さと思い切りを活かした攻撃で、金沢ポートの松平健太をゲームオールで破る快挙を見せる。

執念の吉田雅己

しかし、その嫌な流れを断ち切ったのが、第4マッチに登場した吉田雅己(金沢ポート)だった。

宮川昌大(琉球アスティーダ)との試合を、序盤からサービスのバリエーションに勝る吉田が有利に展開する。中盤、甘くなった吉田のレシーブを見逃さず攻撃に転じた宮川が第3ゲームを取り返すが、移籍後初勝利への執念を見せる吉田が宮川を振り切り、第4ゲームを取って勝利を決めた。

金沢ポートは、開幕5戦目にして待望の今季初勝利を手にした。

涙の吉田雅己「喋れないです」

試合後の勝利者インタビューに上がった吉田雅己は、今日の勝利を感想を聞かれて、「チームとして1勝できて良かったです」と語った後、不意にこみあげる思いに言葉を詰まらせた。


写真:涙する吉田雅己(金沢ポート)/写真:T.LEAGUE/アフロスポーツ

「喋れないです」とだけ絞り出して涙する吉田の隣で、同じく涙を隠そうとしない西東輝監督が言葉を繋いだ。

「勝利というのは、薬になりますね。4連敗という厳しい状況でも、ファンのみなさん、オーナーはじめスポンサーのみなさんが応援してくれた。石川県は厳しい状況が続いていますが、明るい話題を届けられたらと思います」

今季は各チームとも試合数が5試合増えたシーズンを戦う。金沢ポートも全25試合のうち、たった5試合が終わったばかり。

韓国のエース・チャンウジンをはじめ、今季戦力としては上位に食い込んでもおかしくない金沢ポートの反撃が、いよいよここから始まるのか。

ノジマTリーグ2024‐2025試合結果

〇金沢ポート 3-1 琉球アスティーダ

〇髙見真己/田中佑汰 2-1 宮川昌大/上江洲光志
〇田中佑汰 3-1 岡野俊介
 松平健太 2-3 岩井田駿斗〇
〇吉田雅己 3-1 宮川昌大

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