取材・文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2024‐2025シーズン(7thシーズン) 日程:10月26日 場所:小松市末広体育館>
金沢ポートが、念願のホーム初勝利だ。
10月26日、ノジマTリーグ2024-2025シーズン男子の試合が行われ、金沢ポートと静岡ジェードが対戦。マッチカウント3-1で、金沢ポートがホームマッチ2戦目にして今季初のホーム初白星を飾った。
森薗/濵田ペアが完勝
写真:チェンジンチー/吉田雅己(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部
第1マッチのダブルスでは、チェンジンチー/吉田雅己(金沢ポート)ペアと森薗政崇/濵田一輝(静岡ジェード)ペアが対戦。台上で主導権を取り続けた森薗/濵田ペアがリズムに乗れないチェン/吉田ペアを圧倒し、ゲームカウント2-0で静岡が勝利する。
写真:森薗政崇/濵田一輝(静岡ジェード)/撮影:ラリーズ編集部
先輩の意地を見せた田中
続く第2マッチでは、田中佑汰(金沢ポート)と坂井雄飛(静岡ジェード)が対戦。現在、愛工大名電高校に在籍する坂井とOBである田中の“先輩後輩対決”は、コースを打ち分ける両ハンドドライブなど技術の引き出しで上回る田中が坂井を圧倒し、マッチカウント3-0のストレートで勝利した。
25日のT.T彩たま戦でも唯一勝利をもぎ取った田中は、今日の静岡ジェード戦でも、第1マッチからの嫌な流れを断ち切るエース級の活躍を見せた。
写真:田中佑汰(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部
吉田が渾身の勝利
第3マッチでは、吉田雅己(金沢ポート)と濵田一輝(静岡ジェード)が対戦。9月8日の同カードでは、濵田が吉田にマッチカウント3-1で勝利していた。
試合は濵田がダブルスの勢いそのままに得意の早い打点からの両ハンドでペースを握り、第1ゲームを制する。また濵田ペースで進むかと思われたが、第2ゲームからは吉田が得意のサービスとフォアハンドドライブで流れを掴み、競り合いながら11-8で第2ゲームを奪取する。
その後もお互い譲らない展開が続くも、ラリー戦でわずかに上回った吉田が、第4ゲーム最後はサービスエースで決め、気持ちのこもったガッツポーズを見せた。
ゲームカウント3-1で吉田が濵田を下し、マッチカウント2-1で金沢が勝利に王手をかけた。
写真:吉田雅己(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部
カンドンスが英田にリベンジ
第4マッチでは、カンドンス(金沢ポート)と英田理志(静岡ジェード)が対戦。
9月の試合では、英田がカンにストレート勝利しており、英田が有利かと思われたが、カンが序盤から得意の回転量を調節したカットと、積極的なフォアドライブでの攻撃を織り交ぜて英田を翻弄し、第1ゲームを11-6でカンが制する。
写真:カンドンス/撮影:ラリーズ編集部
第2、第3ゲームも、カンがカットと攻撃を巧みに使い分けて得点を重ねる。英田も積極的に攻撃をしかけるが、カンの変化と攻撃のタイミングを読み切れずネットミスやオーバーミスが出る。
マッチカウント3-0で、カンが英田に勝利し、“韓国No.1カットマン”の面目躍如となった。
カンドンスは今期のTリーグ初参戦後、0-3、1−3、2−3、そして今日の3-0勝利と徐々にTリーグに順応を見せており、今後の活躍にも期待できる。
この結果、金沢ポートはマッチカウント3-1で勝利を決め、今シーズン2勝目で、今季ホームマッチでは2試合目にして初白星となった。
写真:西東監督と抱き合うカンドンス/撮影:ラリーズ編集部
田中佑汰「意地です」
試合後、勝利者インタビューに答えた田中は、「昨日の試合後みんなで、今日に向けて前向きに切り替えて行こうと話しました。あと僕の、ちょっと、意地ですね」と振り返り、会場に詰めかけたファンを沸かせた。
金沢ポートは、明日木下マイスター東京をホームに迎えて対戦する。
写真:応援する金沢ポートのベンチ/撮影:ラリーズ編集部
ノジマTリーグ2024-2025試合結果
〇金沢ポート 3-1 静岡ジェード
チェンジンチー/吉田雅己 0-2 森薗政崇/濵田一輝〇
4-11/4-11
〇田中佑汰 3-0 坂井雄飛
11-3/11-8/11-6
〇吉田雅己 3-1 濵田一輝
6-11/11-8/11-7/11-6
〇カンドンス 3-0 英田理志
11-6/11-6/11-9