文:石丸眼鏡
Tリーグ参戦の外国人選手に期待
いよいよ開幕が8月末に迫るTリーグ。昨年に引き続き、各チームから外国人選手が参戦する。
イングランドのリアム・ピッチフォード(8月世界ランキング12位)や韓国の大ベテラン朱世赫(チュ・セヒョク)など新戦力も続々と発表されており、彼らの活躍に注目が集まる。
そこで今回は、今期のTリーグに参戦する外国人選手たちの「対日本人成績」を調査。
ITTF(国際卓球連盟)公式サイトに戦績が記載されているシングルス全試合を調査対象とし、各選手の対日本人戦勝率をランキング形式で紹介する。
男子編
今シーズン、Tリーグに参戦する男子外国人選手は10名。
木下マイスター東京
侯英超(ホウインチャオ)
岡山リベッツ
林昀儒(リンインジュ)
T.T彩たま
黄鎮廷(ウォンチュンティン)
リアム・ピッチフォード
トルルス・モーレゴード
琉球アスティーダ
荘智淵(チュアンチーユエン)
陳建安(チェンジェンアン)
江宏傑(ジャンホンジェ)
朱世赫
李平(リピン)
彼らの試合成績から対日本人選手の勝率を算出、その結果がこちら。
朱世赫 74.2%(23勝/31戦)
荘智淵 67.0%(61勝/91戦)
李平 58.3%(7勝/12戦)
黄鎮廷56.1%(32勝/57戦)
林昀儒 55.8%(24勝43/戦)
モーレゴード 52.2%(12勝/23戦)
ピッチフォード 50.0%(16勝/32戦)
陳建安 42.2%(27勝/64戦)
江宏傑 34.9%(22勝/63戦)
侯英超 データなし
対日本人選手勝率1位に輝いたのは、韓国のベテランカットマン朱世赫。
写真:リオ五輪時の朱世赫/提供:ittfworld
韓国代表を長年支えた朱世赫。日本代表の好敵手として国内でも知名度の高い選手だ。その勝率は圧巻の74.2%。
今期からTリーグに参戦、国際色豊かな琉球アスティーダに加入した。39歳という年齢ながら、その日本人キラーぶりを見せつけることはできるか。
>>開幕前に知っておきたい 今さら聞けないTリーグの基礎知識
女子編
今シーズン、Tリーグに参戦する女子外国人選手は8名。
日本生命レッドエルフ
陳思羽(チェンズーユ)
木下アビエル神奈川
杜凱琹(ドーホイキン)
日本ペイントマレッツ
馮天薇(フォンティエンウェイ)
李皓晴(リホチン)
蘇慧音(スーワイヤムミニー)
サウェータブット・スターシニー
TOP名古屋
エリザベタ・サマラ
ハン・イン
女子も同様に、対日本人選手戦の勝率を算出、以下がその結果だ。
馮天薇 71.7%(81勝/113戦)
ハン・イン 65.7%(23勝/35戦)
杜凱栞 61.5%(64勝/104戦)
サマラ 61.5%(40勝/65戦)
陳思羽 49.5%(51勝/103戦)
李皓晴 44.3%(43勝/97戦)
スターシニー 39.0%(16勝/41戦)
蘇慧音 37.5%(33勝/88戦)
対日本人選手勝率1位はシンガポールの馮天薇。
写真:馮天薇(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部
ロンドン五輪で石川佳純を破り銅メダルに輝いた経験を持つ実力者は、昨シーズンのTリーグでもシングルスで10勝4敗と好成績。
今期も日本ペイントマレッツから参戦。加藤美優との二枚看板でチームを勝利に導くことができるか。
番外編・中国トップ選手
ここからは番外編、世界トップを独占する中国人選手たちの対日本人選手勝率をみてみよう。
樊振東 95.3%(41勝/43戦)
許昕 95.0%(57勝/60戦)
馬龍 93.8%(76勝/81戦)
林高遠 79.0%(34勝/43戦)
劉詩雯 93.5%(58勝/62戦)
朱雨玲 92.0%(69勝/75戦)
丁寧 91.0%(71勝/78戦)
陳夢 89.5%(34勝/38戦)
中国トップ選手は対日本人勝率が90%を超える選手が男女ともに複数人存在。
中でも、樊振東(ファンジェンドン)と許昕(シュシン)は驚きの95%超え。20回やって一度負けるかどうかという驚異的な成績だ。
東京五輪でメダルを目指す日本とって間違いなく最大の脅威、中国。その壁の高さが改めて浮き彫りになる結果となった。