文:ラリーズ編集部
17日ノジマTリーグの「プレーオフファイナル」。男子第1マッチのダブルスは岡山リベッツ(以下、岡山)ペアが逆転の末に大接戦を制したが、続く第2マッチは侯 英超(ホウ エイチョウ)が勝利し、マッチカウントを1-1とした。
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侯 英超(ホウ エイチョウ)(KM東京)が多彩なカットで熱戦制す
第2マッチは、ベテランカットマン侯 英超(ホウ エイチョウ・KM東京)と4月の世界卓球の代表に初選出され波に乗る吉村和弘(岡山)の対決。Tリーグを通じて今回が初対決となった両者の戦いは、2度もデュースとなる会場大興奮の接戦となった。
第1ゲーム
序盤から、両者は激しい打ち合いに。吉村がフォアに攻撃すれば侯もカットではなく攻撃を仕掛ける。侯が緩急をつけたカットと攻撃で一気に5-1まで差をつけるも、そこから吉村がコースをついた攻撃で点差を縮める。最後はデュースにまでもつれこむが、侯の切れ味鋭いサーブに吉村のレシーブが阻まれる形となり、12-10で候が第1ゲームをものにした。
第2ゲーム
第1ゲームとは様相が異なり、吉村が序盤からギアを上げる。コースの精度、球速が増した吉村に侯のカットが苦戦。チキータを織り交ぜるレシーブや、ロングサーブ、両サイドへのパワードライブなど、多彩な攻撃で吉村が11-7でこのゲームを制した。
写真:吉村和弘(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部
第3ゲーム
吉村がこのまま押し切るのか候がペースを取り戻すのか、注目された第3ゲーム。侯が、再び強烈なカットと激しい攻撃で吉村を翻弄する。しかし吉村も負けていない、5-1と差がついたところから怒涛の追撃をみせる。7-5と迫られたところでKM東京がタイムアウト。流れを取り戻した侯がその後1点も許さず11-5でこのゲームをものにした。
第4ゲーム
このまま勝ち点をあげたいKM東京・侯と、ここで負けられない岡山・吉村。第4ゲームは両者一歩も譲らぬ展開に。吉村は候のリズムを崩しながら緩急のついた攻撃を繰り広げ、一方の候は強烈な下回転をかけたカットで吉村の攻撃を阻むという、「鉾と盾」の戦いに。若干のリードを守りきりたい吉村に対し、侯が8-10からサーブで2点取り、またもデュースの大接戦に。気迫で一本ずつ点を取り合うも、最後に鋭いロングサーブで意表をついた候が14-12でこのゲームを制し、チーム待望の勝ち点を挙げた。
試合はハーフタイムをはさみ、後半戦に突入する。
スコア詳細
KM東京 1-1 岡山
水谷隼/大島祐哉 1-2 ○上田仁/森薗政崇
11-9/7-11/9-11
○侯 英超(ホウ エイチョウ) 3-1 吉村 和弘
12-10/7-11/11-5/14-12