文:ラリーズ編集部
17日ノジマTリーグの「プレーオフファイナル」。男子第1マッチのダブルスは岡山リベッツ(以下、岡山)ペア、続く第2、第3マッチは木下マイスター東京(KM東京)の侯そして水谷が取り、マッチカウント2-1で迎えた第4マッチ。
KM東京からは満を持してTリーグ前期MVPの張本智和が、後がない岡山からはレギュラーシーズンでシングルスの勝率86%を誇る森薗政崇が登場した。
張本(KM東京)の気迫の攻撃が、チームを栄光へと導いた
写真:森薗政崇(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部
勝ち切って王者の座を手にしたいKM神奈川・張本と、後がない岡山・森薗の第4マッチ。15歳にして卓球世界ランク日本最高位保持者である張本の攻撃と、Tリーグ通算勝率86%を誇る団体戦の雄・森薗の攻撃がぶつかり合い、チャンピオンを決するに値する会場大興奮の一戦となった。
第1ゲーム
序盤から激しい打ち合いで幕を開けた注目の一戦。しかし、張本の強烈なバックハンドやコースをついた攻撃が冴えわたり、中盤から張本の独壇場に。最後まで森薗の追随を許さぬ張本が11-4でこのゲームを制した。
第2ゲーム
第2ゲーム、吹っ切れたかのような森薗が思い切った攻撃を畳みかける。張本の強烈なカウンター攻撃や自身のサーブミスも意に介さず、強気なプレーを続けた森薗が、僅かなリードを守り続ける。しかし9-7でタイムアウトを取ったあとの大事な1点は、張本の手に。その後10-8という局面で、またも張本が得点。このまま張本が追い付くかと会場がかたずを飲んだが、勝負に出た森薗がレシーブエースを決め、11-9の僅差でこのゲームを制した。
第3ゲーム
森薗の勢いは止まらない。張本相手に5点連続得点するなど攻撃が冴えわたるが、張本もここで負けるわけにはいかない。強烈なバックハンドでのカウンター攻撃や多彩なサーブで同点にまで追いつく。その後は、何往復にも及ぶ強烈なドライブの応酬など、会場大興奮の接戦となる。デュースにまでもつれ込んだこのゲーム、最後は張本が回り込んでの強烈なチキータを決め、12-10で勝利した。
第4ゲーム
ここで勝負を決めたい張本に対し、このまま負けられない森薗。 第4ゲームも大接戦となる。序盤わずかに森薗がリードしていたが張本が追い付き、5-5、6-6、そして今度は張本が逆転する。張本からしばしば繰り出されるロングサーブに森薗は苦戦するも、持ち前の攻撃でまたも追いつく。しかし最後は、ファイナルにふさわしい打ち合いの末、張本のコースをついた攻撃が森薗に土をつけ、11-9の僅差で勝利。KM東京は見事チャンピオンに輝いた。
スコア詳細
KM東京 3-1 岡山
水谷隼/大島祐哉 1-2 ○上田仁/森薗政崇
11-9/7-11/9-11
○侯 英超(ホウ エイチョウ) 3-1 吉村 和弘
12–10/7-11/11-5/14-12
○水谷隼 3-0 イ サンス
11-9/11-8/11-8
○張本 智和3-1森薗 政崇
11-4/9-11/12-10/11-9