＜天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会（一般・ジュニアの部）　日程：2024年1月21～26日　場所：東京体育館（東京）＞

一般男子シングルスは4回戦までを終え、この全日本で自己最高4回戦まで進んだ鈴木柊平（遊学館高）は、高木和卓（ファースト）に1-4で敗れた。

写真：鈴木柊平（遊学館高）/撮影：ラリーズ編集部

「高木和選手のロングサービスの質が高すぎました」

今夏のインターハイで学校対抗2位、シングルス3位に入った18歳鈴木の魅力は、両ハンド攻撃の思い切りの良さだ。

「2ゲーム目9-9で自分がサービスを持った場面で、攻めて失点したならまだしも、自分の凡ミスで取られたのがダメでした」と、反省もまず自分の攻撃面から始める。

写真：高木和卓（ファースト）/撮影：ラリーズ編集部

「でも、高木和選手のロングサービスの質が高すぎて、今まで自分が受けてきた中で一番でした」

“試合巧者”高木和卓の技に感服する、この素直さも鈴木の魅力の一つだ。

写真：鈴木柊平（遊学館高）/撮影：ラリーズ編集部

金沢ポートでもプレー

鈴木は今季、遊学館高校の地元のTリーグチーム・金沢ポートと契約、その思い切りの良いプレーで観客を沸かせた。

遊学館高校での通算戦績も、プレーのように振り幅が大きい。

高校一年の東京選手権男子ジュニアで決勝まで進みながら、第4ゲーム途中でサービスフォルトを取られて一気に崩れて敗れる。翌年の東京選手権は、第1シードで初戦敗退。

だが、高校3年時のインターハイでは遊学館高校は学校対抗2位、鈴木自身もシングルス3位という栄誉を手にした。

写真：鈴木柊平（遊学館高）/撮影：ラリーズ編集部

まだこれから東京選手権などが控えているが、4月からは愛知県の企業に入社し、卓球は続けるが仕事中心の生活となる。戦績だけ見れば、もっと卓球第一の進路もあったはずだが、それもまた鈴木の思い切りの良さなのかもしれない。

「来年からは愛知県予選だから、全日本はもう出れないかもしれないです」と笑う鈴木に、“ひとまず高校最後の全日本シングルスはどうだったか”と聞いた。

「はい、今日も振り切れました」

間髪入れずに答えた。

写真：鈴木柊平（遊学館高）/撮影：ラリーズ編集部

男子シングルス4回戦

◯高木和卓（ファースト）4-1鈴木柊平（遊学館高）
11-9/11-6/9-11/11-4/11-7